ネットにこんな文章が・・・
”男を立てるのが うまい女は 男のプライドをズタボロにするのも得意だし
誉め上手な人は 一番痛い所を突くこともできるし
気遣いと思いやりに 溢れている人は 人がどうすれば死ぬほど傷付くかを 知ってるよ!
やらないだけで・・・”
これって 素直に うん!とうなづいてしまいそうだけど
ちょっと 怖い気もするよね?
私も これかも?(笑)
私はそれを ”怖い事”って 引き出しに入れて 厳重に管理している
それを したら 相手がどうなるか 肝に銘じてわかっているから。
なので 私は 自分自身を 怖い女だ・・とも思っている。
その素地は母が作った。
今や 認知症を患い 誰にも邪魔されず 自分の世界で遊ぶ 母だけど
現役の母親だった頃 彼女は厳格だった・・・
それも ちょっと偏りがあって 自分の考えが絶対で
その目幅より 少しでもはみ出たら 悪い子・・・
世間体を気にし 子供たちを自分の考えに服従させる・・・
これに 近い状態だった
姉は母っこで 頭が良くて 明るくて 交友関係も広くて 素直で
母の自慢の娘・・・
兄は長男で 彼は 何を置いても 特別。
私はと言えば 引っ込み思案で 人見知り 口数少なく
小さい頃は 良く 母から
”なにを考えてるか 分からない子だね!”と 言われた・・・何度も 何度も(笑)
母に何かで 叱られても うまく 言葉を返すことが出来なくて
最大の防御は”沈黙”
それが 母には気に入らず なおさら 怒りを買った・・・
それを見るにつけ 不憫に思った父は 私をかばい 守った。
そのおかげで 私は より 寡黙で 訳の分からない子(母から見たら)に なって いった。
父からの必要以上の擁護が私の自立心を取り除いたとも言えて
それに気づいた私が そこから 逃げるのも大変だった。
父は素直に私が心配・・・私は もう大丈夫・・・。
これは 表面に出るか出ないか状態で ずっと続いた気がする。
私が思春期に入ると 母の目幅から外れることも 増えてきて
そうなると 逆鱗に触れることも増え
そのあたりから 母の追及の恐ろしさが始まった
一番困るのは 本人がそれに気づいていない事・・・
母は自分は子供の為に良いことをしていると 思っていたに違いないから。
追い詰め 追い詰め・・・
私の逃げ道を 一つ一つ つぶしていく。
もう これ以上逃げ道はない・・となっても 追及は収まらなかった。
私は子供の頃から 声を出して泣く子ではなかった
子供心に 強く理不尽さを感じ 悔しくて 悔しくて どうにもならない時のみ
母をにらみつけて 声も出さずに 涙を流した・・・
母はそれを
”子供らしくない!わーーんって 泣けばいいのに!!”と また 怒った。
追い詰められて 逃げ場がなくなっても 私は 謝らなかった
自分が悪いことをしていると 自負しない限り
涙も流さず 反論もしない。
それに気づいた父は 母を叱った
”逃げ道を全部つぶすような 怒り方は二度とするな!”と・・・・
それ以来 母の恐怖の追及はこなかったけど そのことはこの今
50年経っても 忘れもしないし 知恵を授かった気にもなってる。
姉が嫁ぎ 兄が意外と早く結婚して家を出た後 私の恐怖の第2章が始まったのかもしれない
23にもなった娘に
”仕事が終わったら すぐに帰ってこい!”
”晩御飯は必ず 家で食べなさい!”
”お休みは 家族団らんを・・・”
”外であったことは 話しなさい!”
一番笑えたのは
”帰りが遅くなるときは電話しなさい!”って言うから
言いつけ通り ”今日は遅くなる!”と電話すると
毎回 電話口で 罵声された・・・
すると どうなったか?火を見るより明らかでしょ?
電話しないで遅くなる・・・それだけ。
色々 付き合いがある中 その頃は両親の目が4つ 私のみに向いていたから
針の筵?どころか 包丁の筵?ぐらい 居心地悪かった。
その間も 追及は何度もあって 口では勝てないのを知っているので寡黙になり
一度は出かける玄関先で
”親とその人と どっちを取るの?!”とまで・・・
親を捨てられる子どもなんて いるはずない・・なのに
親と大事な人との はざまに挟まれて 胸が潰れそうだったなんて
思いもしなかったんだろうねー
そんなこんなの そんなに長くない 私の人生経験が 私に
どうやったら 相手をとことん 追い詰められるか?
何を どう言えば 相手が 嫌がるか?
とどめの1発とは なにか?
どんな 言葉が相手を傷つけるか?
そんなことを 勉強させてくれたようです
勉強しなくても 良い事 勉強しちゃったんだねーー
まぁ 基本 人との争いは回避するので
私の悪の力を発揮するチャンスは ありませんが(苦笑)
こう思うと 親の考え方って 子供に強く影響するんだねーーー
とは言え わたしは反面教師として 生きてきましたが・・・
そうそう!去年の春かな?
コロナの第一波が押し寄せて 非常事態宣言が出る すこし前かな?
娘が 同僚達と飲み会に行きたい・・って 言ってきた
私はもちろん ”だめ!”でも 彼女は なかなか 納得しなかった
ちょうどそのころ TVのニュースで
酔っぱらった男が ”おれはコロナだ!”ってお店で騒いだって 報道された
娘もそれは見ていた・・なので
”このコロナの真っただ中に 飲みに行くのは許しがたい!
あの 酔っぱらいのおやじよりも 性質が悪いわ!”って 言ったら
娘の顔色がサーーーっと変わって 物も言わずに出勤して行った。
で 帰宅後 “断ったから・・”と 一言。
でもその後
”あの一言は 死ぬまで忘れないからね!”って 言われちゃったよー(笑)
(あぁ・・・私 母さんと同じことしたかも?)って 思ったけど
あの時は ひたすら
(頑固なB型女をしとめるには プライドを傷つけるよりないな・・)って 思ったんだものー
私の怖い女の引出の隙間から 何かが 漏れ出たのかも?(笑)
良い親子関係があればこそ 許された言葉だったようです
今でも時々
”私は コロナの親爺よりも性質が悪くなりかけた娘だからーー”なんて ほざくときも(苦笑)
母!元気か?
私は 暑さでやられて 若干 よたへろだけど なんとか やってる。
母!あなたが忘れても 私は覚えてるから 大丈夫だ。
なんだ かんだあっても あなたが いたからの 私です
いろんなこと 腹が立ったけど 恨んだりはありません
親だからこそ 言える事だったと 思ってます
今の私が あなたの 成績表の一つでしょ?
早く 顏が見たいよ!!