三密を避けようという大本営発表のもと、『三密にならなければいいんやろ』という主旨でか、アマチュア無線の再開局ブームがありました。ブームの頂点は去り、コア層の掘り起こしはできたものの、相変わらず教育システムが『ない』のがムセン界です。第四級で再開局したものの『周囲は50Wが多く、慌てて第三級』を取得する局がとても多い印象です。その後は『ニアマ』を取って『200Wまではカネで買える』ものの、しっかり第三級をやらなかったままニアマをやるもんだから、あちこちのバンドに出たい!という局が増えています。これからのムセン界の課題は『ブームのあとの文化の醸成』しかありません。例え、現在ニアマであれ『もう一度、しっかり3アマ的運用』を経験し、どれくらい遊べるのかを体験してほしいと、個人的には思っています。
【写真:DXCCなど、意識せずに21MHz帯に絞って遊んでいます】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆中間層のアプローチが決定的に不足のムセン界。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
教育システムが体系化できているのは、この2つしかありません。
・ニアマ取得
・電信の習得
多くの局は、ニアマを取得しても、
電信にチャレンジせず、
一足飛びにFT8/FT4等のDigitalモードに入ります。
ニアマでCWができない局が急増しました。
まあ、国の制度でも『それでOK』になったのですから仕方がありません。
しかし、ニアマを取得して『何がやりたいのかな?』と感じる局も多く、
せいぜい、LoTWでログをアップして『Cfmを眺めているだけ』でしょう。
AWARDなんか興味ない・・・そんな声も多いですね。
実のところは『AWARDの申請の仕方がわからない』とか、
あるいは『JARLのAWARDで必須のQSLリスト作成が面倒くさい』とか、
はたまた『エクセルのスキルがない』とか。
趣味ですから目標などなくても構いませんが、飽きると思います。
目標は『通過点』として、私は『あった方がいい』と考えています。
DXCCはじめ、ARRLのAWARDを継続するのは、
資格もさることながら『資金力』も不可欠です。
・第一級:概ね3百万円の初期投資
・第二級:概ね2百万円の初期投資
・第三級:概ね1百万円の初期投資
・第四級:概ね0.5百万円の初期投資
だいたい、これくらいは必要だと感じます。
あくまでもDXをやるとしたら、
資格別に『これくらいは最低限必要だろうな』と、主観的な意見ですが、
おもしろいことに、
カネをかけた額と同数のエンティティくらいに収まります。
オナーロールを目指すなら3百万円はかかるということです。
あるいは、5Band-DXCCも同様くらいかかるということです。
チャレンジあたりだと、2百万円くらいで200~250エンティティ。
3アマ的運用で、100エンティティくらい。
4アマ運用だと、50エンティティあたりで、頑張れば100エンティティかな。
そんなもんじゃないでしょうかね。
私は、せっかくJARLの構成員なら、JARLのAWARDも活用したら?と思います。
何度も書いていますが、JARLのAWARDならすべて日本語で対応ですし、
送金も、ややこしいことはなく『郵便振替』で可能です。
JARLの回し者ではありませんが、バラエティーに富んでいると思います。
取り組みやすいAWARDはたくさんあります。
私がアマチュア無線を細々と続けてこられたのは、
JARLのAWARDを『自分なりの遊び方に取り入れてきたから』です。
電信を身につけた局は、CWを楽器のように楽しんでいらっしゃいます。
そういうことをやらずに、動画サイトを眺めて、
ムセン雑誌を買い、無線機を買いあさっても、
たいした問題解決にはならないでしょう。
3アマ的運用は『中間層が楽しめる遊び方』です。
誰もが3,000万円の退職金をもらって、
10%の300万円をムセンに投下できますか?。
あるいは年収の全額をムセンに充てられますか?。
できないでしょう。
1アマ連中が『ムセンを長続きするには上級必須』とか言っていますが、
資格があっても、工夫できる脳みそがついていかなければ、
いくら上級資格を取ろうが、カネで出力を増やそうが、
実力が伴っていないと、資格が塩漬けになるだけの話です。
・時間配分は?
・資金調達は?
・運用に資する資格は?
こういったことを念頭に置いて『改めて中間層の運用』をすべきじゃないですかね。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※下記の広告は本記事とは無関係です。