7月29・30日 日本海ダクトDXチャレンジ に JA0GPO局と長野を7時にスタートして
能登半島の志賀町の夫婦岩 付近 及び 宝達山 まで行って来ました。
(のと里山海道風景)
交信相手局は、島根県松江市多古鼻「天空の岬」付近移動の JA4JKE局 で 、5.7GHz及び
10.2GHz の FM 及び FHD-ATV(ISDB-T)交信が主目的です。
この日は日本海ダクトの予測ではあまりコンデシションは良くない様でしたが、両者の
予定が合致したのでこの日に決行したものです。
29日は島根県松江市多古鼻と、石川県志賀町間の 約366Km にトライ!
FMでは 59+60dB程 (TRV接続のIC-1275のSメータ読み)の強力な信号が届くのですが、
そんなモノでは映像は無理。
更に30~40dB程強くならないと ISDB-T映像 は映りません!!
数時間挑戦しましたが、フルハイビジョン映像の交信には至らず、暑さと疲労で予定時間
より少し早く撤収としました。
その後、付近の「巌門クリフパーク」で朝からV /Uにて運用の JA9BPH局 と合流してから
地元の某公務員さんからアドバイス頂いた「無線が運用できそうな展望の良い地点」を
下見した後、解散。(しかし開けている方角が悪い!)
海岸線付近で普段見慣れない事をしていると、公務員さんがほぼお見えになりますが、
今回は丁寧に「無線の運用にFBな場所や観光のアドバイス」までして頂きました!
この様な事は普通に良くある事なので、ノボリバタ等で遠くからでも判る様に
「アマチュア無線局電波伝搬実験中等」をアピールして運用します!
(JA0GPO局の後ろ姿)
翌 30日は、予定を変更して 宝達山に向かい、今度は 約358Kmで再挑戦です。
距離の違いはほぼ影響ありませんが、少し高所となるので暑さが違うのではと思った
からです。
宝達山は各所が工事中でしたので宝達山駐車場入口に設営して、しばらく5.7GHzの
FMでパラボラを振りながら交信していると、RF段+IF段で約80dB絞っても僅かに信号
が入って来たので急いでFHD-ATVの載せ替えると、なんと映像信号がデコードできる
ではないですか。
更に暫くの時間とビーム微調整等で、フルハイビジョン映像が映ったのです!!!
今までに挑戦した事すらない距離でしたが、JA0GPO局も同時に 「5.7GHz FHD-ATVで
358kmスパンの two-way交信」が成功できました。
「証拠映像」は下記でご覧ください。
https://youtu.be/bZENy5cv14M
このフルハイビジョンATVにおいて、見通し外 358kmスパンでの交信成功は、たぶん
世界初だと思います!!
なお連絡は、430MHz 20W 10エレ八木アンテナ程度で行って居ますが、今回430M
では FSになる事は無く、決して強いダクトとは言えない状況下での運用でしたが、
5.7GHzは 非常に強くなる時もあり成功できたものです。
つまり、日本海ダクトでのV/Uの伝搬は参考程度にしかならず、「マイクロ波伝搬は
やって 見ないと判らない!」事が判って来ています。
しかし、こんなに素晴らしいい伝搬を体験できる帯域を「間違った潜在意識」から殆ど
使わないのは勿体ない事で、8月末発売のIC-905もどこまで使いこなせるかが問題ですね!
今回の移動運用は何と言っても「猛暑との闘い」で、人も機器も準備段階でかなり
ダウン してしまう様な状況下での運用で、スマホさえまともに動かない状況でも有った
為、 FHD-ATV映像送受信機器等々のトラブルが何度も出てしまいました!!
なお 10.2GHzは ダクトコンデションが上がらず、今回は FM の FS だけで諦めました。
しかし、日本海ダクトは「病みつき」になります!!!
最後に宝達山の現在の様子をご覧ください。