自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

MLBの球場に人工芝球場倍増の懸念…

2019-02-13 00:05:00 | ユニフォーム・球場考察
カナダ在住時は「スカイドーム」の呼称に慣れ親しんでいたので未だに「ロジャーズ・センター」という呼称は違和感しかないのだが…そのロジャーズ・センターが2018年から醜悪な人工芝から天然芝に改修されるという発表がされたのが2015年。


カナダ在住期間が長かったため、MLBはカナダに本拠地とするトロントとモントリオール贔屓。アメリカの球団に負けてなるものか!という気負いはあったが両球団とも球場が人工芝だったことだけはアメリカの球団に対し劣等感があった。

しかし、遂に遂にトロントも遂に人工芝になると喜んでいたが2017年に人工芝化は断念…。ドーム球場という芝を養生するには不向きな構造であることは重々承知しているが激しく落胆したことは記憶に新しい。


それでもMLBは本来あるべき天然芝球場が多数(トロピカーナ・フィールド、ロジャーズ・センター以外)あったが…ドーム球場でありながらフィールドに唯一天然芝を採用していたチェイス・フィールドが2019年に人工芝になってしまうらしい…。

夏場は高温になるフェニックスでは対策として屋根は必要、だから芝の養成は難しい。それは重々承知している。でも1998年の開場からずっと天然芝だったじゃないか…。なんで、いまさら人工芝にするの?失望しかない…。


そして…TEXは1月31日、2020年3月開場予定の新球場「グローブ・ライフ・フィールド」に開閉式の屋根を備え、高性能人工芝を設置すると発表した…。おそらくチェイス・フィールドと同様、芝の養成にコストがかかるというのが大きな理由だろうが…いまさらありえない…。


そういえば昨年12月に計画が頓挫したが、TBの新球場も構想では人工芝の予定だったな…。まぁ、上記2球場とは異なり密閉式ドーム構想だったから人工芝しか選択肢はなかったのだろうが。


それにしてもマジかよ?2018年はTB,TOR以外の28球団は天然芝だったのが…2019年にARZが、2020年にはTEXまでが人工芝に…。2年で人工芝球場が倍増するということか。

野球ファンの琴線に触れる佳作を多く残したW・P・キンセラの短編のひとつに、「天然芝の歓び」がある。1981年シーズン中の選手会ストライキ期間に、ファンが毎晩球場にこっそり侵入し少しずつ人工芝を剥がしてしまう。そして、長かったストが終わり、選手と観客が戻ってくると、フィールドは美しい天然芝に変わっていた、といういわば野球のおとぎ話だ。それが多くの野球ファンの本質的心理だと思うのだが…新懐古主義で時代遅れの遺産として排除されてきた人工芝が徐々に復活傾向にあることは由々しき事態だ。大きな懸念を感じざるを得ない…。



※他にもユニフォームのこと、球場のこと、ゴチャゴチャ言ってます(笑)