もうすぐ定期演奏会を控える東明高校吹奏楽部が小雪舞う中でストリートコンサートをおこなったときのこと
隣国との国交正常化40周年行事オープニングを飾ったが、前席に陣取る動員要請されたカレラは何やら冷めた様子で演奏を聴いている。たしかにカレラにとって異郷の地に居ながら、このところの問題続きは心中穏やかでないこと間違いない。
そのなかで「文化交流による関係修復を」という思いからの行事だろうが、そもそも「正常化」という言葉が如何にも不気味だ。
40年前、故田中角栄氏が隣国を訪問し故周恩来首相、故毛沢東国家主席と会談。共同声明で断絶状態にあった国交を復活させた。
「言必信行必果」“言ったことは必ずやり遂げる、それは士として当然のことだ”
会談後に周恩来から角栄に送られた色紙に書かれた言葉に秘められた約束事とはなんだったのだろう?
それで約束を守らないから怒っているのか?
それとも約束の中身が変わってしまったのか…いや元々無かった事にしようとしているのか?
いずれにしてもシラケた会場の中で、懸命に演奏する高校生に声援を送るワタシは素直に祝える気持ちになれなかった。
拝