感じるままに・・大人の独り言

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「留学生達に学んだ事」②〜日本人に必要なものと足りないもの

2017-01-22 12:10:00 | ちょっと真面目なお話
英会話を習いつつ、息子の年齢とさほど変わらない留学生達に教わった事は沢山あった。

先ずビックリしたのは、彼等が母国語の他に何ヵ国語も話せる事。英語は幼稚園や小学校から学んでいる国が多いので、勿論話せて当たり前だし、それ以外にも燐国や自国の固有言語等、複数語を話せる留学生が殆どだった(^^;

ホント、日本人だけだよォ〜、日本語しか話せないのは、、( ̄▽ ̄;)

そして、更に彼らのスゴいところとして驚いたのが、以下の項目。
①自国の地図が正確に書けて、都市やその地域の特性、産業や歴史について説明できる。

②自国の政治や経済について詳しくて、自分の思想や意見をしっかり持っている。

③世界情勢や政治・経済についてもきちんと把握していて、それについて自分の意見や考えが言える。(ディベート力が高い)

①については、どの国の学生もホワイトボードにサラサラと自国や燐国の地図を書きながら、都市名や山・川等の地理的なものは一通り書けて、特性や産業、歴史についてもきちんと説明してくれるので、それだけでも私はビックリせずにいられなかった(^o^;)


私は日本の地図を書けたとしても、東北や四国の県名すら正確に言える自信が未だにない、、(@_@;)その上で、歴史や産業を説明するなんて、無理難題の状態だ(((^^;)

彼等は更に②と③についても精通していて、自国の政治・経済についてだけならず、世界情勢や政治・経済についてもきちんと把握している上に、「だから自分はこう考えている、こうでないといけないと思う」をちゃんと言える学生ばかりだった。

なので、余り政治・経済、歴史や地理についても興味も知識もなくて、数十年もノホホーンと生きて来た私にとって、彼等の思想や価値観、姿勢など全てが衝撃的な" 目から鱗 "状態だった(*_*)
そして、これまで生きて来て初めて「オバサン恥ずかしい、、これじゃあダメだわ💨」と思ってしまったのだ。

なので、「これじゃあいけない、もっと色んな事を知っておかなきゃ❕」って思って、それまで聞き流してた政治・経済等のニュースや新聞を意識的に見るようになったのは、彼等との交流がきっかけだった。

中でも一番印象の強かった先生が、アフリカのマリから来てた黒人の女性留学生で、フランス語が母国語だったせいか、彼女はインテリでお洒落な上に良い意味でプライドも高い、自信に溢れた女性だった🎵


ファッションセンスが抜群に良くて、毎回彼女のファッションを楽しみにしてた私がお洋服などを誉めると、嬉しそうに「サンキュー❤」と言いつつも、「貴女も中々良いわよ👍」なんて誉め返してくれる台詞も毎回粋で素敵でウィットに富んだものだった(*^O^*)

そんな洗練された彼女だったが、その講義はいつも、政治・経済や世界情勢に絡んだ難しい課題で、しかもその課題について生徒通しでディベートさせたり、主張させたりするので、知識や語彙力の乏しい私はついていくのも大変だった(@_@;)

例えば、当時アフリカに起きてたテロを題材に、「あなたが日本の総理大臣ならどうする?」とか、丁度その頃に選挙で自民党が勝利した時期だったので、「あなたは何故自民党が勝ったと思うか。他の政党の敗因は何処だと思うか。」とか、「今の日本の経済や政府についてどう感じているか。自分が一国の総理大臣ならどんな政策を行うのか」、、等々、これらを英語で説明させようとするのだ(^o^;)

日本語でも難しいし、ましてや海外の事や日本の事さえ詳しく知らない事が多かった私達生徒は、答えられない事が多かった( ̄▽ ̄;)
そんな時彼女は、肩をすくめて「自国の事も知らないの?アンビリバボー( ̄0 ̄;」と、呆れて驚いていた、、
彼女の方が日本についてよく知っていることが多く、日本の国旗の色の意味なんて、恥ずかしい事に彼女に聞いて初めて知ったくらいだった(((^^;)

残念な事に、3ヶ月程で彼女は日本を去っていったが、他の先生も皆同じ感じで、「pm2.5についてどう思ってるか、どういう対策を取れば良いと思うか」、「日本を良くするにはどう言う政策が必要だと思うか」等の課題を与えて、生徒に考えさせた上で意見を求める事が多かった。


日本に足りなくて必要なものは、言わなくてもお分かりだと思うけど、これらの事だと私は痛烈に感じている。

島国で、燐国からの攻撃に怯える事もダイレクトにはないし、戦後から急激に成長発展した日本は世界が認める安全で豊かな国である。
でも、それが故に私を含めて、平和ボケして何も知ろうとせず、考えもしないで、他国はおろか自国の政治・経済についてさえもロクに知らない私達日本人( ̄▽ ̄;)

20日にアメリカ・ファーストのトランプ大統領が就任したが、これから益々厳しい世界情勢についていく為には、教育そのものを見直さないといけないのではないだろうか。

今後の世界で日本が先進国として肩を並べていくには、出来れば未就学から英語を教え、自分の意見や考えをきちんと言えて、ディベート力を養わないといけないと思う。留学生の彼等は、そう言う教育を受けて来たからこそ、それが普通なのだろうと思うから。

先日発表になった、「2016年PISAの調査結果」では、日本の15歳の特定の学力が前回より上回ったが、読解力ではまだまだ足りない状況との事なので、今後はそちらにも重点を置いての学校教育になって行くとは思う。
でも私は、それに加えて自分で考えて意見を延べる力や英語力もプラスして行って欲しいし、何よりも高校生までは全ての子供達を義務教育にして、貧困であろうとも例え一時期非行に走っていようが教育を受けられる環境整備をして欲しい。
それから先の大学にしても勿論、才能があって意欲のある子供には経済支援も充実させて受けられる様にすべきである。

選挙年齢の引き下げなんか、二の次で良いのだ。
先ずは、国家を担って行けて世界で通用する人材を育てていく方が先決だ((o( ̄ー ̄)o))

今、英会話教室は一端お休みしているが、又落ち着いたら再度トライしたいと思っているし、自分の興味の範囲だけに限らず、色んな事に興味を持って視野を広げ、日本の行き先をしっかり見据えて、次世代の子供達が困らない様な日本となる様に、私達国民一人一人が関心を持って関わっていかないといけないと思ってる。

幾つになっても決して遅くはない。人間は変わろうと思った時点で変わり始めていると、私は信じている(^^)d