ヒルネボウ

笑ってもいいかなあ? 笑うしかないとも。
本ブログは、一部の人にとって、愉快な表現が含まれています。

聞き違い ~鼓腹撃壌

2024-03-20 01:06:18 | ジョーク

   聞き違い

    ~鼓腹撃壌

平年並み 変ねナビ

鼓腹撃壌 幸福劇場

靴箆 口減らし

蓄膿症 地区の鵜匠

(終)


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(書評)   ローレンス・ポッター 谷川漣『学校では教えてくれなかった算数』(草思社)

2024-03-18 22:28:33 | 評論

   (書評)

   ローレンス・ポッター 谷川漣『学校では教えてくれなかった算数』(草思社)

何年も前に買ったのに、まだ読み終えていない。読み終えることはできないのかもしれない。そもそも、この本を読むということがどういう作業になるのか、はっきりとしない。帯に「算数・数学のトラウマを吹っ飛ばす!」と書いてあるが、本当に吹っ飛ばせるのかどうか、私にはわからない。

けれども、紹介する。

学校。だれもが忘れられない場所だ。さまざまな喜劇や悲劇の演じられた舞台として、一生頭にこびりついて離れない。数々の儀式。教師たちの奇妙な専制。「起立、礼、着席」「ポケットから手を出して」「静かに」「スカートはひざ丈より長く」「ガムをゴミ箱に捨てて」。巨大な大人の手が、ばんと机をたたく。真っ赤な顔が「話を聞きなさい」とどなる。そしてテスト。試験。成績。レポート。

なかでも記憶に残る数学の時間。そこで待ちうけるのは、できない生徒をさらし者にするために考え出された質問の連射だ。生徒たちはしかたなくノートを開き、計算につぐ計算で行を埋めつづける。だれのひたいにもしわが寄り、苛立(いらだ)たしげなげなため息が同じ無言のメッセージを伝えている――「わからないよ」

数学の先生は、この小さな世界を支配する専制君主だ。彼はつぎつぎ問題を出し、赤ペンをさっさっとすべらせて、生徒たちの苦労の成果を切って捨てる。そして難解な説明を黒板に書きなぐったあと、生徒たちが何やら神秘的な力を発揮して、眼の前の紙きれの問題を解いてみせるのを期待する。

そんな環境だけでなく、クラス全体の雰囲気も、生徒たちに影響をおよぼす。答えをまちがえたときの恐怖を思うと、生きのびるための最善の策は、沈黙しかない。だからいつも眉間(みけん)にしわを寄せ、本の上に頭をうつむけている。先生と目が合うのが怖くて、決して視線をさまよわせようとはしない。

(「はじめに」)

学校に対する嫌悪は、年齢を重ねることによって薄まるどころか、むしろ濃くなっている。

以前、『高校生日記』や『キッズ・ウォー』みたいなものはたまに見ていたが、『金八先生』なんか、もう、本当、むかむかして、ほとんど見なかった。今では、学校の風景がちらりと見えただけでもチャンネルを変えてしまう。通りで学生服を見るのさえ嫌だ。

成人してから、「トラウマ」を克服するために、少しずつ、算数・数学の復習をしていたが、中2で止まった。数学は、やればできそうな感じがしてきたからだ。しかし、算数は違う。算数は難しい。

(終)


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『冬のソナタ』を読む  「愛しているから」(上p233~249)

2024-03-17 22:21:54 | 評論

   『冬のソナタ』を読む

    「愛しているから」(上p233~249)

1 レストランで

蟠りが解けた。

ミニョンは弾けないはずのピアノが弾けて、驚く。

「好きな食べ物はなんですか?」

ミニョンが笑顔で訊ねた。

(上p239)

ユジンは自分の好きな食べ物をチュンサンに教えていなかった。

(終)

 

 

 


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モロシになりそう。~納税の義務

2024-03-16 20:55:27 | エッセイ

   モロシになりそう。

    ~納税の義務

疲れる~ 

もう、いい加減にしてクレヨン。

税金は国民のためにあるんじゃないんだよ。権力者のためにあるんだよ。

国民の租税負担を理念的に確認し、日本国憲法(30条)が基本義務として掲げたもの。納税の義務は、明治憲法(21条)にもみられるように、兵役と並ぶ古典的義務の一つであり、既定の有無にかかわらず、国を維持する費用の分担として、国民は当然有するものと解される。当初のマッカーサーの草案にこのような規定はなく、議会における審議の時に、人権宣言中の権利・義務のバランス保持という考えから挿入された経緯は、このことを証している。そのため、この規定の重点は、納税の義務が財産権に対する一種の制限でもあり、公平に「法律の定めるところにより」課されるとする点(租税法律主義84条)にあるととらえる人もいる。

(『日本大百科事典(ニッポニカ)』「納税の義務」)

「納税の義務」の根拠は不明ってことだろう。

「権利・義務のバランス」って何? 

(3)認識論的・存在論的根拠 権利・義務を人為や慣習の所産とみる主観主義と自然権のように客観的存在と考える傾向とが対立する。後者は独断だが、規範一般が論理的整合性としての客観性を主張できるという点では、極端な主観主義も独断である。

(『現代哲学事典』「権利と義務」権利の根拠と性格)

議論の前提を共有しないなら、議論は罵り合い、殴り合い、殺し合いに発展する。発展しないのなら、国民は奴隷と一緒だ。殺し合いを避けるのが選挙だが、投票する前に「権利と義務」の項を通読してよね。

GOTO『夏目漱石を読むという虚栄』3550 「義務」と「権利」夏目漱石を読むという虚栄 3550 - ヒルネボウ (goo.ne.jp)

(終)


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(書評)アロイジウス・ベルトラン 及川茂『夜のガスパール』(岩波書店)

2024-03-16 00:25:41 | 評論

   (書評)

     アロイジウス・ベルトラン 及川茂『夜のガスパール』(岩波書店)

こんな本を買った覚えはない。誰かに借りたのだろうか。

「夜のガスパール氏を御存知ですか?」

「そいつに何の用があるのだね?」

「借りた本を返したいんです。」

「魔法の書か!」

「何ですって! 魔法の書……! どうか、彼の住まいを教えて下さい。」

「牝鹿の足が吊り下がっているあの家だよ。」

「しかしあの家は……、あなたは司祭さんの家を言ってるのですか。」

「つい今しがた、司祭の白衣や胸飾りを洗濯する褐色の髪の女が中に入って行くのが見えたからさ。」

「どういう意味ですか?」

「夜のガスパールは、信仰深い人間を惑わすために若くて美しい女に化けることがあるのさ、――わしの守護聖人、聖アントワーヌにかけて、わしは奴をしかと見届けたよ。」

「悪ふざけはやめて下さい。夜のガスパール氏は何処にいるのですか。」

「他の所にいないとすれば、奴は地獄にいるさ。」

「ああ! やっとわかった! それでは、夜のガスパールとは……?」

「そうさ……! 悪魔だ!」

「ありがとう……! 夜のガスパールが地獄にいるならば、そこで焼かれてしまうがいい。私は彼の本を出版しよう。」

(『夜のガスパール』「夜のガスパール」)

借りた本なら、返さねばならない。でも、誰に? 

(終)

 


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