昨日、今日とNHKスペシャルで司馬遼太郎が著した「この国のかたち」を基にしたドキュメンタリーが放送される。
昨日見た中で最終的に日本人を表す言葉として「無思想の思想」で結んだ。
世界中でおそらく日本だけ。西欧ではキリスト教。中東諸国(一部アジアも入るが)ではイスラム教。
日本においては神仏が融合しているという。
それは日本が島国であったことに注目している。
それがために海の向こうに何があるのか憧れと好奇心とがないまぜになっていたのでは。
そこから海の向こうから伝来するものを受け入れ日本独特のものを作り出す。
そこに日本人の柔軟な資質が出来上がった。
死に対しては仏を頼み、初詣と称して神社へ出向く。
諸願掛けにやはり神社へ出向く。
子供の成長に従ってやはり神社へ出向く。
明治の世になり欧米の知識や技術をどん欲に取り入れようとした。
それは国を富ませ欧米の侵略から守るためという一面もあっただろう。
最近、「明治」という時代はどういう時代であったのか気になる。
二親が明治の生まれ。と言っても「大正」に代わる直前であるが。
「明治」時代に興された産業・文化が今のこの国を形作っているのではないのか。
もちろん、いきなり明治の世になったわけではない。
が、その前を引き継ぎ新たな時代を作り出した。
長きにわたり鎖国政策によりほとんど海外を知らずに過ごしてきた中で、
突然、世界がどうなっているかを知った人間は驚きの連続であっただろう。
少し「明治」について知ってみたくなった。