金原ひとみさんの“上巻読むのに4カ月。一気に3日で中下巻!”という帯評まではさすがに言わないにしても、確かにずいぶんと読みごたえのある本です。
<iframe marginheight="0" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yahata88-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4102010106" frameborder="0" marginwidth="0" scrolling="no" style="WIDTH: 120px; HEIGHT: 240px"> </iframe>内容は読んでいただいてからのお楽しみということですが、そこに登場する人物について私なりの推察をしてみました。
今回は兄弟の父親フョードル・パーヴロウィッチ・カラマーゾフについてです。
眼に着いたおよそすべての物質(それはもちろん人間という固体も含める)を欲情のなすがまま手に入れなければ気が済まない。そして一旦手に入れたモノには愛情(およそ持ち合わせていないのかも…)を注ぐことなどなく、しかし立ち去ろうとすれば逆恨みする。また手にいれる為に争う相手がいたとして、それがたとえ実の子供であっても容赦なく潰しにかかる。
人間だれしもが持ち合わせる欲情をなんの躊躇もなく表にだし、およそ謙虚などという言葉は全くといって知らない様にふるまう彼を見かけた人々は激しい嫌悪感を味合うことになる。
暴力的で、知性のかけらもない人物像は何を象徴しているのか検証してみよう。
まずエイリアンか?
しかし彼らは種の存続を守るために、並はずれた生存本能をもつ母性豊かな暴力的異星人ということでフョードルではない。
ピンキー&ブレインでは?
どこかで見た事あるようなブレイン似の人間は残念ながら彼ほどの知能は持てないし、彼の目的は世界征服なのでフョードルではない
千と千尋のカオナシ?
欲しいものに対して猫なで声を出しながら餌で釣り、独占するために究極的には喰ってしまうなどまさしく欲の塊り。また恋した者からの裏切りに対して醜い本性むき出しで襲いかかる姿はまさしく彼方こそフョードルか…などなどふざけていると怒られそうですが、今回はここまで。
この次は長男当たりを攻めてみましょうかね…こうご期待。