今年の日本シリーズは福岡ソフトバンク対横浜となった。
福岡ソフトバンクはパ・リーグのペナントレースを制し、CSでも順当に勝ち抜き日本シリーズ出場。セ・リーグ代表の横浜はペナントレースでは首位に14.5ゲーム差を付けられて3位だったが、CSにて優勝した広島を4勝2敗で退け19年ぶりに日本シリーズ進出を決めた。
ここで改めて発生した議論が①「3位のチームが日本シリーズに進出なんておかしいだろう?」と②「MLBのプレーオフ制度は合理的だがNPBのCS制度はおかしい」である。前回も考察に続き、持論を述べてみる。
まず①について考えてみた。
3位のチームが日本シリーズに進出なんておかしいだろう?
プレーオフ制度に慣れていないNPBファンは基本的にセパ両リーグの年間総合チャンピオンが日本一を決する場が日本シリーズという概念が強い。リーグチャンピオンが以外が日本シリーズに進出することに違和感を覚えるのは当然だ。その概念に沿えば、年間チャンピオンを決めるためにリーグ戦が行われているのに、リーグ戦終了後に改めてフラットの状態にして日本シリーズ進出チームを決めることは不合理である。これはNPBのCSだけでなく、MLB、KBO、CPBLのプレーオフ全てに言えることである。事実、MLBでもプレーオフ導入直後は強い反発もあった。但し、前回も述べたように、商業的な観点から導入せざる得ないコンテンツであることも事実である。
よって、考え方を変える必要がある。現在のNPBやMLBにおいて日本シリーズやワールドシリーズに進出できるのは以前のように年間を通して総合的に強かったリーグチャンピオンではなく、短期決戦にうまく適応できたチームである。今年のセ・リーグにおいて年間での総合力は優勝という結果が示す通り広島が圧倒していた。しかし、戦力に劣る横浜は短期決戦に特化したラミレス監督の見事な采配によって日本シリーズ進出を決めた。広島は主力の鈴木誠選手、エルドレッド選手等々を欠くと言う不運にも見舞われたが、シーズン中の野球にこだわり短期決戦に適した戦術を採用することに消極的だった。昨年の日本シリーズでもシーズン中に大活躍したセットアッパー・ジャクソン投手の起用に固執して敗北したパターンと似ている。短期決戦に適応できないで敗北した広島、短期決戦用の戦術を用いて日本シリーズ進出を決めた横浜。同じく短期決戦である日本シリーズ進出にふさわしいのは短期決戦の戦術がしっかりしていた横浜で問題ない。それほど横浜の戦いぶりは素晴らしかった。
但し、CSの制度そのものは、まだまだ改善の余地はあると思う。商業的な面でCS開催はやむなしだが、リーグチャンピオンが日本シリーズに行くべきだという思惑から、意図的に出来レースになるようなシステムになっている。まぁ、これは分からんでもない。そのような小細工はMLB、KBOも程度の差はあれ組み込まれているので。問題は優勝チームに不利な日程だ。優勝チームはファーストステージ開催中はただ待機するだけで試合勘が鈍り、例えセカンドシーズンで1勝のアドバンテージがあってもそこまで有利にはならない。
ファーストステージは現行の最大5試合制(3勝勝抜け)は長すぎる。MLBワイルドカードゲームの様に1試合で勝敗を決するシステムか、2位チームに1勝のアドバンテージを与え最大2試合制(2勝勝抜け)はどうだろうか?1試合制でも2試合制でも1日で日程が終了するようにするため2試合制の場合はダブルヘッダーで開催。2試合制の場合、3位のチームは2連勝しなければ勝抜けない。2位のチームは1勝すれば勝抜けなので初戦に優秀な投手を惜しみなくつぎ込める、3位チームは2勝する必要があるので、2試合に分散して投手を投入する必要があるので、それも2位チームにはアドバンテージになるはず。また、今まで以上に3位チームが勝ち抜くにはハードルが高くなるはず。
そして、セカンドステージ。優勝チームへのアドバンテージは再考の必要があるかもしれないが現行通り開催でいいと思う。ファーストステージで主力投手をつぎ込んだ2位、または3位チームはそれだけでも不利になる。日程的にもセカンドシリーズが1日で終了するため1位チームも今よりは間隔を開けず試合に挑める。結果、今まで以上に3位チームが勝ち抜くにはハードルが高くなるはず。これでまでハンデがあって1位チームが負けたら仕方ない。
では、②について
MLBのプレーオフ制度は合理的だがNPBのCS制度はおかしい
何度も言うが、MLBだろうがNPBだろうが合理的なプレーオフなんてない。半年間のペナントレースで最高勝率チームが本来ならばチャンピオンであり、日本シリーズやワールドシリーズに進出すべきだ。但し、プレーオフを開催することで商業的なメリットがあるので実施されているだけだ。
今回、横浜が日本シリーズに進出したことにより、MLBの合理的なプレーオフを見習うべきだという議論も散見する。しかし、MLBのプレーオフ制度のほうがNPBのCSより不条理なシステムだってことを理解していないMLB礼拝主義者の知ったかぶりを耳にするとホント辟易する。
MLBのプレーオフ制度は各リーグの東・中・西地区のチャンピオン、及びワイルドカードゲームを勝ち抜いた4球団で開催される。確かに一見すると合理的なシステムにも思える。しかし、前回も述べたように各リーグの東・中・西地区は各々独立したリーグではなく、ア・リーグ及びナ・リーグを単純に3分割しただけである。したがって、いずれかの地区に強いチームあるいは弱いチームが固まってしまった場合、制度上借金チームが地区優勝してしまうことがあり得る。また。極端に少ない勝利数で地区優勝したチームがあった場合、リーグ上位4位でもプレーオフには進出できない。2000年以降両リーグの上位4チームだけでプレーオフを行ったのは、2002年、2004年、2010年及び2014年の4回のみ。上位3チームがCSに進出できるときちんと線引しているNPBのプレーオフより不条理なシステムである。
甚だしいのは2008年ナ・リーグ西地区優勝のドジャースで、「ワイルドカードより下」どころかリーグ全体の8位の成績に過ぎない。
「東」=東地区優勝 「中」=中地区優勝 「西」=西地区優勝 「W」=ワイルドカード ◎=ワールドチャンピオン
さすがにまだ借金チームが地区優勝したことは現実にはないが、2005年のナショナルリーグ西地区優勝のパドレスの成績は、82勝80敗、勝率.504に過ぎなかった。リーグでは7位。ちなみにこの年、東地区ナショナルズは、81勝81敗の5割でも最下位だった。
「東」=東地区優勝 「中」=中地区優勝 「西」=西地区優勝 「W」=ワイルドカード ◎=ワールドチャンピオン
(さらに1994年には、テキサス・レンジャースが52勝62敗で首位に立っていたことがある。この年はストライキでシーズンが中断したため、公式には地区優勝はなしとなっている。)
また、ワイルドカードから進出したチーム通しが対戦した2002年のアナハイム・エンゼルス(4勝)対サンフランシスコ・ジャイアンツ(3勝)、2014年のサンフランシスコ・ジャイアンツ(4勝)対カンザスシティ・ロイヤルズ(3勝)のワールドシリーズが開催されたこともあった。
2002年ワールドチャンピオンのアナハイム・エンゼルスはア・リーグ西地区にてOAKに4ゲーム差の2位、リーグ全体で3位。
2014年MLBポストシーズン・ブラケット
2014年ワールドチャンピオンのサンフランシスコ・ジャイアンツはナ・リーグ西地区にてLAAに6ゲーム差の2位、リーグ全体でも4位。
1位広島とのゲーム差が14.5ゲーム差あった横浜が日本シリーズに進出することに異論もあるが…2003年ワールドチャンピオンのフロリダ・マーリンズもア・リーグ東地区1位のアトランタ・ブレーブスとは10ゲーム差をつけられて2位だった(リーグ全体でも2位)が、プレーオフを勝ち抜きア・リーグチャンピオンとなり、ワールドシリーズでもニューヨーク・ヤンキースを撃破してワールドチャンピオンになった。
それでも、ワールドシリーズやワールドチャンピオンの価値が低下したなんて意見はほとんど耳にしなかった。
MLB礼拝主義者が上記のような不条理なMLBのプレーオフが合理的だと主張するのであれば、同じくプレーオフを勝ち抜いた横浜が日本シリーズに進出することはなんら問題はないと思える。NPBを批判するだけで、何でもかんでもMLBだけが正しいという妄想で思考が停止しいるのか?
そもそも、NPBはリーグ最高勝率のチームはCSで敗退しても「リーグ優勝」の称号は守られる。しかし、MLBではリーグ最高勝率を残してもプレーオフで敗退してしまえば「リーグ優勝」の称号も失う。その点ではNPBの方が最高勝率チームに対して最低限の敬意は払っていると思う。
更に言えば、日本一を決める日本シリーズも先に4勝したら決定という短期決戦である。年間を通して強かったチームがチャンピオン=リーグ優勝/日本一であるべきだというのなら短期決戦の日本シリーズも廃止、1リーグ制にして12球団の中で年間最高勝率チームを日本一にしなければ整合性がつかないではないのに、そういう議論が起こらないのが不思議である
自分も含めNPBファンには、まだプレーオフ制度が十分に浸透していないため、CS導入前のようにリーグチャンピオンが日本シリーズに進出できないことに違和感があるのは理解できる。しかし、繰り返しになるが短期決戦に適した戦い方をできるチームがMLB同様、年間総合チャンピオン決定戦(日本シリーズ)に進出できるのが現状のルールである。不利な状況でも短期決戦でしっかり結果を残した今年の横浜。セ・リーグ代表として日本シリーズに進出することにふさわしいチームである。
ただし、すべての人が納得できるようなプレーオフシステムなどないことも事実である。まぁ、プレーオフなんて矛盾だらけのシステムだからね。
福岡ソフトバンクはパ・リーグのペナントレースを制し、CSでも順当に勝ち抜き日本シリーズ出場。セ・リーグ代表の横浜はペナントレースでは首位に14.5ゲーム差を付けられて3位だったが、CSにて優勝した広島を4勝2敗で退け19年ぶりに日本シリーズ進出を決めた。
ここで改めて発生した議論が①「3位のチームが日本シリーズに進出なんておかしいだろう?」と②「MLBのプレーオフ制度は合理的だがNPBのCS制度はおかしい」である。前回も考察に続き、持論を述べてみる。
まず①について考えてみた。
3位のチームが日本シリーズに進出なんておかしいだろう?
プレーオフ制度に慣れていないNPBファンは基本的にセパ両リーグの年間総合チャンピオンが日本一を決する場が日本シリーズという概念が強い。リーグチャンピオンが以外が日本シリーズに進出することに違和感を覚えるのは当然だ。その概念に沿えば、年間チャンピオンを決めるためにリーグ戦が行われているのに、リーグ戦終了後に改めてフラットの状態にして日本シリーズ進出チームを決めることは不合理である。これはNPBのCSだけでなく、MLB、KBO、CPBLのプレーオフ全てに言えることである。事実、MLBでもプレーオフ導入直後は強い反発もあった。但し、前回も述べたように、商業的な観点から導入せざる得ないコンテンツであることも事実である。
よって、考え方を変える必要がある。現在のNPBやMLBにおいて日本シリーズやワールドシリーズに進出できるのは以前のように年間を通して総合的に強かったリーグチャンピオンではなく、短期決戦にうまく適応できたチームである。今年のセ・リーグにおいて年間での総合力は優勝という結果が示す通り広島が圧倒していた。しかし、戦力に劣る横浜は短期決戦に特化したラミレス監督の見事な采配によって日本シリーズ進出を決めた。広島は主力の鈴木誠選手、エルドレッド選手等々を欠くと言う不運にも見舞われたが、シーズン中の野球にこだわり短期決戦に適した戦術を採用することに消極的だった。昨年の日本シリーズでもシーズン中に大活躍したセットアッパー・ジャクソン投手の起用に固執して敗北したパターンと似ている。短期決戦に適応できないで敗北した広島、短期決戦用の戦術を用いて日本シリーズ進出を決めた横浜。同じく短期決戦である日本シリーズ進出にふさわしいのは短期決戦の戦術がしっかりしていた横浜で問題ない。それほど横浜の戦いぶりは素晴らしかった。
但し、CSの制度そのものは、まだまだ改善の余地はあると思う。商業的な面でCS開催はやむなしだが、リーグチャンピオンが日本シリーズに行くべきだという思惑から、意図的に出来レースになるようなシステムになっている。まぁ、これは分からんでもない。そのような小細工はMLB、KBOも程度の差はあれ組み込まれているので。問題は優勝チームに不利な日程だ。優勝チームはファーストステージ開催中はただ待機するだけで試合勘が鈍り、例えセカンドシーズンで1勝のアドバンテージがあってもそこまで有利にはならない。
ファーストステージは現行の最大5試合制(3勝勝抜け)は長すぎる。MLBワイルドカードゲームの様に1試合で勝敗を決するシステムか、2位チームに1勝のアドバンテージを与え最大2試合制(2勝勝抜け)はどうだろうか?1試合制でも2試合制でも1日で日程が終了するようにするため2試合制の場合はダブルヘッダーで開催。2試合制の場合、3位のチームは2連勝しなければ勝抜けない。2位のチームは1勝すれば勝抜けなので初戦に優秀な投手を惜しみなくつぎ込める、3位チームは2勝する必要があるので、2試合に分散して投手を投入する必要があるので、それも2位チームにはアドバンテージになるはず。また、今まで以上に3位チームが勝ち抜くにはハードルが高くなるはず。
そして、セカンドステージ。優勝チームへのアドバンテージは再考の必要があるかもしれないが現行通り開催でいいと思う。ファーストステージで主力投手をつぎ込んだ2位、または3位チームはそれだけでも不利になる。日程的にもセカンドシリーズが1日で終了するため1位チームも今よりは間隔を開けず試合に挑める。結果、今まで以上に3位チームが勝ち抜くにはハードルが高くなるはず。これでまでハンデがあって1位チームが負けたら仕方ない。
では、②について
MLBのプレーオフ制度は合理的だがNPBのCS制度はおかしい
何度も言うが、MLBだろうがNPBだろうが合理的なプレーオフなんてない。半年間のペナントレースで最高勝率チームが本来ならばチャンピオンであり、日本シリーズやワールドシリーズに進出すべきだ。但し、プレーオフを開催することで商業的なメリットがあるので実施されているだけだ。
今回、横浜が日本シリーズに進出したことにより、MLBの合理的なプレーオフを見習うべきだという議論も散見する。しかし、MLBのプレーオフ制度のほうがNPBのCSより不条理なシステムだってことを理解していないMLB礼拝主義者の知ったかぶりを耳にするとホント辟易する。
MLBのプレーオフ制度は各リーグの東・中・西地区のチャンピオン、及びワイルドカードゲームを勝ち抜いた4球団で開催される。確かに一見すると合理的なシステムにも思える。しかし、前回も述べたように各リーグの東・中・西地区は各々独立したリーグではなく、ア・リーグ及びナ・リーグを単純に3分割しただけである。したがって、いずれかの地区に強いチームあるいは弱いチームが固まってしまった場合、制度上借金チームが地区優勝してしまうことがあり得る。また。極端に少ない勝利数で地区優勝したチームがあった場合、リーグ上位4位でもプレーオフには進出できない。2000年以降両リーグの上位4チームだけでプレーオフを行ったのは、2002年、2004年、2010年及び2014年の4回のみ。上位3チームがCSに進出できるときちんと線引しているNPBのプレーオフより不条理なシステムである。
甚だしいのは2008年ナ・リーグ西地区優勝のドジャースで、「ワイルドカードより下」どころかリーグ全体の8位の成績に過ぎない。
「東」=東地区優勝 「中」=中地区優勝 「西」=西地区優勝 「W」=ワイルドカード ◎=ワールドチャンピオン
さすがにまだ借金チームが地区優勝したことは現実にはないが、2005年のナショナルリーグ西地区優勝のパドレスの成績は、82勝80敗、勝率.504に過ぎなかった。リーグでは7位。ちなみにこの年、東地区ナショナルズは、81勝81敗の5割でも最下位だった。
「東」=東地区優勝 「中」=中地区優勝 「西」=西地区優勝 「W」=ワイルドカード ◎=ワールドチャンピオン
(さらに1994年には、テキサス・レンジャースが52勝62敗で首位に立っていたことがある。この年はストライキでシーズンが中断したため、公式には地区優勝はなしとなっている。)
また、ワイルドカードから進出したチーム通しが対戦した2002年のアナハイム・エンゼルス(4勝)対サンフランシスコ・ジャイアンツ(3勝)、2014年のサンフランシスコ・ジャイアンツ(4勝)対カンザスシティ・ロイヤルズ(3勝)のワールドシリーズが開催されたこともあった。
2002年ワールドチャンピオンのアナハイム・エンゼルスはア・リーグ西地区にてOAKに4ゲーム差の2位、リーグ全体で3位。
2014年MLBポストシーズン・ブラケット
2014年ワールドチャンピオンのサンフランシスコ・ジャイアンツはナ・リーグ西地区にてLAAに6ゲーム差の2位、リーグ全体でも4位。
1位広島とのゲーム差が14.5ゲーム差あった横浜が日本シリーズに進出することに異論もあるが…2003年ワールドチャンピオンのフロリダ・マーリンズもア・リーグ東地区1位のアトランタ・ブレーブスとは10ゲーム差をつけられて2位だった(リーグ全体でも2位)が、プレーオフを勝ち抜きア・リーグチャンピオンとなり、ワールドシリーズでもニューヨーク・ヤンキースを撃破してワールドチャンピオンになった。
それでも、ワールドシリーズやワールドチャンピオンの価値が低下したなんて意見はほとんど耳にしなかった。
MLB礼拝主義者が上記のような不条理なMLBのプレーオフが合理的だと主張するのであれば、同じくプレーオフを勝ち抜いた横浜が日本シリーズに進出することはなんら問題はないと思える。NPBを批判するだけで、何でもかんでもMLBだけが正しいという妄想で思考が停止しいるのか?
そもそも、NPBはリーグ最高勝率のチームはCSで敗退しても「リーグ優勝」の称号は守られる。しかし、MLBではリーグ最高勝率を残してもプレーオフで敗退してしまえば「リーグ優勝」の称号も失う。その点ではNPBの方が最高勝率チームに対して最低限の敬意は払っていると思う。
更に言えば、日本一を決める日本シリーズも先に4勝したら決定という短期決戦である。年間を通して強かったチームがチャンピオン=リーグ優勝/日本一であるべきだというのなら短期決戦の日本シリーズも廃止、1リーグ制にして12球団の中で年間最高勝率チームを日本一にしなければ整合性がつかないではないのに、そういう議論が起こらないのが不思議である
自分も含めNPBファンには、まだプレーオフ制度が十分に浸透していないため、CS導入前のようにリーグチャンピオンが日本シリーズに進出できないことに違和感があるのは理解できる。しかし、繰り返しになるが短期決戦に適した戦い方をできるチームがMLB同様、年間総合チャンピオン決定戦(日本シリーズ)に進出できるのが現状のルールである。不利な状況でも短期決戦でしっかり結果を残した今年の横浜。セ・リーグ代表として日本シリーズに進出することにふさわしいチームである。
ただし、すべての人が納得できるようなプレーオフシステムなどないことも事実である。まぁ、プレーオフなんて矛盾だらけのシステムだからね。