今日も 志賀高原にて マイクロ波 と ミリ波の 移動運用 を行いました。
今日は現着し、いきなり ミリ波の 47GHz FM モードからの運用です・・・
(いつもの 4k対応デジカメを忘れた為、古いデジカメ撮影で絵が悪い物です)
それは1時間も先に到着し運用されていたJA0GPO局が、24GHz FHD-ATV運用でのコンディション
上昇待ちで、その合間に47GHzに移った時だった為、当方も到着時即同じ47GHzでの運用となった
訳です。
本器OCXOのエージング時間は15分程必要ですが、フライングして開始の為、QRHが続いている
状態で開始です。
相手局は群馬県藤岡市の「みかぼみらい館」付近で、約67km先の JA0IYB/1局 と JH1GYE局。
2局とも最初は全ったく入らず、十数分間に渡りビーム修正等してようやくつながりましたが、
最近47GHzを殆ど使っていなかった為、その「ビームの合わせの繊細さの勘」を取り戻すまで
かなりの時間を要しました。
QSBは有りましたが、47GHz交信もFSで終え、24GHzに移りFMで再度ビーム合わせをして
FHD-ATVに移りました。 なお当局はリグ改修の為 24G FHD-ATVでは受信だけです。
しかも今回は都合により30cmのパラボラ使用で、FMトランスバーターの後に「中華製安物局発
+ミキサー」だけの設備で受信したのですが、なんとISDB-Tも一発で映るではありませんか!
直径30cmのパラボラで ですよ。
続いて10GHz FHD-ATVでは、当方もJA0GPO局も文句なし双方向でバッチリFHD映像の送受信が
できました。
そして、先週はNGだった千葉県木更津市の太田山公園 JH1AOYとも 5.7GHz FHD-ATVでバッチリ
送受信出来ました。
距離は 約190km 最初は直径1mのパラボラで送受信でしたが、試しに0.5m径のパラボラに変えて
も問題無く映り、これにも感激!
しかもこの時の送信側出力は0.1W程度で0.9mパラボラ使用との事で、JA0GPO局も0.6m径パラボラで
送受信共OKでした。
100cmパラボラと50cmパラボラの利得差は理論上「6dB」で、たかが 6dBですが、例えれば
送信電力で 4W送信と 1W送信 の差がある訳です。
これらのパラメーターで計算すれば、房総半島から志賀高原向け 190Km間伝搬の受信電力は、給電線
ロス等も加味した当局のアンテナ端で「-78dBm~-79dBm程度」のレベルとなり、ISDB-Tでの映像
が写る限界値(約-83dBm)から、数dB程度しかマージンがない伝搬での成功となっていた事と
なります。
これにより、双方設備の完成度がある程度まで完成された物でのQSOだった事が判ります。
アマチュアでも、この程度まで完成された?マイクロ波設備の自作及び運用ができるのです!!
いや逆に「アマチュア無線家だからこそ、そこまで出来る」のです。
今後発売予定の「IC-905」を買われるであろう局も、どのレベルまでマイクロ波を味わえるのかが
問題となるでしょう!!