ヒルネボウ

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(書評)谷川俊太郎『ペ』(講談社)

2024-04-12 22:37:01 | 評論

  (書評)

   谷川俊太郎『ペ』(講談社)

ショートショート集。

表題作の『ペ』を読んでもらいたい。たった4ページだ。

『~虚栄』に引用した続きをちょっとだけ。

そこで思い出すのは、いつか家事評論家の言ったことで、彼女はにこやかな顔で、「ペ」は食べることが可能であり、その場合少量のブラック・ペパーと、泡立てない卵の白身を加えることが、「ペ」の毒性を中和するのに役立つはずだとのたもうたのである。言うまでもなくそのような俗見に私は与(くみ)することはできない。「ペ」を食べるという観念そのものが私には、「ペ」の不可逆性と矛盾するように思われる。

(『ぺ』)

Nら、売れてれらセブンのスタイルとこの語り手である「私」のスタイルは同質だ。

言うまでもなく、『ペ』の作者はこの種のスタイルを皮肉っている。

GOTO 『夏目漱石を読むという虚栄』

1441 昭和のいる夏目漱石を読むという虚栄 1440 - ヒルネボウ (goo.ne.jp)

2513 『ぺ』(抜けていたので、近日中に入れます)

3331 「いや考えたんじゃない」夏目漱石を読むという虚栄 3330 - ヒルネボウ (goo.ne.jp)

3352 『猫の皿』夏目漱石を読むという虚栄 3350 - ヒルネボウ (goo.ne.jp)

(終)


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