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私は 自分の父親を選んで生まれてきた

2021-08-03 | ●認知症の父について

子供は親を選んで生まれてくる

ということを すみれちゃんという小学生の女の子から聞きました。

2007年生まれ。生まれたときから、かみさまや、見えないけれどひとりひとりを見守ってくれている存在たちとお話ができる 現在中学生の女の子です。

ママのおなかに入る前のことをすべて覚えており、お腹の中のあかちゃんとお話しすることもできるそうです。

私がすみれちゃんの講演会で この話を聞いたのは、4年くらい前のことでした。
彼女はまだ小学生で、

『神様は小学5年生』という本を出版されており、40万部を超えるベストセラーになっております。

 

すみれちゃんの話を聞いて、私は自分が親を選んで生まれてきたなんて ありえないと思いました。
私は父のせいで、つまらない人生を歩みことになったとずっと思っていたからです。

しかしながら、この話を 私は20年前にも見たことがありました。

娘が保育園に通っていたころ、短い期間ではありますが、バレーを習わせたことがあります。
その発表会で演じたプログラムのテーマが 『子供は親を選んで生まれてくる』だったのです。

天国では子供たちが 地上にいる親を選んで、自分の生き先を決めた子供から順番に下に降ろされていきました。

娘がそのバレーで、天使の一人を演じているのを見た時には『メルヘンだわね』と思うだけでした。

その内容と現実を結びつけることができなかったのです。

 

それから約15年たって、同じテーマの話を すみれちゃんから聞いた時には、心にぐっとひっかかりました。

私は なぜ自分の両親を選んで生まれたのだろう?と自問するようになりました。

母はその時すでに 他界しておりました。
母を選んだ理由は すぐにわかります。
心優しく、穏やかで、聡明な女性だったので、何度生まれ変わっても、母のもとに生まれてきたいと思います。

しかし父に対しては、何故この人を選んだのか?
という答えがなかなか見つかりませんでした。

 

答えが見つかったのは、父に認知症の症状が現れ始めてからです。
それまでは常に一定の距離を置いて、接しておりました。

認知症になったことにより私は、父と身近に接することを余儀なくされ、話をきく時間が増えました。
それによって、私は自分がなぜ、この親の元に生まれてきたのかを理解することができました。

父は辛い人生を歩んでいました。

天国にいた私は そのような父の一生を書きとどめておいてあげたいと思い、この両親の元を選んで生まれてきたのでしょう。

 

「辛」(つら)いという文字に 「一」を加えると 「幸」せに変わります。

父の人生に 最後の一本の線を加えることが 私の仕事です。

そう思って 私は父の自叙伝を書き始めました。

それは、昨年のことです。

気持ちは焦るのですが、何をどう書いたら良いのか 糸口が見つからず、資料と共に構想はしばらく眠ったままでした。

 


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