今日はアメ公数人に囲まれて、吊るし上げにあいました・・。w
銀座の店もいよいよ後1週間でオープンなんですが、オープン前のシミュレーションの為に、アメリカから大勢の技術屋さんが来日しています・・。
何度も試運転をしてもう万全だと思っていた矢先、意外なクレームが発生してしまいました・・。
一つはビル全体のエアーバランスについて、クレーム・・?
この店は、オールフレッシュタイプのエアコンと、標準タイプのエアコンを1フロアー当り1台づつ設置してあり、運営上の方針で排気ファンは常時オフ状態とし、店内は正圧を保っています・・。
開店中はバカデカイエントランスのドアを常時オープンとする為、外気を引き込まないように正圧を保ち、各階(吹き抜けで全館繋がっている)の余剰排気分を1階のドアから排気するシステムなのです・・。
先ず試験報告書が日本語バージョンだったため、彼らには理解が出来なかったこともあるけど、アメリカの店のサンプルと、今回のエアコンの送風量が大きく違い過ぎるので、これは重大な問題だと言い出したんです・・。
その時、ワタクシはいなかったので説明出来なかったんだけど、アメリカの店のエアーバランスシートを見ると、単位がCFMであり、我々の報告書はCMHであったため、大きく数値が違っていました・・。
日本では送風量を1時間当りを立方メートルで表し、彼らの数値は1分間当りを立方フィートで表してるワケだから当然、数値が大きく違うのは当たり前田のクラッカーだろうが・・!w(1m3は35.3147立方フィート)
まぁ、こんなことも下請け業者の担当者はワカラナイもんだから、オロオロしちゃいやがって、何も問題ないのに大騒ぎなっていました・・。w
そこで、報告書を英文に訳し、単位の違いを説明したら、簡単に納得してもらえたので、この件は一件落着・・。w
一番問題なのは、実は温湿度検出器の取付位置が天井チャンバー方式にしている為、天井内に設置(エアコンの吸い込み側付近)していたところ、実際の室温と計測値の誤差が大き過ぎたことでした・・。
試験調整後、カーテンウォールと内装家具の間に照明器具の装置を設置した為、もの凄い発熱があり、装置には冷却ファンが内蔵しているのですが、保護用のヒューズがしばしば切れ、ライトが点灯しないトラブルが発生したため、カーテンウォール側の壁の点検口を開放し、空気の流通を良くする改造をしたんです・・。
この改造で空気の流通が良くなって、照明装置のヒューズ切れが無くなったのは良いけれど、逆に天井チャンバーに流れるレターン空気の温度が室温よりかなり上がり、本来暖房モードになるはずが、冷房モードになってしまう結果となってしまいました・・。(晴天時)
要するに、室温設定を22℃にしてあるのですが、実際の室内は17℃前後なのに、天井ウラが28℃前後となってしまい、BAS(中央監視盤)は冷房モードを選択してしまうのです・・。
冷房か暖房かは室温によって、自動切替えシステムにしています・・。
そんなワケで、オープン直前なんですが、エアコン用のサーモと、計測用のセンサーの位置を天井内から天井下に急遽移動することになりました・・。
だけどね、工事中に何度もアメ公たちに言ったんですよ・・。
センサーは、室内に置かなければ絶対に誤差が出るって・・!
それなのに内装デザインを優先して、絶対に駄目だって言うから・・。w
福岡の店は、これに懲りて最初から室内にするでしょうけど・・。w
まぁ、暖房時期は問題ないけど、来年の夏が心配ですね・・。
あれだけ大きなドア(幅2m、高さ4.5m)を開けっ放しにすれば、1階と2階の吹出し口がアッチコッチで結露するだろうな・・?
結露防止ヒーター付の吹出口はドアの上部だけにしたもんで…⁉︎😅
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