渋見砦
しぶみとりで
住所;三重県津市渋見町
築城年;永禄年間(1558~1570)
築城者;乙部兵庫頭藤政
形式;山城
遺構;造成前(郭・堀・土塁・空堀)、造成後(記念碑)
規模;240m×160m
いくつかの郭を二重の空堀で囲むよう計画され近世の回の字型の縄張の
形式をとっていたが未完成であった。
標高;30m 比高;25m(当時)
現在は標高11mまで削平された。
歴史;永禄年間に乙部藤政が織田信長の伊勢侵攻に備えて平地の乙部城
から山地の渋見に移って築城した。
永禄13年藤政は織田信包に攻められ家所に逃れて自害したと言われ
る。 伊勢国司記略では織田軍の軍評に加わっていたと記されている。
また専修寺に入り剃髪したとも伝わることから本当のことはわからない。
現地;現在は団地の中に小公園を設け石碑を設けられているのみである。
南に開けた丘陵の真下を美濃屋川が流れその前には美田が広がる。
南南東200mにある小高い丘の頂は削平地であり見張り台でもあった
かの様相である。泰応寺の前の小さい崖が西に連なって西勝寺に至る
線が砦の南の境界線である。
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