AKB48の旅

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創造と負のエントロピー

2018年09月08日 | AKB
イコラブの新曲「Want you! Want you!」のMVを見てて思ったんだけど、これが「指原クオリティー」のふつー化の、一つの理由なんではないかということ。

ぶっちゃけ、創造という作業には、負のエントロピーを実現するための膨大なエネルギーのムダが必要となるのは言うまでもない。それが優れたものであればあるほど、「試し」という名の膨大な廃熱が発生することになる。そんな無限とも思える「試し」を一瞬のうちに行える者をこそ天才と呼ぶべきなんだけど、そこに過剰なエネルギーの蕩尽があることに変わりはないと考えられる。

そんな「試し」を行える才能に恵まれ、なおかつ瞬時のうちに過剰な「試し」を行えてしまえる、そんなフラクタルとも言える過剰の重奏に耐え得る者。指原さんはその高みにいるんではないかというのが、昨日のエントリーの趣旨なんだけど、であればこそ、創造活動以外に、そのエネルギーを注ぎ込む余地はなくなる、と言うか、わずかなりとも無駄にはしたくない。指原さんはそのように考えたのではないか。もしくは、当たり前のように躊躇することなく選択したんではないか。

「指原クオリティー」から「物語構成」が消失するというのは、指原さんの創造活動とのトレードオフと理解することにしてみよう。