2010年12月30日におこなわれた、戦極で
キックボクサーの山本元気選手とカノンスック・ウィラサクレック
が対戦し、山本選手が負けた。
両選手は、以前も試合をした経緯があり、その際は山本選手が
ボディーフックでKO勝ちしてる。
今回は、判定でカノンスック選手の勝利に終わったが、
山本選手の敗因にスポットライトを照らしたい。
まず、試合前半からカノンスック選手は、山本選手がパンチで来ると
分かっていたので、パンチに対しての肘打ちのカウンター待ち
を徹底的におこなう。
それに対し、山本選手はしつこくパンチで前に出る。
やはり、その戦い方だとカウンターのヒジをもらい易いので、
中盤にカノンスック選手にヒジ打ちを貰い、目の下を負傷して
しまう。
その後、カノンスック選手はポイントで自分の勝利が確実に
なると、流し始め軸足払いや蹴り足をつかんでの投げを繰り出し
そのまま、試合は終了しカノンスック選手の判定勝ちに終わる。
全開の戦いとは対照的な結果になった。
では、山本元気選手はどのような戦いをすれば勝てたのか?
まず、カノンスック選手はヒジ打ちのカウンター狙いだったので、
そのヒジに対し、山本選手はヒザ蹴りや蹴りでカノンスック
選手を牽制し、自分のリズムをつくって欲しかった。
カノンスック選手は、タイ人でムエタイスタイルなので、今後
この様なタイプのタイ人と戦う日本人に忠告したいのは、ある
タイの格言を参考にして欲しい。
「【パンチ】は【ヒジ打ち】に負ける。
【ヒジ打ち】は【ヒザ蹴り】に負ける。
【ヒザ蹴り】は、【蹴り】に負ける。
【蹴り】は、【パンチ】に負ける。」と言う格言が
タイ国にはあるとの事。
これをカノンスック対山本元気選手に応用すると、
カノンスック選手はヒジ打ちで来た訳だから、上から2番目の
・【ヒジ打ち】は、【ヒザ蹴り】に負ける。と言う格言を
参考にして、ヒザ蹴り中心の組み立てでカノンスック選手を
崩して欲しかった。
今後の山本元気選手に期待したい。