ドローン等の 5.7GHz帯FPV運用 の殆どは 運用規則違反 を犯して運用
している 「 違法運用局 」だという事 を ご存知ではないでしょうか?
それは、無線局運用では基本的な「電波を発射する前に自局の発射しようとする周波
数での、他局の電波利用の確認」を殆どの方が実施していないからです。
免許さえ有れば、5.7GHz帯 FPV運用は法的に問題無いと思って運用している事自体、
大きな間違いだと 知ってください!
無線従事者免許取得の時に勉強した事を、良く思い出して下さい....
5.7GHz帯 FPVのみの運用者の殆どは、他局の運用を監視する為の設備を持っていない
ので、「無線局運用規則 第19条の2第1項(発射前の措置)」を 行っているとは言え
ないでしょう?
これは 無線局運用前において最低限行わなくてはならない事 で、5.7GHz FPV運用
においては「自局の電波が飛んで影響を与える恐れの有る範囲等(例えば上空150m
から飛ぶ範囲等)の監視は一切行っていない」ので、運用規則違反運用 となると
思います。
電波が飛ばない(飛んで来ない)地上で、「モニターTVに何も映らないから電波が使わ
れていない」とする見方は、東京タワーの根元で受信確認し、大展望台まで エレベー
ターで上がり、いきなり送信するのと同等です。
皆が150m上空とは言いませんが、少なくとも自機を飛ばす範囲は確認する必要がある筈
ですが、そんな事はできないでしょう。
できないから「やらなくて良い」とはなりません!!
5.7GHz 0.5W のF8W波は、例えば30m上げただけでもその飛びは極端に差が出て、とんで
もない場所まで飛んで行きます。
当方等が志賀高原等でマイクロ波を運用していると、関東一円の電波が飛んで来ます。
5.7GHz , EIRP : 28dBm の信号は、100km離れた場所でもパラボラで受信すれば(方向が
合えば)-91dBm の程度の強度で入感する為、それより弱いFMやSSBの信号は、混信
となり、妨害されてしまいます。
また X7W のデジタルATVの場合は D/U比 が取れない為、ブラックアウトして全く
映らなくなります!
また、自局のコールサイン送信すら、一部の良識者だけが「地上」でチラッとカメラ前
で映して送信している? としている様ですが 怪しいモノです。。。
これは、一次利用の「携帯局:業務用無線局」でも同じで、「 呼出名称を送信しない
場合 」は、違法運用となる事を理解すべきです。
更に、5.7GHz帯FPVモニターのチェックだけでは、FM や SSB また デジタルATV等の運用
が有っても 全く知る由もないのですから、無線局運用規則第19条の2(発射前の措置)は
やっていないに 等しいのです!!
当局等は 「フルハイビジョンATV」 運用時には、受信機で自局の発射する周波数を受信
し、他局の信号が無い事を確認してから、電波を出しています。
この他、当該周波数をFM無線設備等で確認してから FHD-ATV 等々 を運用します。
これは パラボラの方向合わせも兼ねる為、皆が当然毎回行っています。
https://www.youtube.com/watch?v=RKnIwyT8vdk
時には(良く飛ぶ場所や他に電波が使われていそうな場所等)ハンディースペアナで5.7GHz
帯域を直接監視してから送信します。 これは送受信が同一点で有るからこそできます。
(最近の運用では安いスペアナが流通している為、現場にスペアナ持参局も増えました。
私たちの自作無線設備は、5.7GHz帯でも10GHz帯でも皆UHF帯等にコンバーションして
受信しますので、1GHz程度の下記の様な超小型スペアナでも充分ですが、FPVだけの
運用者には使えないでしょう!)
https://blog.goo.ne.jp/ja0ruz/e/75c53eab6d06f899832e03e826503948
https://blog.goo.ne.jp/ja0ruz/e/b170e151861f6cab9664515b8b4629e9
「電波を発射前する前の措置」は、最低限行わなくてはならない事で、5.7GHz帯FPVだけ
の局に於いては「自局の電波が飛ぶ範囲等(例えば上空150mから飛ぶ範囲等)の監視は
一切行わない」 運用規則違反 の運用と考えられますね!
電波が飛ばない(飛んで来ない)地上で、「モニターTVに何も映らないから電波が使われ
ていない」との見方は、大きな間違いですよ!!
5.7GHz FPVは、我田引水ばかりで「アマチュア無線局運用に対して襟を正せる先駆者」
がいなかった事が、大きな問題ですね。。