さらば吉田茂 虚構なき戦後政治史/片岡鉄哉/文藝春秋/1992
あの、副島隆彦が著書「日本の秘密」にて絶賛した本である。
非常に読み応えある本である。
何度も読み直さないと書き手の真意が理解しにくい難解さはあるものの、戦後政治の黎明期の経緯を克明に調べ上げ、日本国の将来像を言い当てている本は滅多にないので、一読どころか蔵書すべき名著である。
副島隆彦は著書にて、吉田茂を日本の戦後政治の悪として位置づけ、この本の都合良い部分を引用して説明しているが、この本の最後にある「提言」を読めば、著者片岡鉄哉は、確かに吉田茂批判はしたが、吉田茂が直面したであろうさまざまの難題を解説し、最後に吉田茂が亡くなる前に書いた本心と思われる一文を紹介している。
つまり、片岡鉄哉は、「吉田茂が苦渋の決断をせざるを得なかった時期があった」と結論づけているのである。
簡単に言うと、副島隆彦の本だけを読んだ人は、吉田茂は大悪人と映るであろうし、副島隆彦の本の次にこの本を読んだ人は副島隆彦は、自説に都合良く引用したと読めるはずだ。
こういうことがあるので、引用箇所だけで人物評価を鵜呑みにしてはならないのである。
ちなみに、片岡鉄哉は改憲、核武装論者。副島隆彦は、「日本の危機」においてその逆であると明言しており、副島隆彦は、「福島原発事故で逃避したと夫人に暴露された小沢一郎」支持者である。
あの、副島隆彦が著書「日本の秘密」にて絶賛した本である。
非常に読み応えある本である。
何度も読み直さないと書き手の真意が理解しにくい難解さはあるものの、戦後政治の黎明期の経緯を克明に調べ上げ、日本国の将来像を言い当てている本は滅多にないので、一読どころか蔵書すべき名著である。
副島隆彦は著書にて、吉田茂を日本の戦後政治の悪として位置づけ、この本の都合良い部分を引用して説明しているが、この本の最後にある「提言」を読めば、著者片岡鉄哉は、確かに吉田茂批判はしたが、吉田茂が直面したであろうさまざまの難題を解説し、最後に吉田茂が亡くなる前に書いた本心と思われる一文を紹介している。
つまり、片岡鉄哉は、「吉田茂が苦渋の決断をせざるを得なかった時期があった」と結論づけているのである。
簡単に言うと、副島隆彦の本だけを読んだ人は、吉田茂は大悪人と映るであろうし、副島隆彦の本の次にこの本を読んだ人は副島隆彦は、自説に都合良く引用したと読めるはずだ。
こういうことがあるので、引用箇所だけで人物評価を鵜呑みにしてはならないのである。
ちなみに、片岡鉄哉は改憲、核武装論者。副島隆彦は、「日本の危機」においてその逆であると明言しており、副島隆彦は、「福島原発事故で逃避したと夫人に暴露された小沢一郎」支持者である。
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