天皇の祈りはなぜ簡略化されたか 宮中祭祀の危機/斎藤吉久/並木書房/2009
不遜な官僚による皇室祭祀破壊の問題について扱った本であるが、いろいろなことが書いてある。
ネタは豊富なのだが、今一つ雑駁な感じがする。
タイトル、見出し、全体構成含めて組みなおせば、さらに良い本に仕上がった気がする。
たとえば、「天皇の祈りはなぜ簡略化されたか」というタイトルに対し、この本では、天皇による宮中祭祀が如何なるものなのか、まったく書かれていない。
この本は、その点にといて、不正確なのだ。
ただ、視野、視点は悪くない。
著者が論理的に書くことを得意としていない、そういうことではないかと思う。
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