神は愛 白髪は美の冠 白髪は輝く冠 

聖書の音信、日々のニュース関連を書いています。

《体験談を吟味する》~聖書

2020年03月24日 | 日記

《体験談を吟味する》

天使に出会ったという現代の体験談に対する反応はさまざまです。
まず,信じる人たちがおり,その種の体験談は非常に数が多く,広い地域に分布するので,真実に違いないと論じます。
2番目に,懐疑的な人たちがいます。
彼らは,体験者の主張には確かな裏づけがないことを指摘し,広く信じられているからといって,それだけでは真実とは言えない,と論じます。昔は人魚の存在も信じられていたのだから,というわけです。
3番目は,中立の立場を取る人たちです。「天使 ― 対立する見解」(英語)という本はこの中立的な見方をこう説明しています。
「多くの人は天使を見たと主張する。しかし,そのような目撃証言の確証を得ることはできない。それは,信仰に基づく信念なのである。一方,懐疑的な人も反証を挙げることができない。そうしようとする人もほとんどいない」。

聖書が霊の領域に関する信頼できる情報源であることに同意する人は少なくありません。
聖書は,天使が登場する現代の体験談を吟味する助けとなります。
ご存じかもしれませんが,聖書には,天使つまりみ使いが,実在する強力かつ栄光ある霊の被造物であることがはっきり示されています。
聖書には,さまざまな音信を伝え,害を被らないよう神の僕たちを救出するみ使いたちに関する記述が収められています。

「わたしの魂よ,主(神)をたたえよ。主よ,わたしの神よ,あなたは大いなる方。栄えと輝きをまとう」。
(詩編 104:1)

「ご自分の天使たちを風とし,ご自分の奉仕者たちを,焼き尽くす火とする」。
(詩編 104:4)

『さて六か月目に,御使いガブリエルは,ナザレというガリラヤの町へ神から遣わされ,一人の処女の所に来た。彼女はダビデの家系のヨセフという人と婚約していた,その処女の名はマリヤであった。
御使いは彼女の所に来て言った,「おめでとう、あなたは恵まれています! 主(神)があなたと共におられます」。すると,彼女はこの言葉にひどく戸惑い,これはどういうあいさつなのかと思い巡らした。
御使いは彼女に言った,「マリヤよ、恐れてはなりません。あなたは神の御前に恵みを得たからです。見よ,あなたは胎内に身ごもって男の子を産みます。彼の名をイエスと呼びなさい。
彼は大いなる者となり,いと高き者の子と呼ばれ,主なる神は彼に彼の父祖ダビデの王座を与えられます。彼はヤコブの家を永遠に支配し,彼の王国は終わることがありません」。
(ルカ 1:26~33)

『ヘロデがペテロを引き出そうとしていた前の晩,ペテロは2本の鎖でつながれて2人の兵士の間で眠っており,牢屋の戸の前に見張りが立っていた。
そこに何と,神(ヤハウェ,エホバ)の天使が現れ,光が牢屋の中を照らした。天使はペテロの脇腹をたたいて起こし,「早く立ちなさい!」と言った。
すると,ペテロの手から鎖が外れた。天使は言った。「支度をし,サンダルを履きなさい」。ペテロはその通りにした。最後に天使は,「外衣を着て,後に付いてきなさい」と言った。
ペテロはそこを出て付いていったが,天使がしている事が現実だとは思えず,幻を見ているのだと思っていた。第1と第2の見張り番の所を通り過ぎて,町に通じる鉄の門まで来ると,それがひとりでに開いた。
外に出て通りを進むと,天使はすぐにペテロから離れた。ペテロは何が起きたかを悟って,言った。「今,確かに分かる。神(ヤハウェ,エホバ)が天使を遣わして,ヘロデから,そしてユダヤ人が期待していたこと全てから救い出してくださったのだ」』。
(使徒 12:6~11)


聖書は,悪いみ使いもいることを示しています。そうした霊の被造物は,人間を欺き惑わして神から引き離します。
「それも不思議ではありません。サタンが光の使いに成り済ましているからです」。
(コリント第二 11:14)

聖書が,「霊感の表現すべてを信じてはなりません。むしろ,その霊感の表現を試して,それが神から出ているかどうかを見きわめなさい」と警告しているのももっともなことです。
(ヨハネ第一 4:1)

 

 

例えば,わたしたちは預言者を自称する人の予言を信じる前に,その預言者が自ら代表していると称える神の言葉に照らして,その人が述べる事柄を思慮深く吟味します。
ですからわたしたちは,天使が現われたという現代の話も同じような綿密な調査に耐え得るものであることを期待するはずです。
では,天使に出会ったという現代の話と,聖書に記録されている事柄とを比べると,どんなことが分かるでしょうか。

天使は多くの人が信じているようなものではない。

まず,天使について広く行き渡っている二つの誤解を正すことから始めましょう。
一般に信じられている事柄とは逆に,天使はもともと人間として生活していたのではありません。神が地上の生命を創造するずっと前から天にいたのです。
聖書は,神が「地の基を置いた」時,「天使である神の子たちがみな称賛の叫びを上げはじめた」と述べています。

「私が大地を据えた時,あなたはどこにいたのか。教えてほしい。もし理解していると言うのなら。
誰が大地の寸法を定めたのか,誰が大地の上に測り綱を伸ばしたのか,もし知っているのなら教えてほしい。
大地の受け台は何の中に埋まっているのか。誰が大地の隅石を据えたのか。その時,明けの星が共に喜びの叫び声を上げ,神の子たちが皆,称賛の叫び声を上げ始めた」。
(ヨブ 38:4~7)

現代に見られるもう一つの誤解は,天使には悪行を大目に見る寛大さがある,ということです。
しかし実際のところ,忠実なみ使いは神の義の規準を擁護しており,神の指示に従って行動します。み使いは人間にではなく,神に仕えています。

「神の天使は皆,神(エホバ,ヤハウェ)を賛美せよ。力に満ちていて,神の言葉を実行し,神の声に従う者たちよ」。
(詩編 103:20)

 

天使は人間の霊的な福祉に関心を抱いているへ続く>>>>