自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

ネーミングライツによる球団名変更

2019-02-14 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
ヒョンデ球団解体後、2008年に新球団として誕生したKBO「ヒーローズ」は親会社所有の球団ではなく、スポンサー企業からの命名権(ネーミングライツ)料で運営するユニークな方式をとっている。しかし初年度のシーズン途中、ウリたばこがメインスポンサーを外れ、その後はヒーローズとして戦った。2010年からはネクセンタイヤが命名権を取得。そして2019年からはネット証券会社の大手・キウム証券がメインスポンサーとして5年契約を結んだことにより再び球団名及びユニフォームが変更された。

『キウム・ヒーローズ』新ユニフォーム

基本的には球団創立以来のチームカラーは引き継がれ、ホーム・ビジター共にスポンサー企業名を英字にて表記。まぁ、そのためのネーミングライツだから仕方ないか。しかし、キウムもネクソン同様しっかりユニフォームに韓国語で「キウム証券」と併記してきたか。これがなければ、シンプルなデザインなんだけどなぁ。


また2軍は2014年から2専用練習場が所在する京畿道華城市から命名して華城ヒーローズ(ファソン・ヒーローズ、화성 히어로즈、Hwaseong Heroes)に変更されヒーローズは1軍と2軍の名称を異にする最初のKBO球団となった。そして2019年より京畿道高陽市に移転し高陽ヒーローズ(コヤン・ヒーローズ)に1軍同様、2軍も改称されることに(2018年まで高陽ダイノスを名乗っていたNC2軍は2019年より旧1軍球場だった馬山総合運動場野球場に移転)。

余談だが高陽ワンダーズに好感を抱いていたオレには引き続き高陽市に球団が残ることになったことには一安心している。



話は戻って、ネーミングライツでの球団名変更だが、NPBでも過去にネーミングライツによる球団名変更はあった。
・1995年 「株式会社高橋球団」の高橋ユニオンズがトンボ鉛筆と業務提携し「トンボ・ユニオンズ」と改称
・1969~70年 「毎日大映球団(東京オリオンズ)」のスポンサーにロッテを迎えたことにより「ロッテ・オリオンズ」に改称(1971年にロッテが正式に球団を買収して親会社となり、会社名も球団名と同じ「ロッテ・オリオンズ」になる)
・1973~76年 「福岡野球株式会社」がレジャー会社・太平洋クラブと年間2億円で契約「太平洋クラブ・ライオンズ」に
・1977~78年 「福岡野球株式会社」のメインスポンサーがクラウンガスライターに変更。「クラウンライター・ライオンズ」と改称

しかし、財政難に苦しむ大阪近鉄が2004年1月にそれを検討したが巨人などの反対で失敗に終わりオリックスとの合併に舵を切ったことからもNPBではヒーローズのようにネーミングライツによる球団名変更は今後起こりえないような気がする。

理想をいえば球団名には地域名が評されることが望ましい。しかし、NPBやKBOでは企業の所有物の色合いが強く、球団が公共の財産であるというという認識が気薄である。可能であれば地方自治体が命名権(ネーミングライツ)を獲得して球団名に地域名を冠することはできないのかなぁ?と思ってしまう。まぁ、税金が投入されることを考えると自治体による命名権獲得は現実的ではないけどね。