今年の夏の旅行は、昨年に続き立山登頂への再挑戦を選んだ。
8月18日(金)
8:30自宅発。松代SAで小休止の他はどこにも寄らずに立山駅に直行し13:00到着。
14:00のケーブルカーと高原バスを乗り継いで15:20「立山高原ホテル」にチェックイン。
昨年とは別の、久しぶりに履いたローカットの登山靴が、美女平バスターミナルで、底が剥がれかかっていることに気づき慌てる。もう下界に戻ることもできず、ホテルチェックインの時に即座にフロントに相談。ボンドを借りて応急処置するとともに、室堂のバスターミナルのショップで新しい靴を買うしかないと決心する。
ホテルでは昨年に続き、雲海に沈む夕日の美しい光景を見ることができた。
8月19日(土)
8:30室堂に到着するやいなや登山靴を新調。28,000円は痛かった。20年くらい前、尾瀬の至仏山の山頂で同様のことがあり、靴底がぺかぺか剥がれた状態で下山した文字通り痛い経験があるのに再びの失敗。ナイキ製の靴とはいえ劣化は避けられないものなんだと肝に銘じた。「履いていた靴はどうしますか」という店員さんの対応からして、少なからず俺みたいな人もいるんだろうと思った。靴は処分してもらった。ショップがあって本当に助かった。
8:45登頂開始。昨年は登山道にかかっていた雪渓が消失していた。2500mの高地でも汗ばむ日差しだから、異常に暑い夏なのだと思った。10:00一の越到着。土曜日ということもあり、登山道がかなり渋滞し、雄山登頂は11:15となった。今年はレベルアップのため立山三山の縦走を予定していたが、縦走路を一歩踏み出してその考えは甘いことに気づいた。とりあえず隣接峰の大汝山には12:00に到達しUターンを選び、13:00に雄山を出発して下山。室堂帰着は15:30になった。ガイドブックに「30分の道のり」とあっても、アップダウンの岩場を実際に見ると気持ちが萎える。山は甘くないことを痛感したし、この慎重さが事故防止に必要なんだと自分に言い聞かせて納得させた。まあ、昨年から成長して富山最高峰の大汝山(3015m)にたどり着けたのだから、達成感はある。
15:30室堂発のバスに乗って、立山高原ホテルに戻り、ひとっ風呂。少し熱めの湯が、足の回復にとても効果があってありがたかった。
夕食後は星空のレクチャーに参加し、星空観察に出たが、残念ながら曇っていて美しい星々は見られなかった。
夕食では富山地酒3種のみ比べを頼んだ。「立山」本醸造、「満寿泉」、を味わった。また「梅水晶」という珍味がおかずにあり、なかなか美味しかった。サメの軟骨でつくる珍味らしい。昨年も2泊したホテルだが、連泊用のメニューも丁寧に準備され、すごく気持ちよい。
8月20日(日)
立山高原ホテルは2泊し、この日は室堂にあるみくりが池温泉に泊まる予定。大きな荷物はターミナルのコインロッカーに一晩預け、必要最低限なものだけリュックに詰め、2日目の行動を開始した。
今日は妻の誕生日。ここに連れてきたのは妻のリクエストなので、立山に居ることがプレゼント。前日に雄山再登頂+αの目標を無事に達成できたので、この日は特にプランが無かった。室堂散策だけでは時間を持て余すし、雄山の反対側にある浄土山に登ってみるかとも思った。しかし、ガイドさんに訊くと、浄土山もけっこう急坂でたいへんだとのことだったので、室堂山展望台まで1時間強のトレッキングをすることになった。
11:00室堂山到着。途中、妻が石畳に転んで子供みたいにひざを擦りむいた。誕生日なのにとも思ったが、逆に室堂山では雷鳥の親子に遭遇できる幸運もあった。霧が周囲を取り巻いて展望は無かったが、そんな視界の悪い時に雷鳥は現れるという。
下山後、ターミナルで遅めの昼食。立山そばを立ち食いしようと思ったが、思いのほか高かったので、味覚コーナーでカレーとアイスコーヒーを食した。意外においしかった。特にコーヒーはよい味だった。
雨がぱらつく中、室堂平の湖沼や、玉殿窟・室堂小屋などを見て回り、16:00みくりが池温泉旅館にチェックイン。すぐに地獄谷から湯をひく白濁の温泉に入り、17:30夕食。19:00過ぎに二度目の入浴。風呂は混んでなくてよかった。
承知の上だったのだが、みくりが池温泉旅館は、あくまで山荘。共用部分が多くパーソナルスペースというとさらに狭い。宿の人は親切だが、快適さは求められない。
この日、立山山頂でも雷鳴が響き、山の天気の変化の大きさを知った。しかし夜は満天の星空となり、深夜にその星空を写真に収めるべく、結構な時間を試行錯誤に費やした。(結果、よい写真は撮れなかった。)
8月21日(月)
夜に仕事の会議が予定されていたため、のんびりはできず、本当は再訪したかった立山博物館や、有名コンビニ「サンダーバード」には寄らず、北陸道有磯海SAで土産を購入する以外は下山後は自宅に直行した。昨年はサンダーバードで、みたらし団子サンドイッチと、アポロチョコサンドイッチを購入したのだった。
高速に乗る直前に、インター近くのモンベルビレッジ立山に寄って見た。ここも併設するベーカリーのコーヒーがうまかった。富山は水がうまいのだろう。
11:50立山IC入構。自宅に16:00到着。雄山を降りた直後は足の痛みがひどかったが、2日目の登山には不思議とそれを引きずってはいなかった。
妻はもう来年は立山じゃなくてよいという。しかし、登山靴を新調してしまった以上、もとをとるくらいの山登りはしばらく継続したい。ちがう季節の立山もみてみたいものだ。
息子への土産は、富山ブラックラーメンのセットと、見慣れぬメーカーのますのすし。どちらもその日のうちに完食。
8月18日(金)
8:30自宅発。松代SAで小休止の他はどこにも寄らずに立山駅に直行し13:00到着。
14:00のケーブルカーと高原バスを乗り継いで15:20「立山高原ホテル」にチェックイン。
昨年とは別の、久しぶりに履いたローカットの登山靴が、美女平バスターミナルで、底が剥がれかかっていることに気づき慌てる。もう下界に戻ることもできず、ホテルチェックインの時に即座にフロントに相談。ボンドを借りて応急処置するとともに、室堂のバスターミナルのショップで新しい靴を買うしかないと決心する。
ホテルでは昨年に続き、雲海に沈む夕日の美しい光景を見ることができた。
8月19日(土)
8:30室堂に到着するやいなや登山靴を新調。28,000円は痛かった。20年くらい前、尾瀬の至仏山の山頂で同様のことがあり、靴底がぺかぺか剥がれた状態で下山した文字通り痛い経験があるのに再びの失敗。ナイキ製の靴とはいえ劣化は避けられないものなんだと肝に銘じた。「履いていた靴はどうしますか」という店員さんの対応からして、少なからず俺みたいな人もいるんだろうと思った。靴は処分してもらった。ショップがあって本当に助かった。
8:45登頂開始。昨年は登山道にかかっていた雪渓が消失していた。2500mの高地でも汗ばむ日差しだから、異常に暑い夏なのだと思った。10:00一の越到着。土曜日ということもあり、登山道がかなり渋滞し、雄山登頂は11:15となった。今年はレベルアップのため立山三山の縦走を予定していたが、縦走路を一歩踏み出してその考えは甘いことに気づいた。とりあえず隣接峰の大汝山には12:00に到達しUターンを選び、13:00に雄山を出発して下山。室堂帰着は15:30になった。ガイドブックに「30分の道のり」とあっても、アップダウンの岩場を実際に見ると気持ちが萎える。山は甘くないことを痛感したし、この慎重さが事故防止に必要なんだと自分に言い聞かせて納得させた。まあ、昨年から成長して富山最高峰の大汝山(3015m)にたどり着けたのだから、達成感はある。
15:30室堂発のバスに乗って、立山高原ホテルに戻り、ひとっ風呂。少し熱めの湯が、足の回復にとても効果があってありがたかった。
夕食後は星空のレクチャーに参加し、星空観察に出たが、残念ながら曇っていて美しい星々は見られなかった。
夕食では富山地酒3種のみ比べを頼んだ。「立山」本醸造、「満寿泉」、を味わった。また「梅水晶」という珍味がおかずにあり、なかなか美味しかった。サメの軟骨でつくる珍味らしい。昨年も2泊したホテルだが、連泊用のメニューも丁寧に準備され、すごく気持ちよい。
8月20日(日)
立山高原ホテルは2泊し、この日は室堂にあるみくりが池温泉に泊まる予定。大きな荷物はターミナルのコインロッカーに一晩預け、必要最低限なものだけリュックに詰め、2日目の行動を開始した。
今日は妻の誕生日。ここに連れてきたのは妻のリクエストなので、立山に居ることがプレゼント。前日に雄山再登頂+αの目標を無事に達成できたので、この日は特にプランが無かった。室堂散策だけでは時間を持て余すし、雄山の反対側にある浄土山に登ってみるかとも思った。しかし、ガイドさんに訊くと、浄土山もけっこう急坂でたいへんだとのことだったので、室堂山展望台まで1時間強のトレッキングをすることになった。
11:00室堂山到着。途中、妻が石畳に転んで子供みたいにひざを擦りむいた。誕生日なのにとも思ったが、逆に室堂山では雷鳥の親子に遭遇できる幸運もあった。霧が周囲を取り巻いて展望は無かったが、そんな視界の悪い時に雷鳥は現れるという。
下山後、ターミナルで遅めの昼食。立山そばを立ち食いしようと思ったが、思いのほか高かったので、味覚コーナーでカレーとアイスコーヒーを食した。意外においしかった。特にコーヒーはよい味だった。
雨がぱらつく中、室堂平の湖沼や、玉殿窟・室堂小屋などを見て回り、16:00みくりが池温泉旅館にチェックイン。すぐに地獄谷から湯をひく白濁の温泉に入り、17:30夕食。19:00過ぎに二度目の入浴。風呂は混んでなくてよかった。
承知の上だったのだが、みくりが池温泉旅館は、あくまで山荘。共用部分が多くパーソナルスペースというとさらに狭い。宿の人は親切だが、快適さは求められない。
この日、立山山頂でも雷鳴が響き、山の天気の変化の大きさを知った。しかし夜は満天の星空となり、深夜にその星空を写真に収めるべく、結構な時間を試行錯誤に費やした。(結果、よい写真は撮れなかった。)
8月21日(月)
夜に仕事の会議が予定されていたため、のんびりはできず、本当は再訪したかった立山博物館や、有名コンビニ「サンダーバード」には寄らず、北陸道有磯海SAで土産を購入する以外は下山後は自宅に直行した。昨年はサンダーバードで、みたらし団子サンドイッチと、アポロチョコサンドイッチを購入したのだった。
高速に乗る直前に、インター近くのモンベルビレッジ立山に寄って見た。ここも併設するベーカリーのコーヒーがうまかった。富山は水がうまいのだろう。
11:50立山IC入構。自宅に16:00到着。雄山を降りた直後は足の痛みがひどかったが、2日目の登山には不思議とそれを引きずってはいなかった。
妻はもう来年は立山じゃなくてよいという。しかし、登山靴を新調してしまった以上、もとをとるくらいの山登りはしばらく継続したい。ちがう季節の立山もみてみたいものだ。
息子への土産は、富山ブラックラーメンのセットと、見慣れぬメーカーのますのすし。どちらもその日のうちに完食。