今日も明日も元気

おやじの本音を綴ります。

小惑星がやって来たそうです

2011-11-09 21:07:00 | 乱読ノススメ

「パオロ・ブランコ・マリア…モモが住む円形競技場跡に時がたつのも忘れて想像の世界に遊んでいた子どもたち。しかし時間ドロボウたちによって"役に立つこと""無駄なことはしない""将来のため"と忙しく働く大人たちから"灰色の子どもの家"に入れられ、やがて創造する心を失っていく…」 -『モモ』 西ドイツの童話作家ミヒャエル・エンデ作

児童書ながら読み応えがある童話です。

「俺はドロボウに支配される大人なのか?いや、まさしくドロボウこそが俺の姿なのか?」

ムスメを前にしておもわず出そうになる言葉を(間に合わずに出てしまうこともあるが)思いっきり飲みこまないと時間ドロボウがその生命を失う時のように風に舞う砂煙になってしまう…そう、会社で社員に向かって叫んでいるのがマサシク"生産性の向上"なのです。

そこでミヒャエルは見透かしたようにワタシに語りかけた…『カメを見なかったかい?』

「カメ…あの時間の国に住むマイスター・ホラが飼っているカシオペイヤのこと?我が家にはナクコトヲワスレタ老犬ならいるが、彼女にとっては"タベル"ことこそ"イキテイル"、彼女にとっては"ドッグフードノプールデオヨグ"ことこそ"キボウ"なのだ!!」

『こころでみなくちゃ、ものごとはよくみえない。かんじんなことは目に見えないんだよ…』 -『星の王子様』 フランスの作家アントワーヌ・ド・サン=デグジュペリ作

「そうか…物欲に侵されたワタシのココロには見えないのかも…王子は無数の星が瞬く夜の空に何を観たのだろう?」

そういえば小惑星"2005YU55"が上空32万5千キロメートルの彼方を通り過ぎて行ったようです。あの"イトカワ"の親戚かなんかになるのかな?

『その節はウチのがお騒がせしました…』という挨拶なのか定かではありませんが手ぶらで通り過ぎたようです。

「よかった…何事も無くて」ということでそろそろ与太話は終わりにします。


吾輩は変である

2011-09-07 15:17:20 | 乱読ノススメ

ジャパンポップスで頑張っているエンターテーメントとして万人が認める"嵐"の翔クンが演じるドクター"一止"は"漱石の草枕"が愛読書…少しは時代についていかないと話しが拡がらないと思い、映画「神様のカルテ」の原作を女性陣買い物中の時間つぶし(これが長いんです…)に読みました。

そういえば最近ドクター物が多いですね…医療サスペンスですが、ハマってしまうと見逃せなくなるのがヤヤコシイ。概ね察しが付きそうなストーリー展開をひねくって"驚きの新事実…まさかあの人が犯人だったなんてビックラこいただろう!!"ということでテレビ局の意図を尊重しつつも本音では「しまった…こんなことなら風呂入ればよかった」と毎度後悔させられています。

「そんなサスペンス無しの素直なストーリーには翔クンなのかなぁ…」などと独り合点しています。そこで映画は観ていませんが(いや、たぶん観ないと思うけど)主人公をどのようにこなしているのかは気になります。まさか原作通りに"漱石流??"なドクターだったら…吾輩は変であるから詰らんことも云わなくてもいいことも口にしてしまうが、ちょっと〇〇えます。

「なに?なんちいいヨンの?」この頃少し丸みを帯びたムスメがシコを踏みながら詰め寄ってきます。大丈夫、嵐のことは褒めてるでしょ!!


算数はお好きですか?

2011-08-20 12:33:17 | 乱読ノススメ

一文読んでは立ち止り読み返してはまた進む・・・お気に入りという訳ではありませんが「トルストイの人生論」にハマっています。チーター(水前寺清子)のマーチみたいに3ページ読んでは2ページ戻って「生命?」「欲求?」「理論?」などなど翻訳者の意図を推し量りながら「あぁ、そうなんだ。そういう意味なんだ。」などとわかったつもりで読み進めていると、またまた逆説的な文章がでてきて「???」スピードダウンやがてエンジン停止・・・

茹だる様な熱帯夜にエアコン無しで眠るにはもってこいの本です。『このナツ、イチオシ!!』

もしエアコン付きのお部屋で日曜日の昼下がりにローアルコールビール片手で読むのであれば小川洋子さんの「博士の愛した数式」なんかいいですね!ミステリアスな教授に引かれていく謎めいた経歴を持つ主人公、ダイレクトに飛び込む純粋な少年。そして忘れてしまっていた数学用語・・・自然対数、フェルマーやオイラーの定理などなど算数好きなら楽しめます。そして18時から世界遺産を観ればホリデー満喫です。

ところでこの頃ほんとうに物忘れが激しくなったというか、自分の都合しか頭に残らず「聞いてないよ」は必ず揉め事のタネになるとわかってはいながらついつい・・・そのおかげというか「スケジュール管理のために!」などという子供みたいな理屈をつけてiPadを買ってもらいました。しかし結局は多様な機能についていけないアナログ世代は鉛筆でメモして持ち歩くほうが安心してしまうのですが・・・ただいま勉強中です。

因みにフェイスブック始めました。広がりの早さに目が点になっています。機会がございましたらお友達になりましょう!!

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久しぶりに青空が見えた

2011-06-24 22:19:34 | 乱読ノススメ

「“効率”や“便宜”という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはならない。力強い足取りで前に進んでいく“非現実的な夢想家”でなくてはならない・・・」-H23/6/9 カタルーニャ国際賞にて村上春樹氏の受賞スピーチ-

世界規模で「脱 原発!!」が叫ばれています。ダモクレスの頭上に落ちた剣の恐怖を一番知るはずの日本が再び犯した大きな過ちとして歴史に刻まれることとなりました。

“夢の未来エネルギー E=mc?”を支配できると思っていたのに・・・お茶の水博士はいつ現れるのか?

ところで最近ハマっているのが“色の秘密 the secrets of colors”

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その中の一説にあった「子供の情操は無地から想像して果てしなく広がる」

経験ありませんか?真っ白な画用紙に何を描くか?四角に切り分けられた粘土で何を作るか?

おもわず背中にゾクゾクくるような期待と緊張がとても嬉しい半面、やがて稚拙な能力の為に脂汗を掻きながら奮闘むなしくその理想の作品におよそ届くはずもない出来栄えに己の限界を感じてしまう。

娘の幼稚園でいっしょ(?)に作った力作“水も滴るお茶碗”は段ボールに入ったままいつかは捨てられてしまうのでしょうが、あのワクワクを忘れないのはなぜか娘ではなく父親であるのは私だけではないでしょう・・・


あり得ない夢、それはdéjà-vu…?

2011-06-10 21:12:57 | 乱読ノススメ

カラスは少年に言った。「お前は世界一タフな中学3年生になるんだろう?」

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引き寄せられるように時間の壁を超える旅で失われた過去の記憶を夢のような世界で体験する田村カフカ・・・「海辺のカフカ」では過去の出来事でしたが、現実では未体験の夢を見るようです。

滅多に連絡してこない奴から突然の電話。

「昨夜の夢で(わたしの)奥さんからシコタマ怒られました。その隣で(わたしも)“そうだ、そうだ”と頷いていましたが、私は一体何をしでかしたのでしょうか・・・?」

久しぶりの電話で変な謎かけを仕掛けられて、長々とくだらん創作話で盛り上がっていましたが、偶々となりで話しを聞いていた(わたしの)妻がえらくバカ受けしていました。

「実は私も変な夢をみたの!あり得ないと夢の中で思いつつも、あなた(わたしのこと)が部下の嫁とできて私と離婚してほしいと迫ってきたの!!私は私で今後の生活どうすればいいのか心配していたら、あなたは今の仕事(実は同じ職場で共働きなんです)は続けるんだろ?というの!!!なんか、夢とはいえ、余りにもあり得ないだろうと思いながら、夢のなかで悩んだのよ。」

あり得なくもなさそうだけど、やっぱり絶対あり得ない…それは妻がだれよりも一番わたしのことを理解してくれていることを、わたしがとても良く知っているから(わぉ!閉店ガラガラ)