FT8/FT4などのDigitalモード運用の普及で『DX-QSOのコストが大幅に下がった』という主旨の記事には、多くの反響をいただきました。430MHz帯・FMの呼出周波数周辺の交信を聴いていると『D-starやC4FMやら、FT8やFT4など、なんでデジタルにするのかわからない』という声を、ときどき耳にします。こう言っては何ですが『まったく、わかっていないな』と、閉口してしまいます。D-starやC4FMは『Phone』ですし、FT8/FT4は『SSB(USB)にデジタル処理されたデータ信号を載せたモード』ですね。帯域が『50Hzや90Hz』といった『超狭帯域』で『超遠方へ飛ぶ』ものです。まずは『食べてみて、やるかやらないかを決めたらいい』と思うのですがね。
【写真:JARLの紙QSLの遅延なんて、もう、どうでもいいですね】
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◆まずは、やってみよう。
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wsjt-xやJTDXは『無料』でダウンロードできます。
使用するPCは、Windows10や11を搭載している『手持ちのPC』でOK。
PCを持っていない・・・ならば、
中古のノートPC(2~3万円ので十分)を購入すれば、
とりあえずは、運用できる基礎が出来上がりますね。
今は、2018年ごろにリース契約したリユース品が出回っています。
設定とか、いろいろありますが・・・。
そういうのは『過去のCQ-hamradio誌』の別冊付録や、
周囲に『先行してDigitalモード運用しているローカル局』に手伝ってもらい、
何とかなるものです。
今日は、FT8の設定には触れません。
かつてDXを堪能するには、
・1アマ
・1kW
・大きなタワーや、ビッグガンと呼ばれる大きなアンテナ
これらが『必須』だったと思います(今も、あれば効果絶大です)
それが、ファイバー釣り竿に電線を沿わせるような、
簡易なバーチカルやモービルホイップでも、
大陸間を超えたDX-QSOが『可能』になりました。
モービルホイップでも『WAC』や『DXCC入り』が、
誰でも『楽にできるようになった』のですね。
例えば、28MHz帯でFT8を運用してみましょう。
早朝から午前中にかけては、北米がたくさん入ってきます。
午後からは、アジアの近隣諸国やオセアニア、
夕方にはヨーロッパが入ってきます。
たった2.5mの電線ホイップでも『1DAY-WAC』もフツーに可能です。
私は『3アマ的運用』の実践を通じて、
今までのような『ハイパワーは、いらないな』と実感しています。
もちろん、目標に応じての出力は必要かも知れません。
向上心の証明としての『資格取得』には賛成です。
しかし、単なる『見せびらかし』では『本当に必要なのか?』と感じます。
実際に、3アマ・50Wで『Digitalモード運用開始1年』で、
複数バンドでの『100エンティティクリア』の局も多くいます。
・IC-7300M
・バーチカルアンテナ
・30A程度のスイッチング電源
・中古のPC
これだけで『DX-QSOの「お試し運用」が可能』になりました。
新規に購入しても『30万円もあればお釣りがくる』のです。
私は『すべて、中古品で揃えられた』ため、
ものすごく安価にDX-QSOの仲間入りができました。
これって『DX-QSOの下剋上』じゃないかな、と実感しています。
さらに『QSLのあり方』が『大きく変革』しました。
wsjt-xやJTDXで『交信データ』を『ロギングソフト(HAM-LOG等)』に転送し、
ADIFをLoTW、eQSL、QRZ.comなどにアップロードすれば、
相手局もADIFをアップロードしてくれさえすれば、
いちいち紙カードを発行したり、受領しなくても、
交信証明になる、ということです。
JARLの紙カードは『もう、いらない』ということに相当します。
私は、JARLのAWARDをやっているので、
コスト面で『年間8枚くらいのAWARDをGetできれば会員を続ければいい』。
それ以下なら『非会員で倍額のAWARD申請料を払えば済む』と割り切ってい
ます。
紙カードをほとんど発行しないので、
『JARL会費の価値は1/10の年間720円くらいが妥当だ』と思っています。
いいでしょうか、1/10の年間720円くらいしか価値がないのです。
極論すればJARL会員をやめても、
アマチュア無線を続けていくことは『十分、可能』ということです。
それくらい、この娯楽を続けていくことに、
ものすごいコストダウンが可能になった・・・。
JARL執行部は、この現実を『どう見ているのか?』と思います。
いささか、JARL批判になりましたが、
JARL選挙の『この時期だからこそ、伝えたい』のです。
会員(構成員)からおカネを預かる以上、
しっかり仕事をしてほしい。
アマチュア無線界も、グローバル化して久しいです。
そもそも『グローバルな娯楽』なのに、
いつまでも『紙だの、会計帳簿がどうしたこうした』とは、
一般企業なら『数年後に赤字転落、内部留保の食いつぶし、債務超過で倒産』です。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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