肝心の前田敦子さんは、「家族」概念を奪われて「自由」になる役なんだけど、で、この展開自体は表だっては回収されない伏線のようなものなんだろうけど、役としてはメインストーリーとの絡みがほぼない端役だった。それでも例によって存在感はさすが。
映画自体はというと、なんとも論評が難しい感じ。古典SFのアイディアを、ゆるーく間延びさせたような展開。サスペンスではなくコメディ寄りと理解すれば良いのかな。役者がみなさん上手だし、ちゃんと抑制されたエロ要素もまぶしてあるし、オモシロいかオモシロくないかと言えば、そこそこはオモシロいかも。
あえてツッコミを入れるなら、ストーリー上で展開されてる「概念」の言わば解釈。
先の前田さんもそうなんだけど、「所有」概念を奪われた引きこもりが、街頭で自虐的反戦平和を訴えるとか、「仕事」概念を奪われたセクハラ広告会社社長が、やんちゃな子供になってしまうとか、「邪魔者」「迷惑」概念が奪われると、「みんな友達」になっちゃうとか、「愛」の概念を奪われると廃人?になってしまうとか、「愛」概念を奪った宇宙人が侵略を止めてしまうとか、それって笑い所ということで良いんだろうか。なんか一周回って笑えない、ブラックジョークに思えてしまった。
実はこの「散歩する侵略者」に先だって、「予兆 散歩する侵略者 劇場版」も見たんだけど、両方に出演してた東出昌大さんの関係性が謎。「予兆」では宇宙人役、「散歩する侵略者」では、愛を語る偽善者?の牧師。なんか隠された意図でもあるんだろうか。
宇宙人の一人、松田龍平氏の演じる加瀬真二が、古市憲寿氏に妙に似てるように見えてしまったところは、こちらは素直に笑えた。
映画自体はというと、なんとも論評が難しい感じ。古典SFのアイディアを、ゆるーく間延びさせたような展開。サスペンスではなくコメディ寄りと理解すれば良いのかな。役者がみなさん上手だし、ちゃんと抑制されたエロ要素もまぶしてあるし、オモシロいかオモシロくないかと言えば、そこそこはオモシロいかも。
あえてツッコミを入れるなら、ストーリー上で展開されてる「概念」の言わば解釈。
先の前田さんもそうなんだけど、「所有」概念を奪われた引きこもりが、街頭で自虐的反戦平和を訴えるとか、「仕事」概念を奪われたセクハラ広告会社社長が、やんちゃな子供になってしまうとか、「邪魔者」「迷惑」概念が奪われると、「みんな友達」になっちゃうとか、「愛」の概念を奪われると廃人?になってしまうとか、「愛」概念を奪った宇宙人が侵略を止めてしまうとか、それって笑い所ということで良いんだろうか。なんか一周回って笑えない、ブラックジョークに思えてしまった。
実はこの「散歩する侵略者」に先だって、「予兆 散歩する侵略者 劇場版」も見たんだけど、両方に出演してた東出昌大さんの関係性が謎。「予兆」では宇宙人役、「散歩する侵略者」では、愛を語る偽善者?の牧師。なんか隠された意図でもあるんだろうか。
宇宙人の一人、松田龍平氏の演じる加瀬真二が、古市憲寿氏に妙に似てるように見えてしまったところは、こちらは素直に笑えた。