ムネオの厠

後期高齢者の平凡なブログですが、何か…?

§103 エベレストへ(4)

2005-07-10 03:52:29 | 旅行記

ama_dabiam01 タンボチェで早くも1人の脱落者が出てしまいました。

10月30日、タンボチェからディンボチェへ登りまして、又、丸1日の高度順応の休養日でございます。

<ディンボチェ>Dingboche標高4,412m   さすがに日本を発ってからちょうど一週間が過ぎまして、又、高度も4,400mにもなりますと、かなり疲れが出てまいります。         ここでの1日の休養は本当に助かるのでございます。

Shose 


キャンプのお話をしてみますと・・、                  先ず、朝6時頃、各テントにポーターが洗面器にお湯を入れて持って来てくれます。      我々は洗面器のお湯で顔を洗いまして、各自のペットボトルのミネラルウォーターで歯を磨きました頃、今度はティーを運んで来てくれるのでございます。 ε=ε=ε=ε=ε=(。・ω・)_旦~~ オマタセー                    お茶を飲みながら、タバコを一服いたしますと、ちょうどトイレに行きたくなるのでございます。w( ゜Д゜)y-~~

トイレは小さな三角テントを張りまして、地面に30cmほどの穴を掘ってあるだけでございます。(グループ毎に設営)            用を足す場合は、テントのロープに目立つようにタオルか上着でも掛けておけば、中に人がいる合図でございますから、むやみに開けたり、覗いてはいけません。w |`∀´>ニヤリ                                           用が済みますとテントの中に置いてあるスコップで土を掛けまして、合図のタオルを外すのでございます。ヽ('A`)ノクセー

朝の7時半頃には朝飯の仕度が出来まして、食堂専用の大きなテントに集合しまして、全員が揃ったところで、ティーとトースト、又はご飯を中心に野菜サラダや簡単な料理が出ます。

最初のうちは、皆さんも良く食べるのですが、3,500mを超える辺りから食欲が無くなりまして、私も甘めのティーとビスケット数枚か、ご飯にフリカケを掛けて軽く1杯食べるだけでございました。

個人的にも日本食のお茶漬けや、梅干、インスタント味噌汁などを持って来ているのですが、ツアー会社としてもかなりの日本食を持ち込んでくれます。漬物とかフリカケとか・・。w    (キュウリのキューちゃんは大人気でした。w)

同行しているコックさんには申し訳ないのですが、高度障害で食欲が無い上に、食べなれないネパール料理は正直言って、胃が受け付けないのでございます。ヾ(^-^;) ゴメンゴメン

食事が終りますと、各自が寝袋とマットをきちんとたたみまして、ゾッキョに運ばせる荷物をテントの前に出して置けば、いつでも出発準備OKなのでございます。( ゜Д゜)イッテヨスィ    トレッカーが自分で背負うバッグの中は、飲料水と菓子類、カメラ、フィルム、タオル、フリース等の着替え、メモ帳、ロールペーパーが最低の必需品なのでございます。

zokkyo ゾッキョとは、ヤクとウシの合いの子で、ヤクの“高山に強いが気も荒い”のをウシと掛け合わすことで、高山にも強くて大人しいゾッキョと呼ばれる高山ウシとなるのでございます。     細い山道で沢山のゾッキョとすれ違う時は、ちょっと怖い気がしますが、必ず山側に避けてゾッキョ優先で通します。

我々は普通は午前8時半か、9時に出発しまして、歩く時間は1日に4時間~6時間程度でございます。(゜Д゜ )ナニカ?

ポーターの内1人がガイドのサブとして同行し、その他のコックとポーター達は昼食の場所や、その日のキャンプサイトに先に行って準備をしてくれるのでございます。            ポーターはシェルパ族のように山岳民族が主体ですが、ゴム草履か裸足で重い荷物を背負いながら走るように移動します。

だから我々が到着する頃には、テントの設営も終って、食事の支度をして待っているのでございます。 ヽ( ^∀^)ノq□コーヒードーゾ

ポーターの日当は1日400円程度でございますが、サーダーやガイド、コックになりますと、1日2,000円ぐらいだそうです。

このディンボチェは、4,400mを超える為、ほとんどの参加者に高度障害が出てきておりました。(゜Д゜;∬アワワ・・・           頭痛が激しくて夜眠れない人や、顔がむくんで目が開かなくなったり、超スローペースで歩いていても遅れてしまう人が出てくるのでございます。オセェヨ(゜д゜)、ペッ

私もかなり顔はむくんできましたが、頭痛も無く順調に高度順応しておりましたが、食欲だけはどうしてもありませんでした。         朝と昼はティーとビスケットを食べるだけで、夜は軽く1杯ご飯をお茶漬けで食べるぐらいでございました。(+д+)マズー

やはり高度障害の一つなのでしょうか、自分でも大分痩せて来たなって感じるほど食欲が全く無いのでございます。              この症状が後日、大変な目に合う事に・・。(メ・ん・)

ディンボチェでは、高度順応のトレーニングとして、約500mほど全員で山を登ったのですが、若手のリストラ組の1人が大幅に遅れはじめたのでございます。(根性だせ~!)        多分、次の宿泊地辺りで脱落でしょう・・。チーン!

<ロブチェ>Lobuche標高4.910m      11月1日、ディンボチェからロブチェへと向かいました。              

4,500mを超えますとツアー客をほとんど見かけなくなります。

偶にヨーロピアンの個人のツアー客が、我々を追い越して行くだけでございます。|゜ν゜)ノ                       

ama_dabiam02 周りの景色も7000m級の山々が間近に迫ってまいりまして、いよいよヒマラヤトレッキングのハイライトゾーンに突入でございます。                    アマダブラム6,856mを背に記念写真です。 

さすがに5,000mに近くなりますと、日が落ちた後はテントの中も氷点下まで下り、川も凍っておりました。                 寝るときもダウンジャケットを着たまま寝袋に潜り込んでも寒いのでございます。(-Д-)サムイネェ

そして、ロブチェに向かう途中で、女性の1人が完全な高山病で動けなくなり、ペリチェの病院へ担ぎ込まれたのでございます。        病院ではガモウバッグに入って治療を受けたようでございます。

<カラパタール>KALA PATTAR標高5,545m 11月2日、遂にエベレストが良く見える最終目的地であるカラ・パタールへ出発の日となりました。( ゜Д゜)イッテヨスィ

結局、カラ・パタールへ出発出来たのは、リーダーを入れて7人でございまして、3名が高山病でダウンでございます。

朝、3時半起床。4時半出発でございます。  昨日から高山病がひどくなり30代のリストラ組の男がロブチェにとうとう残されてしまいました。山岳写真が趣味なのに・・。チーン!

真っ暗な山道を、ヘッドライトとポーターが持つカンテラを頼りに、黙々と歩いて行きます。(^フ^~')''' ' '

0012 ロブチェを出ますと、やがて道は西からクーンブ氷河に合流するチャングリ氷河にさしかかります。                    前方にはプモリ7,161mがますます大きく見え、その白い壁の直下が目指すカラ・パタールでございます。

カラ・パタールはヒンズー語で“黒い岩”の意味だそうです。

カラ・パタールはエベレストBC(ベースキャンプ)より高い位置なのでございます。(エベレストBCは5,350m)

午前10時半、遂にカラ・パタール登頂に成功いたしました。              

kara_pattar 酸素は平地の1/2しかありませんが、私は余裕でタバコを一服したのでございます。w

後ろにそびえているのはプモリでございます。 確かにエベレストが良く見えましたが、まだまだ果てしなく遠くとても素人が登れるような山ではないことを確認しに来たようなものですが・・。w

カラ・パタールの頂上は、各国から来たトレッカー達の順番もありますので、我々は30分ほどで下山したのでございます。

0013 行きは7日間掛けて登りましたが、帰りは同じコースを5日間で下りたのでございます。    イエティーの頭は盗まれたそうで見れませんでしたが・・。w                

0011 途中で脱落した方達も回復しておりまして、各地で合流しながら、ルクラへと全員揃って戻ったのでございます。

lukla001 ルクラに着きますと、その日の夜は近所の人も集まって盛大なサヨナラパーティーでございます。                    今回のトレッキンググループの編成は、日本人が10人と、ガイドが1人、コックが1人、ポーターが8人、ゾッキョが10頭でございます。     パーティーでは私も恒例となっている、着ていたフリースやズボンをポーターにプレゼントいたしまして、大変喜ばれました。        (自分で着るのか、古着屋に売るのかワカリマセンが・・。w)               最後の夕食は豪華なネパール料理が出たのですが、やはり何を食べても 美味しくないのでございます。w                  (味が全般的に薄くてインパクトが無いのです。)

天候の状態により予定が変わる為、予備日が2日ありました。               我々は翌日、全員無事にカトマンズに戻りまして、ザ・エヴェレストホテルに再び宿泊したのでございます。

12日間は当然、風呂にも入っていませんので、部屋に入りますと、すぐバスタブにお湯を入れまして、入浴いたしました。         (風呂とベッドに飢えておりました。)

トレッキング中はゆっくりと歩きますので、汗もかきませんでしたし、湿度も低いのであまり汚れているとは思わなかったのですが、風呂から上がると湯船には12日間の垢が・・、

なんだこれは・・・?」エッ(゜Д゜≡゜Д゜)マジ?

と思わず言いたくなるほどドロドロに溜まっておりました。(笑)

2日間はカトマンズの市内観光や、日本料理屋での食事会、モモ(餃子)の美味しい店での食事会などをいたしまして、私だけカトマンズに残って皆さんとお別れしたのでございます。

                      まだまだ続く・・(ホントw) 

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