「パオロ・ブランコ・マリア…モモが住む円形競技場跡に時がたつのも忘れて想像の世界に遊んでいた子どもたち。しかし時間ドロボウたちによって"役に立つこと""無駄なことはしない""将来のため"と忙しく働く大人たちから"灰色の子どもの家"に入れられ、やがて創造する心を失っていく…」 -『モモ』 西ドイツの童話作家ミヒャエル・エンデ作-
児童書ながら読み応えがある童話です。
「俺はドロボウに支配される大人なのか?いや、まさしくドロボウこそが俺の姿なのか?」
ムスメを前にしておもわず出そうになる言葉を(間に合わずに出てしまうこともあるが)思いっきり飲みこまないと時間ドロボウがその生命を失う時のように風に舞う砂煙になってしまう…そう、会社で社員に向かって叫んでいるのがマサシク"生産性の向上"なのです。
そこでミヒャエルは見透かしたようにワタシに語りかけた…『カメを見なかったかい?』
「カメ…あの時間の国に住むマイスター・ホラが飼っているカシオペイヤのこと?我が家にはナクコトヲワスレタ老犬ならいるが、彼女にとっては"タベル"ことこそ"イキテイル"、彼女にとっては"ドッグフードノプールデオヨグ"ことこそ"キボウ"なのだ!!」
『こころでみなくちゃ、ものごとはよくみえない。かんじんなことは目に見えないんだよ…』 -『星の王子様』 フランスの作家アントワーヌ・ド・サン=デグジュペリ作-
「そうか…物欲に侵されたワタシのココロには見えないのかも…王子は無数の星が瞬く夜の空に何を観たのだろう?」
そういえば小惑星"2005YU55"が上空32万5千キロメートルの彼方を通り過ぎて行ったようです。あの"イトカワ"の親戚かなんかになるのかな?
『その節はウチのがお騒がせしました…』という挨拶なのか定かではありませんが手ぶらで通り過ぎたようです。
「よかった…何事も無くて」ということでそろそろ与太話は終わりにします。