本日の業務は祝日でしたが、得意先の作業場の蛍光管を150本あまり交換するというお仕事をしました。蛍光管を替えるだけの単純作業でも一応こだわりがありまして、、っていうか、電気屋さんとしては常識的な事なんですが写真のように蛍光管に品番として刻印されいる部分を下に見えるようにして150本全て向きを合わせるということです。気がついてくれる人がどれくらい、いるだろうか、と思ったりもしますが、そういう事ではなく、ある種の拘りなんですね、、、これは、、こうしないと気が済まないみたいな。。
この度は泉電気にご依頼いただきましてありがとうございました。ホームページはこちらです。
2月8日天候快晴。いよいよ聴聞会の日が来ました。会場は桜田門の警視庁本店。ちょっと前置きとして聴聞会について改めて説明しておきたいと思います。聴聞会とは免許取消(免停じゃないですよ免消ですよ)の対象者に対して取消す前に本人から弁明の機会を与えて、その弁明に対して公安委員会が審議して取消すか減刑するか最終処分を下すという場です。参加は強制ではないけど出席しなければ確実に取消となります。な訳で私の運命はこの日にかかっています。今日は早起きしてビシッとスーツに身を包み、絶対遅刻は出来ないと思い会場受付は9時からでしたが30分前の8時半に着きました。待つこと30分、9時になり受付開始。ここでついにに免許証が没収されました。またボクの手元に戻ってくるのかどうかはだろうか、なんて心の中で囁きました。、そして秘密の部屋に通されるとそこは小さな部屋だけどテレビのニュースでよく見る裁判所のような感じ。前には裁判官が座る黒い大きな椅子が3つ並んでいて真ん中に被告人の席があり両サイドに検察と弁護士が座るような席がある。自分は被告人になんだと思い知らされる。後ろの方に傍聴席のようなシートがあり開始までそこで待つように言われた。被告人の人数は18名。待つ事10分まず検察官のような人が入ってきてこの会の主旨の説明をする。、あらかたの内容は、ここは犯した事故、違反等の事実関係を争う場ではありません。あくまであなた方の弁明を聞く場です。なので自分に有利になる証拠は提出して構いません。というような話だった。あとは点数制度について説明していたけど凄い早口で聞き取れなかった。そして更に10分程すると裁判官?が一人入ってきたここで全員起立して一礼する。そして名前を呼ばれたら被告人席へ行って自分の名前をフルネームで言うよう指示を受ける。つまり全員が傍聴席で一人一人のやり取りを聞く事になるわけだ。私の順番はおそらく三番目。配られた名札の番号で見当がつく。そしていよいよ始まった。傍聴していると事故を起こし加害者となる悲惨さが生々しく伝わる。。最初の方は人身事故で相手の方は死亡。ふたり目の方も運転していて人がいたことに気づかず歩行者轢いて死亡。遺族との関係とか公判の進行状況とか事とか裁判官は聞いたりしている。自分はこんな目に絶対合いたくない。安全運転しよう、そんな事を心に強く思った。そしてついに3番目私の名前が呼ばれた。被告人席に進み、書いてきた上申書を検察官?に手渡す。ちなみに上申書の内容はこんな感じ。長いので真ん中は省きます。
東京都公安委員会 御中
上申書
私○○○○は平成19年11月20日15時過ぎに福島県の一般道において法定速度を超過して自動車を運転したことを確かに認め、心から謝罪いたします。今回の違反に至る経緯につきましては当日福島県にて・・・
-------------中略--------------
道は左右前方大変見通しが良い一般道であり、高速道路を長時間走行していた為、今思えばスピード感覚も麻痺したまま一般道を51キロ超過という速度で運転してしまっていたと思います。取締りを受けた当初は、悔しい、ついてなかった等と正直考えてしまいましたが、今は大きな事故に繋がりかねない大変危険な運転をしてしまっていたと心から反省しております。私は普段電気工事業に従事しており、仕事上で自動車を毎日使用しております、今回の違反を深く反省し、今後は法定速度を遵守し常に自戒し交通規則に則った安全運転を心がけることを心底誓いますので、なにとぞ寛大なご処置のほど、切にお願い申し上げます。
そしてこの上申書を手渡した後、検察官?が私の罪状を読み上げる。
「主文あなたは○月○日福島県にて法定速度51キロ超過し12点、更に携帯、進路変更等違反4点、計16点となっています。」
そして次に裁判官?から質問される。
裁判官 「この事実は間違いありませんか?」
私 「間違いありません、」
裁判官「弁明したいことはありますか、」 裁判官は上申書に目を通している。
私 「上申書に書いた通りでございますが急いでいたとは
いえとんでもないない運転してしまったと今は深く反省しております。
これからは安全運転を心掛けます。」
裁判官 うなづきながら、、「他にはありますか?」
私「特にありません。。」
裁判官「わかりました、席に戻ってください。」
時間にして1分くらいだろうか、ちょっとあっけなかったけれど、何はともあれこれで終わった。あとは天命を待つのみ、そして自分の順番が終ったあとはあと残りの15人の話を聞かされることになる。中には事故でもスピード違反でもなく駐車違反の積み重ねで15点に到達したおじさんもいた。このおじさんは、「いきなり取り消しの通知が来た」と怒り気味。 ある人は「家族や同僚に大変な迷惑と心配をかけ大変反省しています。どうか取消しにしないでください。。」と懇願している。この方は酒気帯び12点、その他の違反3点で15点だったようだ。あとは若い方だったけど隣に障害を持った人を乗せて運転中、その人を気遣うあまり目を話した瞬間、追突、相手にケガをさせてしまったらしい。皆、取り消しになってもしょうがないけどこの人は助けてあげて、、なんて思わず同情してしまったりした。皆それぞれに反省しているのが伺える、いろいろな人生、生き様が垣間見える。。。、
そして、10時半頃すべての人の聴取が終った。そして裁判官?が最後に
「では、これで意見聴取は全て終りました、これから皆さんから聞いたこの内容を公安員会に伝え処分の審議をしてもらいます、時間がかかると思いますがしばらくお待ちください。」 えっ? 公安委員会に伝えて審議してもらう、って裁判官あなたが決めるんじゃないの? つっこみを入れたくなりましたが、そこは私も公安の仕組みがよくわからないので、このまま待つ事に、、これが長い。2時間待ちました。実はこの文章もこの時間を利用してケータイで打ちました、
そして昼12時も回った頃、ようやく検察官が入ってきて
「それでは皆さんの処分が決まりましたのでこれより書面をお渡しいたします。」
渡す前の書面についての説明が延々と続く。イライラ。なんだか説明を聞いていると18人全員取り消しなのかと思ってしまうような説明だ、、そして、ついに一人一人名前を呼ばれて、取消しの証書が渡される、ある人は覚悟していたのか平常に見える、ある人は落胆している、減刑を懇願していた人も取消しになった。一人一人受け取った人から、証書を片手に後ろのドアから出て行く、半分くらいの人が出て行った。まだ私は呼ばれない。ドキドキする。そして残り6名となったところで検察官がおもむろに後ろへ歩いて行きドアをいきなり締めた。ガシャン! ナ、ナンなんだ・・そして、、口を開いた、「ここに残った6名の方は免停180日に減刑となりました、」おっ~、、オレ助かったのぉ~、駐禁のおじさん、障害を持った人を乗せてた人もいる、、拳を握り締めてガッツポーズする人、みんな一様に安堵の表情、そして、検察官から、短縮の講習の手続きの方法やら説明を受け、証書を渡されこうして聴聞会は修了した。結局、私は16点でも助かったけど酒気帯び違反の人は15点でも全員取消しとなった。
私はその足でそのまま東陽町の試験場へ向かい講習を申し込んだ。講習を受けると80日短縮され100日となる、免許が戻ってくるのは5月28日だ、結局50キロオーバーのスピード違反の代償は罰金90000円、講習費27600円、免許停止100日。非常に痛いですが、でも事故を起こしたらこんなものでは済まないので、自分の運転を改めるいい機会になったと今は心底思っています。