園館
そのやかた
城名 |
園館 |
読み |
そのやかた |
住所 |
松阪市丹生寺町 |
築城年 |
永禄年間 |
築城者 |
渋谷十郎(北畠家臣、勘定方) |
形式 |
居館 |
遺構 |
なし |
規模 |
推定;東西120m×南北100m |
城主 |
渋谷十郎---金平又は重平 |
標高 40m |
歴史 |
不明 |
経緯 |
正式名称は確信ないが「飯南史」に「園の城址」という項目がある。全文は「松尾丹生寺字園にあり、今人家のある所となり、永禄年間北畠家臣渋谷十郎、同重平の居城なり明治初年迄壕池の跡ありしも今は廃せられてなし」とある。 |
加えて「松阪市遺跡地図」においては丹生寺町に「園遺跡」が明示されている。発掘調査では石鏃(せきぞく=いしやじり)、石錘(せきすい=漁具)、縄文土器、土師器が出土している。これは同じ事案と考えて間違いなさそうである。但し、城というには合点がいかないこともあってこの際「園館」とした。 |
書籍 |
飯南史 |
環境 |
現状は畑地、住宅地。南側の大溝の存在感と区域内の段差と石垣が特徴。 |
現地 |
注目点1、白山城の山麓である。(直線距離で500m) |
2、岡ノ谷城の至近距離である(直線距離で600m) |
感想 |
これらの城、又はどちらかの城の城主で山麓に館を背後に詰城を構えていたていた感が強い。 |
明治初年まで壕池跡があったとあるが現在の畑地と田の間にある小川は幅、深さ、曲線などその名残の気配がある。唯一、館の気配を残す風景である。 |
又、所々にある石垣に表される段差も館の境界を表すのに十分な様子である。 |
近くの山にある古墳が十近くに及ぶことや地名が示す丹生寺もあったことなど古くから栄えた場所のようである。坂内川を足元に水上、陸上いずれも交通の要所であったと思われる。関所があったとしてもおかしくない場所である。 |
ただ街道が遺跡の真ん中を通っている(地区の石碑の位置を起点とした)ことは不思議なことと思う。関所でもあったのだろうか、あるいは坂内川の渡しかも知れない。関守が園館の仕事であった可能性がある。 |
地図 |
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