騙される日本人/藤井厳喜/PHP研究所/2005
日本人、日本企業が、中国そしてアメリカに騙され続けている現状を憂い、発刊された本。
中国の要人、毛沢東、蒋介石、鄧小平らが、大東亜戦争についてどう評価しているか、きちんとした出典つきで紹介するだけでなく、日本企業ヤオハンがどういう経緯を経て倒産したかについて鋭い分析がなされている。
戦争は騙し合いであり、歴史戦は正直者が馬鹿をみる、やった者勝ちの世界であることを知るならば、中国、アメリカ社会の実態がどのようなものであるか、知る必要がある。本書は15年前に書かれたものであるものの、今日的視点で読んでも価値が衰えることはない、世代を越えて読み継がれるべき良書である。
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