嵐の後の静けさ
イエスは,平和や安全ではなく,その真逆の状態が終わりの日の特徴となると予告しました。
イエスが語ったこの世の「終結のしるし」には,世界的な戦争,食糧危機,流行病や大地震が含まれています。
『イエスがオリーブ山の上で座っていると,弟子たちが自分たちだけで近づいてきて,言った。「教えてください。そのようなことはいつあるのでしょうか。あなたの臨在bと体制の終結cのしるしは何ですか」』。
(マタイ 24:3)
「 国民は国民に,王国は王国に敵対して立ち上がり,あちらこちらで食糧不足や地震があります」。
(マタイ 24:7)
『それからイエスは言った。「国民は国民に,王国は王国に敵対して立ち上がります。大きな地震があり,あちらこちらで食糧不足や流行病があります。また,恐ろしい光景や天からの大きなしるしがあります」』。
(ルカ 21:10,11)
『子羊が第2の封印を解いた時,私は第2の生き物が「来なさい!」と言うのを聞いた。すると,別の,火のような色の馬が現れた。それに乗っている者は,地上から平和を取り去って,人々に無残な殺し合いをさせることを許された。そして,大きな剣を与えられた。子羊が第3の封印を解いた時,私は第3の生き物が「来なさい!」と言うのを聞いた。見ていると,黒い馬が現れた。それに乗っている者は,はかりを持っていた。そして私は,4つの生き物の真ん中から出たような声がこう言うのを聞いた。「小麦1リットルは1デナリ,大麦3リットルは1デナリ。オリーブ油とぶどう酒を無駄に使ってはならない」。子羊が第4の封印を解いた時,私は第4の生き物gの声が「来なさい!」と言うのを聞いた。見ていると,青白い馬が現れた。それに乗っている者は「死」という名を持ち,墓がすぐ後に従っていた。そして,地上の4分の1に対する権威がその者たちに与えられた。長い剣と,食糧不足と,死に至る病気と,地上の野獣によって,人々を殺すのである」。
(黙示録・啓示 6:3~8)
イエスはまた,「不法が増すために,大半の者の愛が冷えるでしょう」とも言われました。
「不法なことが増えるために,大半の人の愛が冷えます」。
(マタイ 24:12)
人々の愛が冷えていることは様々な点で明らかになっています。
テモテ第二 3章1~5節には,そのことが具体的に預言されていました。そこには,「終わりの日」に人々の多くが,自分のことやお金のことや遊びのことしか考えなくなると述べられています。
また,ごう慢な人や乱暴な人が増えること,家庭からは自然な愛情が消え,子どもたちは親に反抗的になること,宗教の偽善が日常茶飯事になることも予告されていました。
「しかし,このことを知っておきなさい。すなわち,終わりの日には,対処しにくい危機の時代が来ます。というのは,人々は自分を愛する者,金を愛する者,うぬぼれる者,ごう慢な者,冒とくする者,親に不従順な者,感謝しない者,忠節でない者,自然の情愛を持たない者,容易に合意しない者,中傷する者,自制心のない者,粗暴な者,善良さを愛さない者,裏切る者,片意地な者,誇りのために思い上がる者,神を愛するより快楽を愛する者,敬虔な専心という形を取りながらその力において実質のない者となるからです。こうした人々からは離れなさい」。
(テモテ第二 3:1~5)
この嵐のような世界の状態は,今が「終わりの日」であることの証拠です。それはまた,神様の王国の支配がもたらす静けさが近づいていることの証拠でもあります。
イエスは,終わりの日についての預言の中で,このように述べました。
「王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから終わりが来るのです」。
(マタイ 24:14)
その良い知らせは,神様に従わない人にとっては警告となりますが,神様に従う人にとっては希望となります。
聖書の約束している明るい未来がまもなく実現することを示しているからです。