cogito ergo sum

日々の雑感・料理レシピ・KinKi Kidsに関することなど…
好きなものを気ままに綴るMy Style♪

市橋被告の逃亡生活手記

2011-02-26 | news column

英国人女性殺害事件で市橋被告が逃亡生活を手記に あなたはこの裁判前の手記出版をどう思いますか?




この記事についての意見:


 市橋被告の手記出版は不適切




殺人罪で起訴され裁判を前にしている状態、この段階でのこうした手記出版は不適切だと考えます。
印税が発生しても、遺族または公益に、とされている点は、精一杯の最後のモラル、救いでもあり、
出版社としてはそれで毒消しの意味を作用させているのかもしれませんが、表現の自由があるとはいえ、
やはり一般世界に流通するかたちで出版するといううえでの倫理上、私は問題を感じます。
今後の裁判の行方に影響を与える可能性もないとは言えませんし、裁判員制度が導入された以上、
なおこうした問題には注意深くあるべきではないでしょうか。
被害者遺族のことを考えても、さらに傷つける可能性はあっても、救いにつながる可能性はないに等しい…
むろん私自身、内容を細部まで読んでコメントしているわけではなく、また被害者自身でもないので、
決めつけることはできませんが、出版されるということ、その事実自体として考え、心情を慮るかぎり、
不適切な行為ではないかと否定的に感じてしまいます。

大きく世間に取り上げられた、注目度の高かった事件であり、その逃亡もまた話題となった、
数多くの話題があった事件だからこそ、特異で、センセーショナル性に長けていて、
手記として出せば“売れる”、間違いなく目をひく、
その意図ばかりがありありと感じられる、
事件、社会、人の心、これから先の世界…
そうしたさまざまなもの、問われる倫理、それらとは関係なく、売りに特化した出版のように思います。

広く一般の興味関心をひくもの、現代にぴったりと張りつき社会を考えさせるもの、
それらを書籍として世に送り出すことは出版社の使命のひとつだと思いますが、
こうした手記の出し方がその使命の行き着く先なのか?
どうしてもなにかひっかかる、
それは違うのではないかと私には感じられて仕方ありません。



ニュース畑の記事を読む