最近、外資系の会社の仕事が多いワタクシですが、日本人にはどうにも理解し難いお話をヒトツしましょう・・。
銀座の中央通りの某一角に、外資系のカジュアルウェアの店舗ビルの設計を手伝うことになったんですが、地下1階、地上11階建ての小ぶりな店舗ビルのお話です・・。
地下はいわゆるバックヤードで、1階から11階迄が売場なんですが、延べ面積で言えば約2,200㎡程度はあります・・。
しかし、1階から11階までの売場のフロアにはトイレも洗面所も一切有りません・・。
唯一、地下のエレベーターホールの脇に、1箇所だけ客用兼従業員トイレが有り、更にハートビル法で定められている身障者用のトイレが1箇所だけあります・・。
1箇所って言っても、トイレが1箇所って言う意味でなくて、大便器がたったの1個しかないのです・・。
ユニセックス(男女兼用)スタイルのトイレブースが1箇所だけ・・!🚻
身障者用トイレを入れても、便器が2個しかありません・・。
従業員のロッカーは150個もあるのに・・!
日本人の感覚では、絶対に足りないって思うでしょ・・?
ワタクシは何度もオーナーやアメリカ人の設計者に、
「絶対に足りないから増やせバーロー・・!」
って言ってるんですが、
「ノーノーノー、コレデイイノダ・・、ダマレ、ジャップ・・。」👱♂️
って感じで、増やしてくれません・・。
アメリカ人の考え方は、品物を買いに来るのであって、客はトイレを期待して来るんじゃない・・。
だから1箇所あれば良いじゃん・・。
それに、トイレがあると犯罪が起こり易いしさぁ・・。
ってな理由なんです・・。
ココはアメリカや東南アジアじゃないし、ココはニッポンだぜ・・!
店員は女性が圧倒的に多いはずだし、30人から50人の出勤時や退社時の化粧直しや、食後の歯磨きはどこでやるのさ・・?
トイレが1箇所じゃ混んじゃって、客よりも絶対に従業員たちからクレームが来るんじゃないの・・?
それも男女兼用じゃ嫌がる女性も多いし・・。
って、言ってるんだけど、アメ公には理解出来ないみたい・・。
確かに1フロア当りの面積が小さいので、3フロアあたりに1箇所づつトイレを設けるのはキツイかもしれないけど、最上階でもようして、エレベーターに乗って、地下のトイレに駆け込んで、使用中だったら、絶対にお漏らししちゃう客や店員が出るな・・。w
そんなワケで、来年の秋頃には超不親切な店舗ビルが完成する予定ですので、他のビルで用をたしてからご利用ください・・。w