小松九段、本戦入り！

皆様こんばんは。
本日のＤｅｅｐＺｅｎＧｏは5連勝でした。
若手棋士達も頑張っていますが、ＤｅｅｐＺｅｎＧｏから見て通算46勝7敗と、やはり相当な強さです。
何と言っても、序盤の打ち方が本当に上手いですね。
序盤戦を互角に乗り切れるかどうかが、ＤｅｅｐＺｅｎＧｏを相手にした時の大きな課題です。

さて、本日は三星火災杯の予選決勝が行われました。
結果は、唯一勝ち残っていた小松英樹九段が本戦入りを決めました！
小松九段は一般枠でも予選突破経験がありますが、流石でしたね。
なお、棋譜は幽玄の間でご覧頂けます。



1図(テーマ図)
本局のハイライトシーンです。
白番の小松九段が白1とツケましたが、この手の黒の構えに対しては常套手段です。
黒石が多い所なので、捌きはツケからの格言通りですね。

対する崔圭昞九段は、ツケられた黒△から動けば普通ですが、その前に黒2を利かしに行きました。
白Ａと受けさせれば、これから起こる戦いにプラスになるという判断です。
白としては、黒の注文通りに受けていることも考えられますが・・・。





2図(実戦)
実戦は、受けずに気合で白1～5と反発！
相手の言う事は聞かないのがプロの習性です(笑)。
黒4と上下を分断されたのは酷いですが、「白5と切られた黒はもっと酷いでしょ？」と主張しました。





3図(実戦)
もちろん、白2という好手があり、ここに回れれば左下の損はそれほどでもない、という判断もあったでしょう。
気合だけでは碁は打てません(笑)。





4図(実戦)
その後白1に開き、戦いは終わりました。
道中では右下の黒にプレッシャーをかけながら、調子よく白△や〇を打ち、右下や右辺の白地をまとめることに成功しています。
白✖は取られそうですが、上手く処分した格好です。

この後は左上でも鋭い仕掛けを放ち、碁を決めました。
小松九段の本戦での活躍を期待しましょう！