皆様こんばんは。
本日は武蔵小杉の永代塾囲碁サロンにて指導碁を行いました。
お越し頂いた方々、ありがとうございました。
さて、本日は昨日の続きです。
手所ばかりなので、難解な内容かもしれません。
プロがどういう凌ぎ方をするのか、雰囲気を感じ取って頂ければ十分です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/79/44e7ac7dd7bd8828a4ed2065b36cb5d2.jpg)
1図(テーマ図)
私が白番でどこに打ったかという問題でしたね。
白AかBは後で選ぶべきと判断しました。
という訳で、先に下辺の薄みを衝く事にしましたが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/5b/f27ee2980377ce0efff033dd2deb6cb9.jpg)
2図(変化図1)
まず「ケイマにツケ越し」の白1、3が目に付きます。
しかし、黒4となると下辺に弱点が残りません。
白Aの狙いはありますが、自分にもBと出られる弱点があります。
あまり上手く行きそうにないと判断しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/02/a133979264ae2b5ffcfcdf12a3ae13e5.jpg)
3図(変化図2)
昨日も出て来た、白1、3も狙い筋です。
白5の後、黒Aに白Bで居直る作戦ですが、難解です。
黒2では他の応手も考えられますし、これで行けるという確信が持てず、廃案にしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/86/9a280582ca7619380347d4a7db7b8589.jpg)
4図(実戦)
実戦は白1のツケから3の二段バネでした。
白3でAと引くのでは、黒3と受けられて下辺に何も残りません。
二段バネによって、下辺に傷を残す狙いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/8e/734ab99b8a72c5ce3b1aec645bc6fe87.jpg)
5図(実戦)
黒1、3を待って、白4のハネ、白6のツケコシを決行しました。
△の3か所に傷を作った事がポイントです。
これらの傷を利用して、凌ぎを図る作戦です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/6a/1d903b61308c9b6df2d7894a5308ccfe.jpg)
6図(実戦)
黒1は△の弱点に対処したものですが、これを待って白2と、上部の弱点を衝くタイミングです。
次に黒Aと切ると、白Bで両当たりですから・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/ee/7db0328a085a4f7af4f2bfe632ed8683.jpg)
7図(実戦)
黒1と切りましたが、白2と繋ぎ、段々形ができてきました。
次に黒Aと打ちたい所ですが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/ef/00325d3ee4617aadb1a9fbe61937aaf0.jpg)
8図(変化図3)
黒1には白2から団子にして、白6と出れば逆に黒が取られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/3d/aad784fb2debc8ce2ba76161af581518.jpg)
9図(実戦)
そこで止むを得ず黒1と当てましたが、白2、4と石が外回りになり、凌ぎが見えて来ました。
ただし、A~Cなど狙われていて、全部助けられるかどうか?
頑張り切れるなら勝負を決められますが、全部取られるリスクもあります。
既に時間を使い果たし、残り1分で決断しなければいけません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/47/4f9c575f59b436789edc2806ec7e1ffb.jpg)
10図(実戦)
実戦は尻尾を捨てて脱出しました。
黒6と切らせましたが、白も黒△を切り離せたので、中央に白地ができそうです。
収支は明らかに白が儲けており、これで優勢という判断には間違いないでしょう。
しかし、残念ながらここから勝ち切る事はできませんでした。
この直後に出た酷い悪手を皮切りに、延々と悪手を打ち続けたのです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
悪手が悪手を呼ぶとはよく言いますが、その典型でした。
勝負に勝つには、安定した精神も必要なのです。
本日は武蔵小杉の永代塾囲碁サロンにて指導碁を行いました。
お越し頂いた方々、ありがとうございました。
さて、本日は昨日の続きです。
手所ばかりなので、難解な内容かもしれません。
プロがどういう凌ぎ方をするのか、雰囲気を感じ取って頂ければ十分です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/79/44e7ac7dd7bd8828a4ed2065b36cb5d2.jpg)
1図(テーマ図)
私が白番でどこに打ったかという問題でしたね。
白AかBは後で選ぶべきと判断しました。
という訳で、先に下辺の薄みを衝く事にしましたが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/5b/f27ee2980377ce0efff033dd2deb6cb9.jpg)
2図(変化図1)
まず「ケイマにツケ越し」の白1、3が目に付きます。
しかし、黒4となると下辺に弱点が残りません。
白Aの狙いはありますが、自分にもBと出られる弱点があります。
あまり上手く行きそうにないと判断しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/02/a133979264ae2b5ffcfcdf12a3ae13e5.jpg)
3図(変化図2)
昨日も出て来た、白1、3も狙い筋です。
白5の後、黒Aに白Bで居直る作戦ですが、難解です。
黒2では他の応手も考えられますし、これで行けるという確信が持てず、廃案にしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/86/9a280582ca7619380347d4a7db7b8589.jpg)
4図(実戦)
実戦は白1のツケから3の二段バネでした。
白3でAと引くのでは、黒3と受けられて下辺に何も残りません。
二段バネによって、下辺に傷を残す狙いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/8e/734ab99b8a72c5ce3b1aec645bc6fe87.jpg)
5図(実戦)
黒1、3を待って、白4のハネ、白6のツケコシを決行しました。
△の3か所に傷を作った事がポイントです。
これらの傷を利用して、凌ぎを図る作戦です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/6a/1d903b61308c9b6df2d7894a5308ccfe.jpg)
6図(実戦)
黒1は△の弱点に対処したものですが、これを待って白2と、上部の弱点を衝くタイミングです。
次に黒Aと切ると、白Bで両当たりですから・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/ee/7db0328a085a4f7af4f2bfe632ed8683.jpg)
7図(実戦)
黒1と切りましたが、白2と繋ぎ、段々形ができてきました。
次に黒Aと打ちたい所ですが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/ef/00325d3ee4617aadb1a9fbe61937aaf0.jpg)
8図(変化図3)
黒1には白2から団子にして、白6と出れば逆に黒が取られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/3d/aad784fb2debc8ce2ba76161af581518.jpg)
9図(実戦)
そこで止むを得ず黒1と当てましたが、白2、4と石が外回りになり、凌ぎが見えて来ました。
ただし、A~Cなど狙われていて、全部助けられるかどうか?
頑張り切れるなら勝負を決められますが、全部取られるリスクもあります。
既に時間を使い果たし、残り1分で決断しなければいけません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/47/4f9c575f59b436789edc2806ec7e1ffb.jpg)
10図(実戦)
実戦は尻尾を捨てて脱出しました。
黒6と切らせましたが、白も黒△を切り離せたので、中央に白地ができそうです。
収支は明らかに白が儲けており、これで優勢という判断には間違いないでしょう。
しかし、残念ながらここから勝ち切る事はできませんでした。
この直後に出た酷い悪手を皮切りに、延々と悪手を打ち続けたのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
悪手が悪手を呼ぶとはよく言いますが、その典型でした。
勝負に勝つには、安定した精神も必要なのです。