とーびょうヲヂさんの好きなマンガたち

元うつ病&現パーキンソン病(笑)のヲヂさんの好きなマンガと闘病(豆苗ではない)記録を徒然に書き綴ってます

空色みーな/北崎拓

2009年06月06日 18時33分40秒 | 懐かしのマンガ
マイナーな少年誌ビッグコミックに掲載されていた
青春ピュアマンガです。
マイナーとは書きましたが、
あの「みゆき」「エリア88」「エスパー魔美」が
掲載されていた雑誌と言えば
それほどマイナーでもないのですが、
残念ながら徐々にマイナーになってしまい
ついにヤングサンデーに変わってしまいました。

もったいない・・・。

当時、少年週刊誌がこぞって
ラブコメやエッチ系のマンガを増やしていった中で
かなり純粋に少年マンガの王道を守っていた雑誌です。
普通にSFマンガが載っていたり、
ラブコメがあったり、
サスペンスやアクションマンガもあり、
それなりに読み応えがあったのですが、
発行部数の増大を目指してヤング誌に変えてしまいました。

そのヤングサンデーも休刊ということになり、
もはやビッグコミックは原型を失ったことになります。
過当競争の中では仕方のないことなのでしょう。

主人公の桂木美那は、中学1年生。
身長171cmのノッポで、胸の発育もよく、
それに加えて、青い目で赤毛のハーフ。
幼い頃両親を失って、国語教師の兄と二人暮らしをしており、
兄の妻であり母親役をこなしているのですが、
まだまだ子供感覚で暴れ回り、
幼なじみの任とケンカばかりしています。
でも、時々は女の子らしくセンチになったり
もの思いに耽ることもあります。
元気いっぱいのみーなには、
昨今の学園マンガに見られるような
色恋沙汰に振り回されることはなく、
ある意味、
旧時代の、今から見れば化石のような、少女です。
その青い時代(?)の雰囲気が
今となってはとても懐かしく、
そして手に入らなかった憧憬を思い出させます。

このマンガで私のお気に入りは、
保険医の平野文先生です。
特撮ヒーローが大好きな平野先生は
密かに、みーなの兄に憧れており、
ひとり密かに妄想に耽ったり、
わざとらしく気を引こうとしながら、
失敗して落ち込んだり、
とても純粋な女性です。

これを読んでいた当時は
コミカルな印象があったのですが、
読み返してみると
これまでよくわかっていなかった大人の面が
垣間見られました。
私も歳をとったようです(当たり前って)。

北崎拓の初めての連載で
まだ19-21歳くらいの頃の作品らしく、
若い少年少女達の姿を生き生きと描いてます。
特に、
初期の頃の絵柄はとても好きでした。
少しずつ劇画調に変わっていき、
ヤングサンデーでは
「ヒーロー志願」という
叙情的なマンガを描いてました。
それはそれでよかったのですが、
ヤングサンデー創刊のために
「み~な」が切られたような印象があるので、
小学館のやり方には納得ができません。



○空色み~な(全5巻)/北崎拓/小学館ビッグコミックス

△お勧め年代:小中学生 & ノスタルジーを感じたい昔の少年たち向け