仕事中、西武線の駅の改札を出たところにパンやさんがあって、
時間調整のためにお茶でもしようと考え、コーヒーを買って店内を見渡しました。
でも、なぜか今日は人がいっぱいで、仕方なく4人がけのテーブルにぽつんと一人で座っていた
おばあさんに断ってあい席させてもらいました。
おばあさんの子供は男4人、女1人いて、孫もいっぱいいるとのことでした。
ここの近くに三男と住んでいて、何か用事がない限りは毎日散歩がてらここに来てはパンを食べて
お茶するそうです。
家にいてもいつもやることが無いし、つまらないからね、と言って楽しそうに微笑みました。
長男は外国にいて随分会っていないとのことで少しさびしそうでした。
娘の男の子供は頭が良くて今は医者をしているとかでこの話のときは自慢げに微笑んでいました。
私にアンパンを差し出し、これを食べなさい!と命令口調で何度も言ってくるので
それでは半分だけいただきますと言って
半分食べたところ、残さないで食べなさいと言ってきます。
随分会っていない長男にどこか自分が似ているのかな?などと想像しながら残りのアンパンも
ご馳走になりました。
本当に久しぶりに食べたアンパンはこしあんがたっぷり詰まったまだあたたかいおいしいパンでした。
おばあさんは耳が遠いようで何か質問しても関係ないことを答えていましたが、
孫が医者になっているくらいだから凄い高齢なのかも知れません。
今日と同じくらいの時間にその店に行けば、
入り口近くのその席にまたぽつんと座っているかもしれません。