アマチュア無線でのデジタル音声通信方式は、 D-STAR C4FM 等 が代表的な
モードかと思われます。
(音声以外ではかなりのデジタルモード通信が運用されていると思いますが、
当方には判りません!)
そこに、最近では 「 DMR 」 と言った方式も、ローカル数局で運用される様
になってきましたので、当方もDMRについて詳しい事は良く判らないままですが、
このTDMA方式無線機を購入し 、(5Wハンディー機:今の様な円安になる前12,000円程度)
免許を取得して、少し参加してみました。
購入無線機は MD-UV380
https://www.ebay.com/itm/254277263416?hash=item3b341b2038:g:LNEAAOSw75JdFCWU
この無線機は、海外製の技適の無い無線機ですので、分解してBDG(一部他者から
の情報を頂き、修正して作った)を書き、バンド逸脱しない様に改造等々してから、
それらの証明や写真等を付けて保証機関の保証を頂いてから免許申請し、ようやく
正式に使う事ができる様になる無線機です。
このBDGや諸元・証明等を付した申請方式等は、ISDB-T方式 FHD-ATVで充分に習得
している免許申請方式ですので、特に苦労な無く申請でき問題無く免許となりました。
*しかし、それがこの6月からは業務局と同じ様に、一年以内に較正された測定器
でスプリアス等を実測して、新スプリアス規格をクリアしているデータの添付が必要
とされ、ハードルは一気に上げられた様です。更に較正証書の写しまでも必要と事。
これでは、自作機や技適の無い無線機の申請はできない状況に等しく、規制緩和どこ
ろか締上げです!!
さてこれらの無線機は、外形を見ただけで「不法無線機」と認識されてしまいます
ので要注意の無線機ですが、免許を取得しても「無線局証票」等のシールが無く
なっている現在は、見分けがつかないのが大きな問題でしょう!
DMRを使ってみての感想は やはりC4FMに近い感じで、デシタル特有の音の抜け
や怪奇な音が時々出ますが、音声はC4FMより肉声に近いと感じています。
DMR 「時分割多重アクセス(TDMA)方式」 についての詳しい事は下記参照願
います。(本来はレピーターを使うシステム等に適している様ですが、私たちは
敢えてシンプレックスで運用です)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000368344.pdf
この他にもデジタル音声通信では、4値FSKの3Rの350MHz帯また154MHz帯や
467MHz帯の3Bも含めたデジタル簡易無線、143:146MHz帯のデジタルコミ
ニュティー無線機等も使ってみていますが、結果としてデジタル音声通信では、
3B や3Rのデジタル簡易無線(デジ簡)が一番まともな音声通信ができる様に
思います。
今まで使った中で一番ヒドイと感じた音声通信方式は、「エラーコレクション
が無い D-STAR 」ですね!!
日本ではそんな物が一番普及している?おかしな現状もありますが・・・
デジタル通信はマルチパス等でのエラーに晒されて使う為、エラー訂正が無い
方式を移動間で使うと酷い状態となります。
極端な例だと、300mとも離れていない移動局と交信していて、一寸建物の影等
に入れば音信不通になる事もあります。
この様な通信状況では、伝達内容の重要度が少ないアマチュア通信でしか使えま
せんから、アマチュア無線専用モード なのでしょう!!
(重要な業務通信にはまず使えないですね!)
C4FMも 4値FSK で、エラーコレクションが弱い様ですが一応備わっている様で、
少しはマシな交信ができます。
DMRについてはまだ交信実績が少ないので何とも言えない状況ですが、長野市―
松本市間の固定間交信は、5Wハンディ-でも(八木アンテナ接続で)可能となって
いますので、C4FMに近い感覚の様ですね。
今の所 DMR で、しかもシンプレックス音声通信を行う方は殆どいないでしょうから、
結果として究極の「秘話通信?」となるでしょう。
但しアマチュア無線ですので秘話は掛けられないですから、AORのDV-1 やDV-10等
のDMRモードが受信できる受信機等で、聞く事ができます!!!