風に吹かれて ~いつか どこかで~

徒然なるままにと気取って始めた 母の介護・趣味の工作・覚書に日々雑感
自己満足だけど書くと楽になることもある

らんとハナ

2018年05月16日 | 我が家のわんにゃん物語

しばらくの間 らん はな ボブの3匹の生活
残念ながら5年ほど前にボブが亡くなって らんとはなの母娘2匹になった

母と娘の確執か 女同士の嫉妬か はたまた犬の世界の序列なのか
はなに対するらんの圧力が結構スゴイ

仔犬の頃 ハナは5匹の中で一番小さくてはしっこくて体や毛の質も他の4匹と違っていた
仔犬の食事の支度を始めると匂いにつられて5匹が一斉に廊下をダーっと走ってくる
それが分かってるから廊下ととキッチンを仕切るガラスドアを閉めているのだが
そのガラス戸に5匹が折り重なって鼻面をくっつけるこれが可愛くて可愛くて
そんな時 4匹の一番上に駆け上がって特等席をキープするのがハナだった

留守中5匹は何をしてるだろう?とカメラを据えて外出したことがあった
留守中のビデオを再生してみると 出掛ける私たちにすがるように尻尾を振っていたのが
姿が見えなくなるとすごすごとバラけるのが可笑しかった
眠ったり じゃれ合って遊んだり 水を飲んだり おトイレしたり
そして一番小さいハナは孤軍奮闘 知恵を使って動いていた
「ハナは気の強い子だなぁー」という印象だったけど
成犬になってからは大人しくて 滅多に吠えないし
寂しがりなのか側に寄ると体を摺り寄せ お腹丸出しで仰向けになる

犬を飼いたいけど「ちょっと怖い」と言っていたM氏が犬を見に来た
らんは「誰だ?」とばかりにちょっと吠えてM氏をビビらせたけど
ハナは吠えずに 近寄ったM氏にすり寄って前足を掛け 
両手でそれを受けたM氏は「慣ついてくれた」と感激してた

らんもそれほど吠える方ではないが それでも2匹仲良く侵入してくる猫や鳥には吠えて追い払い
郵便屋さんや普段見かけない車の侵入にもしっかり吠えて番犬の役割を果たしている

ある日 2匹を庭で放し飼いにしておいた
最初は嬉しそうに走り回っていたが その内それぞれ好きな場所をウロウロ
ふと気づくと庭にハナの姿がない
庭に向かって「あれ?ハナは?」と言うと 
フガフガと暢気そうに歩いていたらんが「はっ」とした顔を私に向けて
そして辺りを見回す らんもハナが居ないのに気づいたらしい
っていうか らんは私の言葉が分かるんだー

らんもハナを探し始め 玄関の門のそばで隣の家の方を見つめている
そのらんの視線の先にハナが

家の裏から駐車場に抜ける裏道が隣との間にあって そこは網で道を塞いでいた
その網にハナが引っかかって身動き取れないでいた(爆)
本人は網に気づかず逃走しようと走り抜けるつもりだったのか
鼻先、前足 あっちゃこっちゃ網に引っかかり前にも後にも引けない状態
そして見つかったら怒られると思ったのか鳴きもせずにじっとしてる
どの位そんな状態だったのだろう 可笑しくて怒る気もせず
「バカだねー お前は」と言いながら網から体を離してやった
ハナは恥ずかしそうに情けなさそうになすがまま

私の言葉が分かるらん らんの隙をつきはしっこいけどちょっと間抜けなハナ
この日の出来事は忘れられないエピソードになった



コメント
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