さいきなかせんげんさん
多気町佐伯中に浅間山が祀られている山がある。
櫛田川右岸の近津長谷城がある山塊から派生する一つの尾根の先端にある。
現在は大日如来座像が円形削平地の一部、高まりのあるところに鎮座している。
近津長谷城から派生する尾根は長く1.3Kmを測る。櫛田川や伊勢街道を目視するには近津長谷城からでは遠すぎるので尾根の先端が必要だったのであろうか。
現在は浅間山を祀るために、或は山仕事に入るために改変が行われていると思われるが曲輪と堀切+竪堀と土塁の存在は山城(砦、見張台)と考えてよいと思う。
佐伯中には佐伯権之進という武将がいた。またこの付近では射和の井上丹後守、国分三河守、富山権太夫、中万の堀木九之進、広瀬の久保三河守、茅原の高柳儀平、兄国の大西大蔵太夫、その他多数の武将が守りを固めていた。
この辺り、櫛田川の両岸地域で織田軍と北畠軍は数回の戦があったという。その内の一か所が庄町の川岸と考えられている。そこには南無阿弥陀仏の名号石が建てられている。
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