OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。明日の活力にと、スパイスの効いたサプリのような。

●高額無線機と、普及型無線機の満足度は?。

2024年10月14日 | アマチュア無線

IC-7760が話題です。税込で877,800円ですから『期待値も大きい』のでしょう。一方、IC-7300は普及型ながら、キャッチコピーは『最強のコンパクトHFトランシーバー。』とあります。価格は税込153,780円です。724,020円の差額でFTDX-101MPが買えるくらいに『差があるのか?』を考えてみます。


【写真:一言で表せば『単なる自己満のステイタス誇示機』に感じます】
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◆IC-7300が5.7台も買える無線機って。
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スペックを拝見したら『なるほどな』と、一旦は納得しました。

 

とはいえ、IC-7760で200Wを1時間連続送信可能といったとて、

どこまで、このホビーの『満足度が上がるのか?』が疑問です。

まぁ、FT8でDXを『呼び倒す』には『安心感』は得られるでしょう。

IC-7300で、呼び続けてファイナルの寿命を縮めるよりは、

精神的には『いい』といった程度の話です。

 

IC-7300を複数台所持して『予備機』に充てたら?。

 

どうしても200W出したければ、

外品のリニアを買っても、IC-7300と同等の価格です。

予備機を持っていたら『ファイナルが飛んだ』ときにも、

安心して『交換』すればいいだけのこと。

飛んだファイナルは『修理』すれば済みます。

 

極端な比較をしましょう。

 

・タワマンに住んでいる人の暮らし

・普通の10階建てくらいのマンションに住んでいる人の暮らし

 

暮らしの『中身』は、大きく違いません。

 

むしろ、普通のマンションだったら、

タワマンほどの高額なローン返済や高額な家賃にはならないです。

それだけの差額で『他の楽しみ』にも充てられるわけです。

 

年収4百万円を超えると『幸福度は頭打ち』という興味深い話を聞きました。

 

・年収4百万円の人の幸福度

・年収8百万円の人の幸福度

 

幸福度は『ほぼ同じ』ということだそうです。

 

パーキンソン第二の法則ってご存じでしょうか。

有名な『支出は収入額まで膨張する』という『アレ』です。

この法則の『おもしろいところ』は『貯蓄の敵』という点です。

 

収入が増えたら、支出も増えてしまう。

 

身近な例だと・・・。

 

・収入がそのままだったら、あんまり外食しない

・収入が増えたら、外食が増える

 

自炊しても外食しても『満腹感』は同じです。

 

こんな視点で『高額無線機』と『普及型無線機』では、

どの程度の『満足度』や『幸福度』が違ってくるのかな・・・と考えると、

たいして変わらないのではないか、という仮説が立ちます。

 

HFでの交信は『コンディション次第』です。

 

また、パイルになる前の『タイミング次第』です。

どうしてもパイルに参加したいこともあるでしょう。

かといって、200W程度でどうなるのか。

 

D/Tが0.1秒の誤差で・・・

 

IC-705などの10W機を使っている局に先を越されることもあります。

大事なのは『トータル・バランス』です。

IC-7760の200W機に『ATU+カーボン釣り竿ANT』というのは、

ものすごく『アンバランス』です。

 

メーカーは『シンニアマ』を『カモネギ』と位置づけています。

 

旧の第二級ですら『夜学の定時制工業高校レベル』で、

十分に合格できる内容です。

それが、e~ラーニング&CBTで『シンニアマ』を取れるようになったのは、

旧電話級で再開局した人を『合法的にハイパワーを出させるため』に、

アマチュア無線業界が『法律を変えさせた』という背景があります。

 

メーカーが法律を変えさせて、ハイパワー機が合法的に売れるだけの話です。

 

Digitalモードは『マウスでクリックするだけ。飽きた』という人もいます。

お気持ちは理解できますが『Digitalモード運用者は交信しておしまい』ではありません。

目指しているものが根本的に異なるのです。

 

430MHz帯・FMで『ノーカード』の人には理解しづらいと思います。

 

・コンテストも参加しない、しても『呼び回り』だけ

・AWARDも申請しない

・交信は『目の前の寂しさを埋めるだけのコミュニケーションツール』

 

これでは、進歩も発展もありません。

 

HFの高額無線機は、普及機と幸福度の差が小さいので『いらない』と感じますが、

せめて普及機でHFに出てDigitalモードも食わず嫌いで『やってみる』。

飽きる飽きると言いますが『それは、あなたの工夫が足りないだけ』です。

 

幸福度、満足度を『どう引き出すか?』。

 

私は『それが「大人の趣味」ではないか?』と考えます。

 

▲のんべんだらりやっても、飽きるのは当たり前です。

 言い換えれば『飽きるのも、自己責任』です。

 わからないのなら『勉強せんかい!』です。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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