導入時から韓国で波紋を呼んだKBL(韓国プロバスケットボールリーグ)の外国人選手の身長を200cm以下に制限するという新ルールが、1シーズンで廃止されることになった。
KBLは今季から外国人選手の身長制限を厳格化。それまでの「外国人選手2人のうち1人は193cm以下」から、「1人は200cm以下、もう1人は186cm以下」に改定。このルール改定によって、昨季KBL得点王に輝いたデビット・サイモン(KBC人参公社)や、プレーオフでMVPに輝いたテリコ・ホワイト(ソウルSKナイツ)らが今季開幕を前に韓国を去っている。
公称200,1cmの全州KCCのチャールズ・ローデスは身長再測定の結果199.2cmだったため2018-2019シーズンもKBLに残留することができた。
それだけにこの新ルールには反対の声も多く、昨年10月の今季開幕後も賛否両論は絶えなかった。スポーツ紙『スポーツソウル』も、「韓国プロバスケ新ルールの功罪」と題した特集を組み、さまざまな問題点を指摘していた。
そんな新ルールが、2月11日に開かれたKBL臨時総会・理事会で廃止されることが決まった。来季からは身長制限が全面廃止されるという。シーズン開幕からわずか4カ月での廃止決定には、韓国メディアも驚きを隠せない。「プロバスケ、選手の身長制限を電撃廃止」(『中央日報』)、「KBL、またしても変わった外国人制度“身長制限を廃止”」などと報じられている。
なぜ突然、身長制限が廃止されることになったのか。
昨今KBLは「リーグ存続の危機」とも言われてしまうほど人気獲得に苦戦している。
KBLの観客数は2014-2015シーズンから右肩下がり。2017-2018シーズンの観客動員数は計75万4981人(KBL発表)で、前年比9.3%も減少。1試合の平均観客数は2796人で、平均3000人未満は1997-1998シーズン以来の出来事だったのだ。
そんななかで韓国人選手の活躍度を高め、スピード感のある試合展開で観客を楽しませようとして設けられたのが身長制限の新ルールだったわけだが、それも効果はなかった。
むしろ観客数は落ち込んでおり、1月20日に行われたオールスター戦などは、観客数が歴代最低の5215人を記録していた。
しかも、同日には“冬の2大スポーツ”と並べられてきたプロバレーボールのオールスター戦が満員を記録していたのだ。この対照的な結果にKBLがショックを受けたことは想像に難くない。
そんな状況を受け、バスケファンからも批判の声が続出。KBLが「ワイド・オープン」をスローガンに掲げ、ファンの意見に耳を傾けることを宣言しているなか、身長制限のルールも廃止することになったと報じられている。
来季からは身長制限がない代わりに、外国人選手の出場時間制限などが厳格化されるというが、KBLは人気を回復することができるだろうか?
KBLは今季から外国人選手の身長制限を厳格化。それまでの「外国人選手2人のうち1人は193cm以下」から、「1人は200cm以下、もう1人は186cm以下」に改定。このルール改定によって、昨季KBL得点王に輝いたデビット・サイモン(KBC人参公社)や、プレーオフでMVPに輝いたテリコ・ホワイト(ソウルSKナイツ)らが今季開幕を前に韓国を去っている。
公称200,1cmの全州KCCのチャールズ・ローデスは身長再測定の結果199.2cmだったため2018-2019シーズンもKBLに残留することができた。
それだけにこの新ルールには反対の声も多く、昨年10月の今季開幕後も賛否両論は絶えなかった。スポーツ紙『スポーツソウル』も、「韓国プロバスケ新ルールの功罪」と題した特集を組み、さまざまな問題点を指摘していた。
そんな新ルールが、2月11日に開かれたKBL臨時総会・理事会で廃止されることが決まった。来季からは身長制限が全面廃止されるという。シーズン開幕からわずか4カ月での廃止決定には、韓国メディアも驚きを隠せない。「プロバスケ、選手の身長制限を電撃廃止」(『中央日報』)、「KBL、またしても変わった外国人制度“身長制限を廃止”」などと報じられている。
なぜ突然、身長制限が廃止されることになったのか。
昨今KBLは「リーグ存続の危機」とも言われてしまうほど人気獲得に苦戦している。
KBLの観客数は2014-2015シーズンから右肩下がり。2017-2018シーズンの観客動員数は計75万4981人(KBL発表)で、前年比9.3%も減少。1試合の平均観客数は2796人で、平均3000人未満は1997-1998シーズン以来の出来事だったのだ。
そんななかで韓国人選手の活躍度を高め、スピード感のある試合展開で観客を楽しませようとして設けられたのが身長制限の新ルールだったわけだが、それも効果はなかった。
むしろ観客数は落ち込んでおり、1月20日に行われたオールスター戦などは、観客数が歴代最低の5215人を記録していた。
しかも、同日には“冬の2大スポーツ”と並べられてきたプロバレーボールのオールスター戦が満員を記録していたのだ。この対照的な結果にKBLがショックを受けたことは想像に難くない。
そんな状況を受け、バスケファンからも批判の声が続出。KBLが「ワイド・オープン」をスローガンに掲げ、ファンの意見に耳を傾けることを宣言しているなか、身長制限のルールも廃止することになったと報じられている。
来季からは身長制限がない代わりに、外国人選手の出場時間制限などが厳格化されるというが、KBLは人気を回復することができるだろうか?