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自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

改悪案続出…

2019-02-15 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
MLB機構と選手会がルール改正交渉を行い、ナ・リーグのDH制導入が選手会側から提案された。一部報道によると機構側は投手交代を減らすため投手が1登板で打者3人以上に投げる(ワンポイント禁止)等の新ルールを提案。選手会は交換として早ければ今季からのDH導入を要望しており、時短を推進したい機構側が要望をのむ可能性がある。ア・リーグは73年にDH制を導入しており、実現すれば46年ぶりに両リーグ同一ルールとなる。(ということだったが、2月9日とりあえず2022年まではナ・リーグのDH制導入は見送り、ワンポイント禁止は今後の検討案として保留となる)

おいおい、マジかよ…?どちらも看過できない改悪案じゃねぇか…。

ナ・リーグにDHが導入されたらマイケル・ローレンゼンマディソン・バンガーナーの豪快なバッティングも見れなくなるじゃねぇか…


#21 マイケル・ローレンゼン


#40 マディソン・バンガーナー

近年採用された大きなルール変更といえばコリジョンルール、ビデオによるリプレー検証(NPBはリクエスト、MLBはチャレンジ)、申告制敬遠四球といったところか。

時間短縮を大義名分にしている申告制敬遠四球は今でも反対。無駄な間(ま)かもしれないが、野球には流れというものがあるので、あの無駄な時間も必要なのである。しかし、正直違和感はかなりあるがコリジョンルールはケガ防止という大義名分がある以上賛同せざる得ない。リプレー検証も…今まで誤審も野球のうちという感覚だったが、設備の進化などにより容易にリプレーを見ることが可能になり公平なジャッジができるようになったと言われれば審判はやりにくいだろうが否定することは難しい。

しかし、今回提案されたナ・リーグDH制導入と投手が1登板で打者3人以上に投げる…言い換えれば「ワンポイント(英語ではショートリリーフまたはスポットリリーバー)禁止」はあり得ない!!!

まず、ナ・リーグDH制反対について。A選手の契約が進まない要因の1つに、DH制のないナ・リーグが強打者の獲得に乗り出さないことが背景にある。労使双方にメリットがありというメリットは重々承知していが、同様にDH制を採用していないNPBセ・リーグがDH制を検討していると耳にしたときも述べたが…2リーグ制を採用しているNPB、MLBはDH制のないリーグとあるリーグ、つまり異なるルールで行われている野球がうまく共存していることで、双方の野球を比較しながら観戦できる。普段DHを採用していないセ・リーグやナ・リーグが交流戦や日本シリーズ/ワールドシリーズでどのようにうまくやりくりするか戦術的な醍醐味があり、その逆もしかりである。それが2リーグ制の最大の魅力であるはず。

ピッチャーが打席に入るからこそ、ドラマが増える。ファンは単に「技術水準の高さ」だけを求めているワケじゃない。早い回に失点を重ねた投手が、なんとかチームに貢献しようと打席で必死に粘ったり、1点が重い試合展開の中で1点を取るために好投の先発を下げるのか、1点をやらないためにチャンスでも先発を打席に立たせるのかといったベンチワークを楽しめる。「投げる」「打つ」だけじゃ、ドラマは生まれない。

そして、あまりにも馬鹿げている「ワンポイント禁止」案。根本的な野球のルールが変わってしまうだろうが?アホじゃないのか?今までワンポイントで球史に歴史を残した偉大なる選手を侮辱しているのか?とすら思ってしまう。

#19 清川栄治


#31 永射保

ピンチの場面において活躍を期待されることの多いワンポイントリリーフを防御率や勝敗だけで評価することは難しいが、こんなに専門性の高い役割を担う投手の投球を観戦するのが最も興奮するひとときである。それをたかだか時短目的だけで廃止するというのは愚の骨頂他ならない。

DH制はもしかしたら近々ナ・リーグでも採用されてしまう恐れがあるが、ワンポイント廃止はさすがに現場から反対の声もあるため早々に採用されることはないだろうが、こんなことが公になる事自体腹立たしい。

多くのルール変更をMLBから輸入してきたNPBにも影響が大いにありそうなので、この件はしばらく注視していきたい。