人が誰も眠る、真夜中の丑三つ時
風も吹いていないのに、寝室のクロークの引き戸がコトリ、コトリとかすかな音を発する。
しばらくすると、締めて寝ていた筈のクロークの扉が 音もなく開く
高さが2.1mも有る、人が動かそうとしても、なかなか骨の折れる扉だ。
それが、事も無く静かに開いていく・・・
そばのベッドに寝ていた私は、背筋が凍る。
これが噂に聞いたポルターガイストか・・・
浮遊霊が、成仏する事が出来ず、人間界でいたずらをする・・・
誰もいる筈のない空間で、扉が勝手に開くなんて・・・
しかも、少しだけ開いた扉の奥で、何かがうごめく気配がする・・・
慌てて、飛び起きた私の眼に映ったものは・・・
なんだ、二階の住人の猫のポンタ君のいたずらか((苦笑
普段は二階から一階には立ち入り禁止になっているが、みんなが寝静まった頃には
一階を探検したくなるのか。
人騒がせな、可愛い霊ちゃんだ。