伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

東本願寺・報恩講の坂東曲

2022年11月28日 | 京都
報恩講とは、東本願寺で親鸞聖人の祥月命日に
営まれる法要のことを言う。
毎年11月21日から28日まで行われている。





東本願寺の正式名称は「真宗本廟」というらしい。
今まで全然知らなかった。(>_<)。

西本願寺の正式名称は「本願寺」。
ただの本願寺そのものだという。
そして、西本願寺では報恩講は旧暦によって行われており、
年が明けて1月にある。


東本願寺では、毎年11月の末、
一週間にわたり報恩講のお勤めがあるので、
昔は本山前の烏丸通の仏具屋さんの前には、
屋台が出て、とても賑やかだった。

今はバスで団体として門信徒が来て、
京都の名所めぐりも一緒に行うので、
烏丸通の屋台もまったく見かけなくなった。
寂しいことである・・・。

尤も、ここ2、3年はコロナのこともあり、
門徒の参拝を受け入れていなかったこともある。
今年は人数を制限して実施したようである。

東本願寺の報恩講の一番のイベントは、
最終日に行われる有名な坂東曲(ばんどうぶし)である。
それがどうしても聞きたくなり、行ってみることにした。


法要がある東本願寺・御影堂(ごえいどう)は
巨大すぎて一枚の写真に納まらない。

母は毎年、報恩講が始まると、毎日、法話を聞きに行っていた。
熱心に本山に通っていた。
自分は熱心な親鸞の門徒ではないが、
坂東曲は聞いておきたいと思ったのだ。

ただ10時から始まるので、
いったん外から帰るとしんどくなり、
ライブ配信をしているので(!)、
それで済まそうと思った。
東本願寺では法話のライブ配信を行っているのだった(!)。


京都 真宗本廟(東本願寺)報恩講
https://www.higashihonganji.or.jp/lp/houonkou/

アーカイブもあったり・・・(;^_^A
https://youtu.be/yH7ePJPN3rA
【11/28(月)9:00~集会】
御正忌報恩講 結願日中〔坂東曲〕(ライブ配信)


けれども、11時になってもまだずっとやっている。
それでやはり生で聞きたいと思い、
本山まで行き、生の坂東曲を聞いて来たのだった。


坂東曲はものすごい迫力があり、
僧侶たちが体を前後・左右にダイナミックに動かしながら、
念仏を唱える。
その姿が毎年話題になり、テレビのニュースでも報じられる。

まるで怒鳴るように、大声で念仏を唱える。
アーアー、アーアーアー、アー、アー、
ミーダー、ブー、
アー、アー、アーアーアー・・・・・

体をゆすりながら、身を捩るように、
声を絞り出す。
その迫力は大変なものであって、
見ていると気押されするくらいだ。

御影堂(ごえいどう)で行われるが、そこはとても広く、
後ろからは(僧侶たちの姿は)門徒たちが手前にいるので
まったく見えない。
そこで、左端の前へ行き、横から覗き込むように
一心不乱に唱えている坊さんの坂東曲を聞いた。


なぜ坂東曲があれほど激しく体をゆすりながら
唱えるのかは、流罪に処された親鸞聖人が、
船の上で揺れながらお経を唱えていた。
それに倣ったものだという説もある。
いずれにしろ、東本願寺にのみ伝わる声明だという。

2時間以上もあの坂東曲を続ける僧侶の体力づくりも
並大抵ではないだろう。



報恩講の間は東本願寺前にカラフルな旗が供えられ、
それが報恩講の印となっている。



境内から捉えた御影堂門は巨大で堂々としていた。



坂東曲そのものは撮影禁止なので、
行われていた御影堂の廊下だけ写した。



門前の仏具屋さんには報恩講の宣伝も。

久しぶりに坂東曲を聞き、背筋が伸びる思いだった。




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