グレートノーザン鉄道

アメリカのグレートノーザン鉄道の実物(歴史、資料等)と鉄道模型(HO:レイアウト、車両)に関するプログです。

(ちょっと脱線)プロクター・パブリック・スクール

2008年06月29日 | ちょっと脱線
 Orerailからの、雑談です。タコナイト鉱山のあるミネソタ州プロクターの「Proctor Public School」のトレードマークは、なぜか蒸気機関車です。しかも、「We Love Our Train」という電光掲示板まで出しています。更に、この学校のスポーツチームの愛称は「Rails」というそうですから、恐れ入ります。
http://www.flickr.com/photos/18171644@N03/2598688433/

LORAM

2008年06月25日 | 実物・車両
 Loramは、線路メインテナンス機械メーカーとして有名ですが、レール研磨を行うメインテナンス車両の写真がOrerailから届きました。
 レールの研磨をしながら走ると激しく煙が上がるようです(写真下)。また、沿線の草にも燃え広がることもあるようで、消火設備も搭載している模様です。

煙と火の粉を上げて走るLORAM


線路脇の火の手を消火中!


Loram社のページです。
http://www.loram.com/

写真です。
http://www.flickr.com/photos/schristie/2602569753/
http://www.flickr.com/photos/schristie/2602568789/
http://www.flickr.com/photos/schristie/2603396408/
http://www.flickr.com/photos/schristie/2602569753/
http://www.flickr.com/photos/schristie/2602568789/
http://www.flickr.com/photos/schristie/2603396408/

保存蒸気機関車F7 No.1147 塗り替え完了

2008年06月22日 | 実物・車両
 ワシントン州ワナッチーのシティパークに、グレートノーザン鉄道の蒸気機関車F7(2-8-0) 1147号機が保存されています。その塗り替えが完了し、写真が届きました。ボイラーのグレーシャーグリーンが、ちょっと派手な感じもしますが、一度は本物が見てみたいと思わせてくれます。
http://www.gngoat.org/steam.htm
 なお、詳細データは、Great Northern Empireの以下のページをご覧ください。
http://www.greatnorthernempire.net/GNEGNSteamRosterF8.htm



ランチカーのメニュー

2008年06月21日 | 実物・資料
 Lindsay Korst氏のGreat Northern Railway Pageに1954年8月のランチカーのメニューが掲載されました。グレートノーザン鉄道のランチカーは、ストリームライン・エンパイアビルダーの1両で、軽食を提供するラウンジカーでした。長距離列車の乗客(鉄ちゃん以外)には、こんな息抜きのスペースが必要だったようで、食堂車よりも評判が良かったそうです。
http://www.gngoat.org/ranch_car_menu.htm

メニュー: セットメニューは、スープ、メイン(肉か魚)、ポテトと野菜、パンとバター、デザート(パイかアイスクリーム)にコーヒー(または紅茶かミルク)がついて、1.5ドルです。


ランチカーの内部。メニューと同じ「牛柄」の椅子がいい感じです。

Date Nail (年数釘)

2008年06月20日 | 実物・歴史
Date Nailは、枕木の製造年を示すために、枕木に打ち込まれる数字付の釘です。上の写真は、SPのものです。
グレートノーザン鉄道で使い始めたのは、1899年です。1904年から1911年までは、枕木の木の種類を表すアルファベットと数字を組み合わせたもの(例「F7」)となっています。アルファベットは、F: Fir(モミ)、P: Pine (松)、S: Spruce(トウヒ:エゾマツ)、T: Tamarack(カラマツ)がありました。
このDate Nailは、収集家が多いようで、ホームページもたくさんあるようです。Date Nailという曲(Kevin Maul)もあるくらいですので、アメリカでは結構知られているものなんでしょうか?

Jeff’s Date Nail Page : Date Nailについて基本的なことから写真まで豊富です。
http://facstaff.uindy.edu/~oaks/DateNailInfo.htm


電気機関車運用マニュアル

2008年06月19日 | 実物・資料
 グレートノーザン鉄道の電気機関車運用マニュアル「Great Northern Railway Company, Cascade Mountain Electrification - Cascade Division, Instructions for the Operation and Maintenance of Electric Motive Power. July 1, 1947」が、Dave Sparou氏のご尽力により、Lindsay Korst氏のGreat Northern Railway pageに掲載されました。形式毎に、準備、運転、トラブル対処等について書かれています。英文111ページです。

http://www.gngoat.org/electric_operation.htm

オアドックの写真

2008年06月18日 | 一般
Orerailから、レイアウトのような実物の写真が届きました。ミネソタ州ダルースのCNドックNo.6です。対岸には、BNSFの石炭列車も見えます。Orerailでもこの写真に賞賛と感嘆の声が上がっていました。
 写真のキャプションを転載します。
Remarks: A busy evening at CN's Dock 6 in Duluth as the afternoon roadswitch job doubles its empty ore train together for a trip back to Proctor. Note a BNSF coal train unloading across the bay.

http://www.railpictures.net/viewphoto.php?id=239496

ディーゼル機関車FTのショートBとロングB

2008年06月17日 | 実物・車両
 グレートノーザン鉄道が、始めて大々的に導入したディーゼル機関車はFTシリーズですが、FTBには、長いタイプ(ロングB)と短いタイプ(ショートB)がありました。
 当初(1945年)FTA+FTB+FTAの3両セットで購入された、300A+B+C, 301A+B+C, 302A+B+C, 303A+B+C, 304A+B+C, 306A+B+Cの6ユニット(300シリーズ)は、短いショートBを中間にはさんでいました。これに対し、FTA+FTB+FTB+FTAの4両セットで導入(1943年~44年)された、400A+B+C+Dから428A+B+C+Dまでの偶数ユニット(400シリーズ)の中間2両は、長いロングBでした。
 ショートB、ロングBともに暖房用ボイラーを装備していたということです。
(F’Trackさん、NOSUKEさん、もし細かいことをご存知でしたら、ご教示ください)

5900 ショートBのはずです。


428 ロングB


ディーゼル機関車FTとドローバー

2008年06月16日 | 実物・車両
 模型だけではなく、実物でもドローバー(固定連結器)は使われていました。
グレートノーザン鉄道は、1941年に初めてFTシリーズを購入します。このとき購入したのは、以下の4ユニットです。( )内は、後に改番された番号です)
 5600 a&b 貨物用 (→ 200A, B → 253A, B)
5700 a&b 客車用 (暖房用ボイラー装備) (→ 250A, B → 375A, B)
 5701 a&b 客車用 (暖房用ボイラー装備) (→ 251A, B → 376A, B)
5900 a&b&cマリアス峠補機 (→ 300A, B, C → 254A, 401C, 255A) 写真上

5600、5700、5701は、FTA+FTB、5900は、FTA+FTB+FTAの編成です。しかしこれらはそれぞれ、1ユニットと数えられていました。これは、FTAとFTBの間の連結器がドローバーで、連結をはずすことができないようになっていたからです。その背景は、当時、組合との合意で、「1機関車、1運転士」と決められていたため、ドローバーで結ぶことで、2両(または3両、他の鉄道では4両もあり)の機関車を「1ユニット」とみなす必要があったことがあります。
なお、外観的には、ドローバーで結ばれている側の側面には、通常あるはずのステップと縦のハンドレールがついていないとのことです。


FT247B (改番後304C) FTA+FTAで納品されたため、通常のカプラーです。そこで後側面にハンドレールとステップがついています。


ポータブル駅舎

2008年06月15日 | 実物・歴史
 gngoatからの話題です。グレートノーザン鉄道では、フラットカーに載せて簡単に移動可能な駅舎があったそうです(写真)。駅舎の大きさは12フィート×34フィートで、36フィートフラットカーにぴったり収まる大きさでした。写真は、1914年ミネソタ州Brook Parkから移動される駅舎です。

変り種のヒーターカー

2008年06月11日 | 実物・車両
 gngoatでヒーターカーが話題になりました。上の写真は、ディーゼル機関車F3Bから改造されたもの(GN16)です。1965年から1967年にかけて改造された10両のうちの1両で、元はNo. 306B(改番後のNo.458B)です。詳細は、以下のページをご覧ください。
http://www.mtmuseum.org/jsr/roster/gn16.php

 下の写真は、ボックスカー改造のもの(GN8)です。
http://rrpicturearchives.net/showPicture.aspx?id=778399


鉄道画家の木村定男さんの描いたエンパイアビルダー

2008年06月09日 | 実物・資料
 ワークスKさんのTrans Pacific専用掲示板で紹介された「のりもの絵本」の作者、木村定男さんのホームページを見ましたら、なんとグレートノーザン鉄道のF系ディーゼルが牽くエンパイアビルダーの絵が出ていました! 
http://www7a.biglobe.ne.jp/~s-kimura/garraly%20page2.html

 背景はだいぶ違っていますが、おそらくこの絵をインスパイアしたのは、まずは、上の写真だと思います。背景は、下の写真かもしれません(機関車がE7ですが)。



電気機関車のパンタグラフのパターン

2008年06月07日 | 実物・資料
 Gngoatで相当色々議論されました。グレートノーザン鉄道のカスケード越えの電気機関車は、単機、重連、三重連、四重連等で運転されましたが、Y-1はブスバーで電気的に繋がっていることもあり、どの機関車のどのパンタグラフを上げるかについては、ルールがあったようです。例えば、Y-1三重連の場合は、先頭の機関車の前パンタと最後の機関車の後パンタをあげる(中間の機関車のパンタは上げず、ブスバーで前後の機関車から電力をもらう)というものです。詳細は下記の英文をご参照ください。
ルールの要因は、色々と議論されましたが、①機関車の動き等でパンタが架線から離れることがあるので、なるべく離れたパンタを上げる、②走行中に前のパンタが壊れると後続のパンタも次々壊れることを考慮する、③トンネル内にツララが張ることがあるので、前のパンタをツララ切りに使う等のようです。


なお、下記の説明中、5018号機と5019号機は W-1、 GEはY-1、 WEはZ-1のことです(W-1とY-1の写真を一番下に添付しました)。 5011号機は Y-1aです(写真上:事故で損傷したため、F系ディーゼルを使って再生させたY-1ですが、前面がF系ディーゼルなので、ブスバーが無いため特例となっているようです)。H.V. Conectorはブスバーのことです。

G R E A T N O R T H E R N R A I L W A Y C O M P A N Y
OFFICE OF DIVISION SUPERINTENDENT
CASCADE DIVISION

RE-ISSUE OF CIRCULARS
JANUARY 1, 1952

I.E. Clary
Superintendent

CIRCULAR NO. 12

Effective at once, the following instructions are to be observed in the handling of Pantagraphs on electric locomotives in operation this Division.

OPERATION
Two Cab
(a) 5011 with any other "GE" cab. - Raise leading Pantagaph only on 5011. Raise both Pantagraphs on other "GE"

 Three Cab 
(b) 5011 with 2 other "GE" cabs. - Raise lead Pantagraph only 5011, and The Trailing Pantagraph on each of other units. 
(c) 5011 with a 2 cab "WE" - Raise lead Pantagraph only 5011, and trailing Pantagaphs on each "WE" unit. 

Regular "GEs"
(d) "GE" cab alone. - Use both Pantagraphs.

(e) 2 "GE". - Raise leading Pantagaphs on each unit. H.V. connectors coupled between units.

(f) 3 "GE". - Raise leading Pantagraphs on lead unit and Trailing on 3rd unit. H.V. connectors feed middle unit from both ends.

(g) Single "GE" with 2 "WE" - Raise both "GE" Pantagraphs and Trailing Pantagraph on each "WE" unit.

(h) 5018 or 19 alone. - Use both Pantagraphs. 
(i) 5018 ahead of "GE" - Use both Pantagrtaphs 5018, Trail Pantagraph only on "GE". *

(j) 5018 ahead of 2 "WE" - Use both Pantagrahs 5018, Trail Pantagraph only on "WE".

* - If any other cab does "kick out" behind a big engine, no danger of crackup
as big engine will hold until other is restarted.

(k) 2 "WE" cabs. - Use leading Pantagraph on each unit. 
(l) 4 "WE" cabs. - Use leading Pantagraph on each unit of first pair and Trailing Pantagraph on each unit of second pair.

(m) Special (psgr.) with - Raise both Pantagraphs on lead engine Heater car 5018 or a and leading Pantagaph of the trail or
"GE" with "WE" Trail. last unit ahead heater car. *

* - Just in case of Pantagraph wreck it won't fall down in passageway between heater car and trail unit.


電気機関車Y-1 5017号機


電気機関車W-1 5018号機と5019号機 (その後ろはZ-1)