アマチュア無線局JA0RUZ FHD-ATV(Full High Definition - Amateur TV)

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IC-9700の FFTスコープとウォーターフォールで見た ISDB-T波

2023年01月08日 | アマチュア無線 フルハイビジョンD-ATV

 FHD-ATV の IF(1.2GHz帯の場合)にも使われている  ISDB-T波 を、

IC-9700の  FFTスコープとウォーターフォールで見てみました。



しかし、一気に全体を見る事ができない為、下端・上端・センター  を見て、

最後に  CW と  SSG  の様子を映しました。



上記の2画面は「-80dBm の ISDB-T波」の両端を見た様子で、スペクトラム

から
「受信している広帯域波が何か」を推測する事も出来そうです。



表示する帯域が10MHz程度まで広ければ良いのですが、IC-9700では 1MHz、
IC-R8600
でも5MHzまでしか広げる事が出来ない為、5.7MHz帯域のISDB-T波
は全体が
見えなくて困りますが、新たに発売される IC-905 では50MHzまで
広げられる様な話も聞きました
ので、今後に期待したい所です。

またISDB-T波の場合、実入力-80dBm(約27dBμV Term)程度以上のレベル
でSTBに入力出来れば良いのですが、
それはIF波なので IFアンプ利得の関係
もあり、
実際にはあまり価値のない数値であり、レベルの増減・比較 程度
にしか使えません。

実際に映るレベルは「5.7GHz等のアンテナ出力レベル」を ダイレクトに
測定する事が重要となります。
 (但し「信号品質の劣化」がほぼ無い場合だけですが!)

しかし皆簡単に運用現場で 5.7GHz等の受信アンテナ出力レベルまで測れる
とは限らないので(10.2GHzや24GHzの場合は特に)、
その代用として
FHD-ATV交信を始める前に、F2AやFMで交信してビーム合わせをしながら、
その時の
受信レベルを見ます。

-80dBmの信号は、IC-9700では こんな感じになります。(プリアンプOFF時)

しかしこの デジタル式Sメーターは、信号の微妙な増減が非常に判り辛く
やはりアナログ式リグの方がしっかり掴めます。



 アナログメーターの IC-1275のSメーターで見ると  FS  となるだけで、
IFゲインを絞っても  FS状態の連続 で、判断付かない場合が殆どですので、
更に IFレベルを  どの程度減衰させた場合まで受信できるかを覚えておき、
そのレベルから映るかを推測します。

私の場合は「 IF 信号を約 80dB 減衰させて」IC-1275の受信で「M5 / S1~
S2 程度で受信
できるレベル」を基準として、ISDB-Tが映るか、映らないか
の判断をしてから FHD-ATVに切り替えて
来ていますが、今までだいたい
予想は
合っていました。

 なお、当方の IF 信号 の絞り方は
 ①  リグの  IFゲイン を最低まで絞り、約40dB落とします。
 ②  更に「同軸切り替え器(第一電波:CX-201N)」を使い、IFを一旦
    切り離す事で、更に約 40dB程度落とし、合計約80dB落とします。

別の局は  IF回路に100dBまでのステップATTを挿入している方もおられます。

この他原因の判らない問題も幾つかありましたが、概ね「映るか映らないか」
の予測が
付く様にもなっています。

最近では6G程度までのポータブルスペアナも安くなって
いますので、それを
運用現場で活用できます。

 


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