冬の間、ブログを書くのをお休みしてしまったの
ですが、そんなあいだ、東日本大震災も起こり、
今も余震が続いています。
ここ滝川では、3月11日は長い時間横揺れが
ありましたが、被害はなかったため、被災地の
方々へ自分のできることで力になれることを
しているところです。
決してひとごとではなく、ここ滝川でも、いつ地殻
変動が起こり、大洪水が私たちを襲うかわかりません。
北海道最大、最長の大河である石狩川と空知川の
合わさるところに位置する滝川市は、歴史の中に
幾多の洪水との過酷な戦いがありましたが、
川の流れを変え、洪水が起こらないように整備した
街です。
【川の防災ミュージアム 川の科学館(4/28まで閉館)】
石狩川(いしかりがわ)の中流部、滝川市にある
「川の科学館」は平成2年、災害時には地域の
防災拠点となる「科学の眼で水を探り、川を知る」
を目標とした施設として開館しました。
とても地味な施設ではありますが、過去の経験から
川の氾濫による災害に備え、地域にとってだけでなく、
国にとっても必要なものであると思うのですが、
事業仕訳によって消えてしまうかもしれないそうです。
海の近くに住んでいれば、地震による津波の被害は
起こりうることではありますが、たとえ内陸に住んで
いて川の整備を終えていても、地殻変動によって
川の氾濫が起こる可能性はあるでしょう。
滝川市にある『こども科学館』には、世界にたった
一つしかない、直径3メートルのプレートテクトニクス
の地球儀があります。
アメリカ大陸とアフリカ大陸が離れ、大西洋が
できる様子や、南半球にあったインド大陸が徐々に
北へ移動し、ユーラシア大陸と衝突して
ヒマラヤ山脈ができる様子などを間近で体験でき、
あわせて46億年前の地球の誕生の様子も
知ることができます。
「日本で地震が起こらないほうがおかしい。
必ず地震が起こるからこそ、それに備える
必要がある。」ということがよくわかります。
厳しさも喜びも私たちに与える『自然』は、
私たちに気づきや困難を克服する力を芽生えさせ、
人間として成長していく過程で必ず向き合うこと
になる厳しい存在でもあります。
『自然』から受けた厳しさをどう乗り越えるか――。
私たちは今、試されているのかもしれません。
話は変わりますが、川の科学館の玄関前には
石狩川を1/1000の大きさでそのまま再現した
「石狩川リバーウォーク」があるのですが、
写真にもあるようにまだ雪がのこっています。
もちろん滝川市内のあちらこちらに雪が残っている
のですが、本日ひなたでかわいらしい「ふきのとう」を
発見しました。
毎年、雪融けとともにあらわれるふきのとうは
小さな黄緑色の花束に見えませんか?
私はふきのとうを見るたびに自然が春をプレゼントして
くれていると感じ、とてもうれしい気持ちになります。
そういえば、『春』という漢字の向きを上下逆にして
みるとふきのとうの形に似ている気がします。
あなたはどう思いますか???