AKB48の旅

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マジすか学園5 第9話

2015年10月08日 | AKB
前回、「マジすか学園5」が実験作なのではないかと書いたけど、この9話まで一切の妥協なく、フィクションとしての折り合いを無視し、ある意味ダブルスタンダードを貫いて来てるという事実から見て、遅ればせながらも、物語そのものではなく、作品としての目的こそが肝要であると思えてきた。

というか、私の見方が「保守的」過ぎたのかも知れない。いちおう「マジすか学園5」と銘打ってるわけで、それなりに過去を踏襲してるに違いないという、言わば「常識」に囚われすぎていたのかも知れないし、物語としての整合性に拘りすぎたのかも知れない。本作はこれまでとはまったく違ったコンセプト、言わば「外部性」が導入されてると考えるべきなんだろう。

地上波の低迷とか、若者のテレビ離れとか、雁字搦めの既得権益とか、複雑怪奇な規制とか、そういったテレビ業界の先行き不透明感の外、huluならhuluという有料放送の、日本におけるあり得べきビジネスモデルの模索というか、構築して行くための、本作はプローブのような役割を担ってるんではないか。

具体的な数字はもちろん分からないけど、「マジすか学園4」の段階で直ちに「マジすか学園5」の企画がスタートしてた事実が、huluサイドとしての手応えのように見なせそうだし、何より「マジすか学園5」が明らかに潤沢な予算とリソースを奢られてる事実からしても、本作へのそういう意味での期待は大きいことが窺える。

つまりは本作が「無への跳躍」を画策してるとすすなら、それは実に秋元氏らしい展開と言うことになるし、そんな役割に秋元氏ほど相応しい人もいない。というわけでここから先どこまで突き進むのか、最終話に向かっての期待が弥が上にも膨らむことになる。