AKB48の旅

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「イベント=配当・優待? AKBファンの投資心理」

2014年07月23日 | AKB
「イベント=配当・優待? AKBファンの投資心理」
http://www.nikkei.com/money/features/68.aspx?g=DGXNASFK1802X_18072014000000&df=1

読んでて微妙に居心地の悪い記事のように感じる。概ね間違ってはいないとも思うんだけど、かと言って100%正しいとも言い難い。90%正しくて10%間違ってるみたいな、いやもうちょっとかな、80%正しくて20%間違ってるみたいな、もう何書いてるのか分からんけど、そんな白に近いグレーゾーン的な。

もっとも世の中のほとんどについても、そういうのは言えてしまうわけで、100%正しい、あるいは100%間違ってると断言できるものごとの方が、圧倒的な少数派だったりする。けれどもそんなこといちいち気にしてたら生活できないんで、取り敢えずの妥協をして白黒決めつけてしまう、もしくはそんな「些細」なことは忘れてしまって、無批判にデファクトスタンダードに従ってしまう。

選抜総選挙が株主総会に似てるというのは、私のみならず多くの人が指摘してると思うけど、それを実際の株主総会サイドに引きつけて議論されてしまうと、どうしても胡散臭さが出てきてしまう。リアルの存在である企業と、リアルバーチャル連続体であるAKBは、同一の土俵には上げれないわけで、そこに比喩としての時空の歪みのようなもの、つまりはカテゴリーエラーを指摘せざるを得ない。

さらに、握手会を配当に比定してしまうと、事はさらに歪んでいくことになる。詳説はしないけど、様々な指標に対する両者の振る舞い方は、しばしばまったく異なったものになるわけで、こちらは明らかに類似性とともに異質性をも認識できてしまう。

抽象性とはすなわち比喩であり類推であるという視点からは、AKBという未知の存在の説明として、こうして株式投資になぞらえるというのはありだと思うけど、そこに必然的に紛れ込む誤謬についても、もうちょっと注意喚起があっても良いんじゃないかと思う。